降版時間だ!原稿を早goo!

新聞編集者の、見た、行った、聞いた。
「降版時間」は新聞社整理部の一番イヤな言葉。

★アップルウオッチは◯◯◯だった❷止

2015年04月30日 | 新聞

ようやく届いた、腕時計型ウエアラブル端末「アップルウオッチ」(38mmブラック・クラシックバックル)=写真
iPhoneと同期設定して、使ってみたが………(以下、あくまで個人の感想です。ハマる人にはハマるかもね)。


代々言い伝えられてきた家訓を忘れていた。
家訓「よいかっ!
クルマにせよ、冷蔵庫にせよ、ハイビジョンテレビにせよ、開発されたばかりの初代の商品に飛びついてはならぬぞ。あわてて買ってはならぬぞ!絶対に手を出してはならぬぞ!
よいなっ!しかと心せいっ!」
………すっかり忘れてしまっていた。


【 設定はブルートゥースで 】
docomo、au、SoftBankなど、キャリアは関係なくiPhoneならペアリング設定ができる(→つまりiPhoneが無いとダメね)。
まず、iPhoneのブルートゥースをオンにしてから、「ウオッチ」アプリを起動させて各種設定。
ディスプレーの明るさはどうしますか?
文字サイズは? 太くしますか?
右・左、どちらの腕にしますか?
デジタルクラウン(リュウズ)は右?左?
サウンド音量はどのくらいにしますか?
メール表示は何行にしますか?
いつも連絡する「12人」は誰にしますか?
あなたの身長・体重・年齢は?
iPhoneでの設定がほとんどだけど、小さな小さなウオッチ画面(1.5インチ)での設定もあるので、あーだこーだ1時間ぐらいかかっちゃった。

【 時計文字盤は通常スリープなのだね 】
僕は腕時計が好きなので、クロノグラフ型からシンプル型など9種類の各種カスタマイズできる文字盤は気に入ったけど、
常時デジタル文字盤が表示されているわけではなかった。
腕を上げて〝見る位置〟に傾けると、自動的に文字盤表示。
腕を下ろすと、真っ暗スリープ。

戸惑ったのは、寝ながら本を読んでいたとき。
下向きのウオッチはずっとスリープ(文字盤表示なし)で、
画面タッチしてようやく時計表示が出た(約5秒ぐらいで、再び真っ暗スリープ)。

【 約2時間でバッテリー8%消耗 】
カタログ・データでは「バッテリーは最大18時間」とある。
地図ナビやメールなどのアプリを使用せず、
ただ時計状態で使っていたら、
2時間ほどで、バッテリーが8%減った。
〝最大18時間〟ながらも、実際はバッテリー消耗が早い。だから、マグネット式充電器の携帯が必要のよーだ。
ムーヴ、エクササイズ、スタンドなどの「アクティビティ」をうっかり起動させていると………………かなり怖いぞ。

【 腕時計としては、どうなんだろう 】
ステンレス標準モデル「ウオッチ」で40グラム。厚さは10.5mm。
軽い。デジタル腕時計としても軽い。
特注の革ブレスも柔らかくて、着け心地はいい。
普通の腕時計と同じように、ブレス交換ができるのも楽しそう(アップル専用ブレスで、これがけっこうなプライスでございます)。

………というわけで、代々受け継がれてきた「家訓」は、やはり的を射ていると言わざるを得ないのであります。

日経新聞には
「アップルが静かに始動した背景には、腕時計型端末の本格普及はまだ先との読みもありそうだ。(中略)
控えめなアップルの姿はアプリやサービスの開発を含め、腕時計型端末の成熟がこれからであることを示している」(4月25日付)
………次期ウオッチ、楽しみ。

★アップルウオッチが届いたけど…❶

2015年04月29日 | 新聞

(4月25日付の続きです)
24日発売開始から4日後のきのう28日、腕時計型ウエアラブル端末「アップルウオッチ」標準モデル
「38ミリ・ステンレススチールケース・ブラッククラシックモデル」
がようやく届いた=写真
ハコは、iPhoneと同じ感じの白いボックスで、
クイックスタートガイド(パンフみたいなペラペラ紙)、USB電源アダプター、マグネット式充電ケーブルが同梱されていた。
*マグネット式充電=ウオッチの裏面にぴたりと張り付けて充電するためのケーブル。

面倒くさそーなので、iPhoneとのペアリング連係はそのうちやることにして(笑)
当面は
「アップルがつくったデジタル腕時計」
として使いたい。
だ・が・し・か・し!
バッテリーが最大18時間(カタログデータ)しか保たないのは、かなり心配。
充電ケーブルを携帯しないとならないかしらん。

では、
従来の腕時計と比べて(←ガジェットなので、比べるのも変だけど)、
時計としてのデザイン、精度は………。

【 デザインは、どうなのだ? 】
きれいなRetinaディスプレー。
文字盤は伝統的クロノグラフ型、ミッキーマウス型、シンプル型、ソーラー型など9画面があり、それぞれカスタマイズできる。
画面を強押しでギャラリーに変え、スワイプしながらデジタル・クラウン(早い話がリュウズ)プッシュで選択。
針のカラー、天気、気温℃、バッテリー残量なども切り替え可。
時計専業メーカーの電波時計も持っているけど、この文字盤切り替え機能はユニーク。
どこかマネしないかなぁ。

【 精度は、どうなのだ? 】
腕時計だから、精度は大事。
降版時間を間違えたら、えらいこっちゃで。
「世界標準時との照合は、GPS衛星と同じ精度で絶え間なく行う」(ガイドから)
ので正確らしいけど、それだけバッテリーを食うということか。

………長くなったので続く(かも)。

★「北関東新聞社」を読む(2)

2015年04月28日 | 新聞

(きのう4月27日付の続きです。
写真は、本文と関係ありません)
横山秀夫さん(58)の渾身作『クライマーズ・ハイ』(文春文庫)の舞台となった「北関東新聞社」の記述(←特に、整理部にね!)に注目してみた。

◆『クライマーズ・ハイ』(2003年1月「別冊文藝春秋」に掲載後、8月単行本刊行。文庫は2006年6月刊)
1985(昭和60)年8月12日夜、日航ジャンボ機123便(乗客509人・乗員15人)が群馬県上野村山中の御巣鷹山に墜落した。
その後の嵐の数日間を、地元紙「北関東新聞」統括デスクとして闘った悠木和雅(当時40歳)を軸に描いた小説。
著者・横山さんは当時28歳(←若かったのだねぇ)、群馬の上毛新聞記者だった。
太字部分は、文庫本文から引用しました)


エアコンの前で冷気に顔を晒しながら、悠木は霊園での出来事を思い返していた。
(中略)
「おっはよ」
間の抜けた声に振り返ると、整理部長の亀嶋が冷気に引き寄せられてくるところだった。
どら焼のような丸顔が暑苦しい。
皆は「カクさん」と呼ぶ。相貌でも名前の頭を取ったわけでもなく、社内で苗字の画数が一番多いというのが綽名の由来だ。
名付け親は、言わずもがな校閲部の人間である。
「暑いね、まったく」
亀嶋は屈み込むようにしてシャツの襟元から冷気を取り込んだ。

(後略)=文庫本文14ページから。


【 勝手に、よけいな解説 】
*整理部長の亀嶋
前にも書いたけど、短編ミステリー「ネタ元」(文春文庫『動機』収録)に登場する県民新聞整理部長も、裏表がないキャラクターに描かれている。
そう!整理部は権謀術数や出世欲、裏表はありません(……たぶん)!
横山さんは主に出稿側だったようだけど、上毛新聞在社12年間に整理部勤務が短期間あったのではないかなぁ、と感じる描写がけっこう出てくる(←まぁ、たいがいは研修含めてアリますね)。

*校閲部
この『クラ・ハイ』(←いいのか、こんな略し方で、笑)舞台の北関東新聞社、「ネタ元」の県民新聞社、「静かな家」(文春文庫『看守眼』収録)の新聞社、
いずれの横山作品に整理部員は出てくるが、〝校閲部員〟は出てこないのだ、まったく。

*亀嶋は屈み込む………冷気を取り込んだ
シャツの襟を開けて、扇風機の涼風を入れる描写。
おおらか&屈託のない「亀嶋整理部長」を感じる。

僕の整理部先輩の場合は………。
夏場になると、ワイシャツを脱いで上半身ランニング1枚になり、
汗をかく首もとにはタオル代わりなのか、なぜか原稿用紙(わら半紙)を巻いていた。
足もとはサンダル、スボン後ろポケットには倍尺(←新聞編集者がつかうスケール)。
わら半紙よりタオルを使えばいいのにねぇ、と思ったが(笑)、整理部には夏の風物詩だった。

★「北関東新聞社」を読む(1)

2015年04月27日 | 新聞

横山秀夫さん(58)の渾身作『クライマーズ・ハイ』(文春文庫=写真)の舞台となった「北関東新聞社」の記述(←特に、整理部ね!)に注目してみた。

◆『クライマーズ・ハイ』(2003年1月、別冊文藝春秋に掲載後、8月単行本刊行。文庫は2006年6月刊)
1985(昭和60)年8月12日夜、日航ジャンボ機123便(乗客509人・乗員15人)が群馬県上野村山中の御巣鷹山に墜落した。
以降の嵐の数日間を、地元紙「北関東新聞」統括デスクとして闘った悠木和雅(当時40歳)を軸に描いた小説。
著者・横山さんは当時28歳、群馬の上毛新聞記者だった。
太字部分は、文庫本文から引用しました)


朝から茹(うだ)るような暑さだった。
午前中、悠木は高崎市郊外の元兵士宅を訪ねた。『戦後四十年・群馬の語りべ』と題した十回シリーズの企画モノの取材だった。

(中略)
中曾根首相が靖国神社を公式参拝する。その形式が今日十二日にも決まる見通しだとかで、ゆうべ電話を寄越した青木(僕注=北関東新聞社政治部記者)は、先輩記者に補足取材を頼んだ恐縮よりも、在京の全国紙記者と競ってネタを追っている興奮のほうが勝っていた。
(中略)
悠木は車で前橋に向かった。部下だった望月亮太の月命日の墓参りを済ませて本社に上がると、もう昼を回っていた。
(中略)
三階の編集局に顔を出した。北関東新聞は朝刊のみの宅配だから、この時間、局の大部屋に人影は疎らだ。
(中略)
「はい、北関(キタカン)」
威勢のいい声とともに奥の机で整理部の吉井が受話器を取り上げた。

(後略)=文庫13ページから。


【 勝手によけいな解説 】
*十回シリーズの企画モノ
当時は1ページ全15段編成だったから、フロント1面左カタに2~3段カット&カラー写真付き、8段組みでタタんだと思う。
だいたい10回連載で、8月15日付ぴたり終了。連載最終回ケツに「取材=◯◯◯◯、◯◯◯◯、◯◯◯◯」と担当した記者名がポイントを落とした活字で入った(はず)。

*在京の全国紙記者と競ってネタを追っている
「政治部の青木」記者は、東京支社に出張中と読み取れる。

*北関東新聞は朝刊のみの宅配
いわゆる「朝刊紙」。
横山さんがいた上毛新聞は1961年に朝夕刊を一本化しているから、経費削減の見切りはだいぶ早かったようだ。

*整理部の吉井
お昼過ぎだから、整理部の「吉井」くんの出社はかなり早い気がする。
夏場は、僕も
「ひぃ~。暑い~暑い~暑い~!エアコンがきいている社に早く行こうっと」
だったから、クーラーと扇風機フル稼働の編集局で高校野球中継を見ようとしたのかもしれない(笑)吉井くんは。

ちなみに、新聞社編集局から〝扇風機〟が消えたのは90年代ごろ。
エアコンのききが良くなったのと、
ゲラや原稿用紙、出稿伝票、新聞、書類、灰皿(←当時は局内全面喫煙可)が風で飛ばされるから、総務に撤去された記憶があるけど………。

★アップルウオッチは来なかった(24日現在)

2015年04月25日 | 新聞

アップルウオッチの「ウオッチ」38ミリモデルを予約したけど、発売日(24日)には来なかった。
ソフトバンクに電話したら、
「10日予約されたかたでも届いていないかたがいらっしゃるんです。
ショップに、機種によっては在庫があるのですが、ご希望の機種は予約が多くて………現在、未入荷です。
申し訳ございませんが、もう少しお時間をいただきたく………」

早い話。入荷状況がまったく分からない(初回出荷数を上回る予約が入っているよう)。
「いつ入荷するのか、不明なんです。
こちらに連絡が来るのが前日ようやくで、今どうなっているのか分からないんです」
とほほほほほほほほ。

在庫が少しあるのは、カラフルすぎる「スポーツ」モデルとか=写真
………………38ミリ黒クラシック、わたし待つわ(←古っ)。

★「ネタ元」新聞社を読む(10) 止

2015年04月24日 | 新聞

(4月18日付の続きです。「止」は分割原稿の最後を意味します。
写真は、本文と関係ありません )

横山秀夫さん(58)の短編ミステリーの舞台となった地方新聞社に注目してみた。
短編「ネタ元」( 2000年9月「オール讀物」発表。文春文庫『動機』収録 )に登場する新聞社は、とある地方の「県民新聞社」。
主人公は、横山さん作品としては珍しく、女性の社会部記者・水島真知子(29)。
ある日、彼女に発行部数800万部の全国紙・東洋新聞から引き抜きの誘いが来たが………=太字部分は、本文から引用しました。


県警本部ビル四階。記者室。県民新聞ブース。
矢崎
僕注=真知子の一つ下の県警詰め記者)がいた。母親の病状が好転し、昨日から仕事に復帰したという。
そんな話をしているところへ、加納ひろみ
(県民新聞1年生記者)が飛び込んできた。青い顔をしている。
「先輩、聞きました?」
「何を?」
「キャップですよ。東田さんが東洋新聞に行くって」
病み上がりにはきつすぎるジョークだと思った。
「嘘でしょ」
「ホントですってえ!引き抜かれちゃったんですよ!あたし、本人からちゃんと聞いたんだから」

(中略)
真知子は振り返って、矢崎の顔を見つめた。
「矢崎も………?」
「はい………えっ………それじゃあ水島さんにも………?」
真知子は慄然とした。

(中略)
原稿を書きはじめていた矢崎が振り向いた。
地方紙の記者はいろいろ事情を抱えている人間が多いから、誘っても何人かに一人しかこない。草壁さん
(東洋新聞記者)、そう言ってましたよ」(後略=439~432ページから引用)


【 勝手に、よけいな解説 】
▽東田さんが東洋新聞に行く
以下、僕の経験。
僕自身も転社したクチなのだけど、報道部の知人Aくんが「退社」のとき(「九州の実家に戻る」と言っていたけど誰も信用しませんよねwww )、
噂はアッという間に局内にひそひそ広まった。
ひそひそ「AくんはB紙に行くようだ」
ひそひそ「B紙のCさんの〝引き〟のようだ」
ひそひそ「いいなぁ………◯◯万かぁ」
かなり、具体的な〝噂〟だった。
なぜ、B紙での推定年収まで分かるのかと言うと………………
業界は狭い!
記者情報ネットワークは恐るべし!
としか言えない(爆笑)。

Aくんの送別会に出ようとしたのだけど、
デスク含め所属部5、6人でひっそりと行われたらしい。
Aくんの所属部長は
「うーん。朝刊編集で都合がつかないんだよなぁ」
だった。
夜の仕事・勤務が役立つこともあった例でございました。

▽地方紙の記者は………一人しかこない。
うーむ。
横山さんの小説は、組織の縄張り対立・激突、男たちの葛藤・意地・矜持を基調テーマにしているから、
この場合も地方紙・全国紙の関係を表しているのだろう。
名作『半落ち』(講談社文庫、2005年)では、同じ新聞社内の記者間の対立で、
正規兵(新卒入社組)
傭兵(中途入社組)
と表現していた。
………………言い得て妙なり。

★『棄霊島』は30円だった=ブックオフ編❷止

2015年04月22日 | 新聞/小説

(きのう4月21日付の続きです。
写真は、『棄霊島』の舞台となった長崎県・端島=軍艦島)

読み終えた本・雑誌を、ブックオフに持っていった。
新刊書店で販売中の『前田敦子の映画手帖』の、ブックオフ買い取り価格は………(きのう付みてね)。
*お断り=ブックオフは、店舗の特性や地域性で買い取り価格が多少かわると聞きました。
また、汚れた本や書き込みのある本は買い取り不可だそうです。

【文庫】9冊持ち込み
▽角川文庫『棄霊島(上・下)』内田康夫さん、本体各 560円
→買い取り価格@ 各30円
週刊文春連載は2004年~06年(単行本は06年)。文春文庫に2009年収録も、再び角川文庫で登場。

棄霊島(きれいじま)は、長崎県の東シナ海沖合に浮かぶ軍艦島のこと。
今回、角川版をあらためて読んで、昨2014年、軍艦島に上陸した時の衝撃を思い出した。

コンクリートで塗り固められた人工の島は、端島坑閉鎖に伴い1974(昭和49)年1月から無人島。
明治~昭和にかけ、軍艦島は日本のエネルギーを支えた産業遺産という面もあるのだけど、
当時の採掘労働者に関しての記録はなぜか出てこない………というところに焦点を当てた〝社会派〟ミステリー。

角川文庫版を再読して、
「まるで監獄の島のようなあの空間に押し込まれ、石炭増産という国家の目標のためにのみ動員されていた人々のことを、浅見はあらためて思った。
しかも、その多くが朝鮮から連れてこられた労働者たちだった時代もあったのだ。」
(後略=本文363ページから引用)
に唸ってしまった。

軍艦島は狭かった。
僕たちが上陸して歩けたのは、島の西側ほんの数百メートル(島全体が立ち入り禁止。現在は上陸見学コースがある)だけど、
全体が南北480メートル、東西160メートルしかないのだ。
そこに、最盛期は5,000人もの住人がいたという。
台風が直撃したときは、高さ10メートル以上の巨大波が島を洗い尽くしたと聞いた。
長崎との連絡手段が途絶え、住民たちは心細かったに違いない。
(それにしても、浅見光彦(33)はトシを取らないし、警察庁は相変わらず情報を漏洩しているなぁ、笑)

▽新潮文庫『冬芽の人』大沢在昌さん、本体 840円
→買い取り価格@ 30円
同文庫とは関係ないけど、大沢さんも軍艦島を舞台にしたミステリーを書いている。
『海と月の迷路』(2013年、毎日新聞社→現在は毎日新聞出版、本体1,800円)。
これも、面白かったぁ!
もう一度読みたいなぁ、早く文庫化しないかなぁ、と待っているのだけど、
『海と月の~』だと分かりにくいので、サブタイトルに「軍艦島〝密室〟殺人事件」とか付けたほうがいいよーな気がします。

【雑誌】5冊持ち込み
「Hanako」(マガジンハウス)「散歩の達人」(交通新聞社)ほか
→買い取り価格@ 20円
いずれも新刊書店で販売中だったり、前回号だったりだけど、20円なり。
雑誌は買い取ってくれただけでも、御の字なり。


合計28冊。〆て◯◯円なり。
まぁ………
部屋が片付いたし、セルフではない街の喫茶店でコーヒーが飲めたし、パブロンゴールドA顆粒(44包)2箱が買えたし。良かった良かった(かな?)

★前田敦子さんは150円だった❶

2015年04月21日 | 新聞/小説

(写真は、本文と直接関係ありません)

読み終えた本・雑誌を、ブックオフに持っていった。
〝目玉〟は、新刊書店で販売中の『前田敦子の映画手帖』だったけど、買い取り価格は………。

*お断り=ブックオフは、店舗の特性や地域性で買い取り価格が多少かわると聞きました。
また、汚れた本や書き込みのある本は買い取り不可だそうです。


【ハードカバー・単行本】8冊持ち込み
▽『ミスター・ホームズ/名探偵最後の事件』(ミッチ・カリン、駒月雅子さん訳、角川書店、本体1,800円)
→買い取り価格@ 500円
3月に出たばかり。
好きなホームズものは映画で観ようそうしよう、と途中で読むのをやめた(映画版は2016年公開)。
出たばかりの本は、とりあえず高め査定のよーだ(当たり前か)。

▽『金沢の不思議』(村松友視さん、中央公論新社、本体1,750円)
→買い取り価格@ 400円
金沢に通いつづけて30年以上の村松さん。
廓の影笛を耳にして名付けた「闇笛」章から、ぐいぐい独特の村松ワールドに引き込まれた(欲を言えば、浅野川や主計町などのビジュアルが欲しかった→文庫版で入れてね)。
浅野川大橋近くの金沢文芸館に、村松さんの書き原稿(金沢と私、みたいな感じ)が展示してあったことを思い出した。

▽『「いつものパン」があなたを殺す』(白澤卓二さん訳、デイビッド・パールスター、クリスティン・ロバーグ、三笠書房、本体1,300円)
→買い取り価格@ 400円
流行りの〝炭水化物は食べないほうがいいよ〟本。
冒頭から延々と続く百数十ページは化学データ駆使の翻訳ものなので、僕はぶっ飛ばし読み。終章だけでもいいような感じ。
光文社新書『炭水化物が人類を滅ぼす/糖質制限からみた生命の科学』(夏井睦さん、本体 800円)と似ている。

▽『前田敦子の映画手帖』(朝日新聞出版、本体1,000円)
→買い取り価格@ 150円
判型は新書判。
きのう4月20日発売(と広告にあったけど、店頭には15日ごろから平台)でも、150円………。
はっきり言って僕はジャケ買い(前田敦子さん、よく知らないんです、笑)。
好みが分かれるタレント本だからたいして捌けないかもね、とブックオフは見たのであろーか。

【新書】6冊持ち込み
▽新潮新書4月新刊『テレビの秘密』(佐藤智恵さん、定価 799円)
→買い取り価格@ 100円
軽かった………………。
著者がかなりハイテンションなので、初めの十数ページで〝読了〟。

▽幻冬舎新書3月新刊『家族という病』(下重曉子さん、本体 780円)
→買い取り価格@ 100円
早くも重版がかかっていたから、同じことを考えている人が多いのかも。
幻冬舎の本は買わなくても(←コラッ!笑)、
内容のエッセンスが、実に丁寧に広告と新刊案内に出ている。

▽ちくま新書4月新刊『ルポ・居所不明児童/消えた子どもたち』(石川結貴さん、筑摩書房、本体 820円)
→買い取り価格@ 150円
年に1,000人が消えていくという、中公新書ラクレ『ルポ・子どもたちの無縁社会』には衝撃を受けたので。

▽文春新書『叱られる力/聞く力②』(阿川佐和子さん、本体 800円)
→買い取り価格@ 100円
シリーズ160万部以上売れても、まだ強し阿川本。
文藝春秋の人は
「阿川さんのほうに、足を向けて寝られません」
と言っていた。

▽『伊集院静の「贈る言葉」』(集英社、本体 850円)
→買い取り価格@ 70円
2012年刊行だし、『大人の流儀』以降の、伊集院さんのエッセイ本は、ブックオフに大量に流れ込んでいるから、こんなものなのでしょう。

………長くなったので、続く。

★アップル・ウオッチを予約せり。

2015年04月19日 | 新聞

腕時計が好きなので、24日発売される腕時計型端末「アップル・ウオッチ」を、ソフトバンク表参道ショップへ見にいった(試着予約が必要とか)。

アップルのサイトでチェックしておいたのは「ウオッチ」シリーズのブラッククラシックバックル(尾錠)タイプ(税別 77,800円)。
「スポーツ」シリーズはカラフルすぎて(写真)、
「エディション」シリーズは品性劣悪金満C国人向けなのか、ギラギラ金ピカ(スゲー高過ぎるし~)。

試着してみた。
軽い!
驚くほど軽かった!
同ウオッチのスペックは、次のとおり。
(いずれのシリーズにも42ミリ、38ミリがあり、ストラップによって価格が少し異なる)
▽38ミリタイプ=縦38.6、横33.3、厚さ10.5ミリ、40グラム
▽感圧タッチ対応Retinaディスプレー&セラミック裏ぶた
▽デジタルクラウン(リュウズ)装備
▽心拍センサー、加速度センサー、ジャイロスコープ、環境光センサー内蔵
▽Wi-Fi対応
(全シリーズにマグネット式充電ケーブル、USBアダプター、クイックスタートガイド同梱)

ドコモ、au、ソフトバンクのキャリアを問わず、iPhone端末と連係するという。
▽メール受信=〝決まり文句〟は返信できるけど、文字入力での返信は無理。
▽電話・通話=電話発信は12人ぐらいをあらかじめ登録しておけるが、iPhoneのアドレス全部は無理。
▽心拍センサー=「高血圧なんですが、血圧はかれますか?」と聞いたら、
「そ、そ、それは無理です」
と言われた。心拍センサーは〝お遊び〟程度のよーだ。
▽役立つSiri=端末左側にスピーカーがあり、音声でSiriを起動させる。でも、
「ヘイッ、Siri!」
は、ちょっとこっぱずかしくね↑(語尾上げ)。
でも、すごいでしょ!
最新ウエアラブルでしょ!
ってか〝腕アラブル〟でしょ!!


………………などの通信機能は、僕はまったく関心がなく、
「アップルが出した、デジタル腕時計!」
として見た。
デザインやカスタマイズ機能から見て、お手頃な気がした(時計専業メーカーのGPS時計、ハイブリッドデジタル時計、電波時計と比べて、ね)。
ただ、欠点というか、かなりの重大な問題点は………
バッテリーが1日もたないこと!(カタログデータで最大18時間ぐらい)。


でも、まぁいいかぁ~、と購入予約。
ショップスタッフは
「出だし、いいですよぉ~。続々、購入予約が入っていますよぉ~」
「ご指定の製品が到着次第、ご連絡いたしますね。受取伝票をお持ちになり、ご来店くださーい」
はい、24日楽しみにしてます。

★「ネタ元」新聞社を読む⑨

2015年04月18日 | 新聞

(4月14日付の続きです。写真は、本文と関係ありません )

横山秀夫さん(58)の短編ミステリーの舞台となった地方新聞社に注目してみた。
短編「ネタ元」( 2000年9月「オール讀物」発表。文春文庫『動機』収録 )に登場する新聞社は、とある地方の「県民新聞社」。
主人公は、横山さん作品としては珍しく、女性の社会部記者・水島真知子(29)。
ある日、彼女に発行部数800万部の全国紙・東洋新聞から引き抜きの誘いが来たが………=太字部分は、本文から引用しました。


紙面は不審車両の続報でいくことに決まった。新たに三件の目撃情報が出た。今朝の県民新聞を見て、慌てて警察に通報したらしい。
(中略)
ちょっと話がある。電話で紙面建てのやりとりをしたあと進藤(僕注=県民新聞社会部デスク)にそう言われ、夕方、真知子は本社に上がった。
編集局は本社ビルの二階だが、一階には巨大な輪転機が鎮座しているから、普通のビルの三階辺りの高さまで階段を上ることになる。
足も気も重かった。やはり、うしろめたい。
進藤の顔をまともに見られるだろうか。
そう思いながら、真知子は編集局のドアを押し開いた。
わーん。五十人からの人間の声が一緒くたになると、そんなふうに聞こえる。

(後略)=本文226~227ページから。


【よけいな解説】
▽紙面建てのやりとり
「電話で」とあるから、口頭で
進藤「えーとぉ、社会面は不審車両続報アタマ、カタにA記事、ヘソにB記事、あとはベタものブン流し、それに訃報で埋まるかぁ」
「2社面はC記事アタマにD記事、あと企画連載かかえて、と。
うーん、あとは季節P(写真)出せば、整理がなんとかしてくれるなぁ……」
ぐらいか。
フロント面(1面)展開も言及したかもしれないけど、不審車両の続報だけでは(カタ扱いでも)弱い気がする。
ちなみに、県民新聞は共同通信加盟社ではないようだ。

▽編集局は本社ビル………輪転機が鎮座
1階に輪転機がドーンとあるので、輸送センターも併設しているのだろう。
この短編が書かれた時代(2000年ごろ)には、縦長の高速オフセット輪転機が主流だから、1~2階ぶち抜き設計か。
「県民新聞社」本社は、
1階=総合受付、輪転・印刷センター、輸送センター
3階=編集局(たぶん、編集組み版端末もこのフロアの隅にある)
まで読み取れる。
4、5階には会議室、販売・営業・事業・総務部、社長室………そこそこの敷地をもつ社屋のよーだぞ。

▽編集局のドアを押し開いた。
1フロアすべてが編集局ではなく、他局と仕切っているよーだ。
〝ピーポ~、ピーポ~。共同通信から編集参考で~す〟
という、新聞社おなじみの、真っ先に耳に飛び込んでくる共同アナウンスが書かれていないので、共同加盟社ではないのが分かる。
(共同、すっげー高いもんね。時事配信かな。
ちなみに、名作『クライマーズ・ハイ』の北関東新聞社は、共同加盟社だった)。