夢職で 高貴高齢者の 叫び

          

俺は 本格的エビチリを 作ろうと 努力したが -----

2017年02月10日 | 俺の料理

冷凍庫に《むきえび》があるのを見つけた。

俺はこれでエビチリを作ろうと思った。

以前、電子レンジでエビチリを作ったことがあるが、今度は本格的にフライパンで作ろうと思った。

俺は図書館へ行って資料を調べた。

そして、お気に入りのレシピをノートに書き写した。

まず、自然解凍した海老に、片栗粉大匙1に、塩を少々ふりかけ、優しくもみ洗いをした。

こうすることで、海老にプリプリ感が出るとのことである。

フライパンで海老を炒め、ねぎ、にんにく、しょうが、トウバンジャンを入れて、さらに炒めた。

そして、あらかじめ作っておいた合わせ調味料を加え、フライパンで混ぜ合わせた。

合わせ調味料は、ケチャップ、酒、砂糖などである。

レシピのとおりだと、これで出来上がりだが、俺はいろどりを考え、茹でたブロッコリーをのせた。

二人で夕食のテーブルに着いた。

俺はエビチリを眺める。 

よくできたエビチリだ。

我ながら上手に出来たと自慢。

俺はニコニコ。 いい気分だ。

俺はグラスに、なみなみと冷酒をそそいだ。

女房は酒に弱い。

女房のさかずきには少しだけついだ。

俺の料理の腕に乾杯。

食べてみた。

 まずい!!

エビのプリプリ感はまるでない。

ソースは間の抜けた味だ。

レシピのとおりに作ったのに、なぜこんなにまずいのか。

さっきまでニコニコだった俺の顔はしだいに渋くなっていく。

まずいけれど、俺の作った料理だ。 

俺は我慢をしながら食べる。

女房は、俺の料理だから、まずくても、しかたなく口の中へ入れている。

俺は酒で口の中を清めた。

グラス一杯だけの酒では気分がよくならない。

俺はまた、グラスに一升瓶から冷酒をそそいだ。

ぐびぐび呑んだ。

やけ酒だ。