降版時間だ!原稿を早goo!

新聞編集者の、見た、行った、聞いた。
「降版時間」は新聞社整理部の一番イヤな言葉。

●僕の散財日記=モンブランの腕時計編

2010年01月29日 | 新聞
【すみません→「僕の散財日記」は松任谷正隆さんからパクリましたm(__)m】

あの高級万年筆モンブランが機械式腕時計を作っていたとは知らなかった(←ただの無知ww)。
で、ブティック銀座モンブランに行った。

「スカイ」シリーズ。
「タイムウォーカー」シリーズ。
スカイシリーズは小顔38mmケースだけど、クロノマティックの充実機能。
文字盤デザインと革ブレスが、モンブランらしく正統派って感じなので気に入って購入した=写真。


2003年に販売開始したタイムウォーカー(←ネーミングが素晴らしい!)シリーズは、洗練されたフォルムと大顔ケース&SSブレスがいい。
複雑派機械式腕時計の「パワーリザーブ」までついているので、次回はコレにしよっと。


って、モンブランまで
「ポイントカード」
を発行しているのにはビックリした(ブティック店のみ)。
モンブラン製品100万円購入(!)で、万年筆やら時計の
メンテナンス無料で~す
っていわれてもなぁ……100万円買ってそれだけ? って感じ。

●佐々木譲さん直木賞は角川春樹さんのお陰なんだね。

2010年01月27日 | 新聞
【写真は本文と関係ありません。ホテルオークラ京都から見た京都市役所】

私、角川春樹さん(角川春樹事務所特別顧問)の味方です。
魂の一行詩主宰、映画監督……多才な人だけど、出版プロデューサーとしてもカリスマなのだなぁ。

26日付朝日新聞文化面
新直木賞受章作家・佐々木譲さん(59)寄稿「冒険恐れず、転機拒まず」
は良かったなあ。


「マルティン・ベック・シリーズを書きませんか」
若い時分にわたしが愛読したシリーズの名を出されて、わたしは狂喜する想いだった。(中略)
角川氏の側から言えば、読書界の傾向の微妙な変化を感じ取り、新しい警察小説の書き手を探していたということでもあったのだろう。(中略)
(直木賞受章は)警察小説へ踏み出すという転機を与えてくれた角川氏のおかげと言える。(後略)


警察小説を書くように進言した春樹さんへの謝辞。
確か、春樹さんは若き日の角川書店編集時代に海外小説「笑う警官」を手掛けたから、日本版を書けるのは佐々木氏しかいない! と思ったんだろうね。

でも、今回の直木賞受章は、多くの選考委員が言っているように、
「警官の血」(新潮社)
があればこそ。
本来は「警官の血」で直木賞だったはずなんだよなぁ。長編をまとめた新潮社編集者も偉いなぁ(^-^)/

●博多まで新幹線、変ですか?

2010年01月26日 | エンターテインメント
博多に愛人がいるので、よく行く(←渡辺淳一さん風に書いてみたかったぁ)=写真は新幹線博多駅。


東京から博多に新幹線のぞみでいくのだけど、必ず旅行会社のスタッフに怪訝な顔をされる。
「え? あの~5時間以上かかりますし、飛行機のスカイマークプランなら宿泊付きで2万円台ですよ」

キッパリ!
「タバコが吸いたいからです! それに飛行機だと30分前に来いだの、ボディーチェックだの、モノレール乗り換えだの、早め搭乗手続きだの面倒なのです」
旅行会社スタッフ「……はあ、でも5時間ですよ」


さすがに5時間20分はキツいのでグリーン席にするのだけど、同じ
東京→博多間のぞみ完全走破グリーン席愛煙ビジネスマン
は結構いるのだ。
先日は6人がともに走破した(笑)。


喫煙者に温かいJR東海、大好きです。株買いますからね(^-^)/
……喫煙者完全排除のJR東日本は見習いなさい。

●朝日おわびで購読やめた!

2010年01月25日 | 新聞
【21日付の続きです】

低レベルな新聞といわれても仕方ないと思いますよ、朝日新聞。
20日付日航再建計画案の読解力不足による
「長文おわび」
はあまりにも愚かしいから定期購読をや~めた。
少し高いけど、日経(朝刊のみ4180円)に替~えた。


朝から「長文おわび」を読み、
あ~、もうヤダヤダ、肝心なところ間違える、こんなズサン新聞、定期購読や~めたっ
って解約理由ことはそうそうないと思います。


で、購読解約を連絡したら、ASA専売店スタッフは
「……申し訳ございません。また機会がございましたら、ぜひ再購読をお待ちします。ASA○○○」
とポストにタオルが入っていた。

現場に頭をさげさせるな!!
築地編集だけが新聞制作業務者じゃないんだぞ。

●愚かだな…朝日1面おわび!!

2010年01月21日 | 新聞
訂正より重大な「おわび」が、朝日新聞1面(1月21日付=写真)に掲載された。
朝日新聞編集は、ここまで劣化したのかぁ!

◆おわび
20日付の記事「日航の事業再生計画案の骨子」で、
「ホテル、旅行業などから撤退」
とあるのは、
「ホテル、旅行業などの中核事業を除き、子会社を売却・清算」
の誤りでした。
3面の「空の未来/針路は」の記事で、
「日航は、グループ会社の整理に伴いホテルや旅行業から撤退する方針だ……(以下略)」
という部分も削除します。おわびして訂正します。


フロント1面に、長文おわびが載るのは、僕の経験から(笑)いっても

社外に対し極めて重大な事態&損失&不利益を与え、訂正なんてレベルの記事掲載どころではスマナイ! 2局長が関係各社に謝罪に行きますm(__)m

なときなのだ。
ああ、始末書&顛末書が何枚取られたことでしょう!

……しかし、朝日新聞編集は他紙記事や先渡し計画案を読んでいないのか? 何がエディター(笑)だぁ! 
池上彰さんの講義でも受けなさい!!

ホテル日航や旅行業は営業継続--って、自紙全広に書いてあるじゃん。
最終版まで、こんな記事を素通りさせる編集局の劣化を
おわびしなさい!

●「闘え!小沢幹事長!」と日刊ゲンダイ。

2010年01月20日 | 新聞
これは事件ではないか!

「闘ってください」の鳩山首相どころではないから、連日ものすご~く楽しみなのだ。

常に政権党批判を繰り返してきたタブロイド紙の日刊ゲンダイ(首都圏や一部地方で発売)が

政権与党民主党にエール!
小沢幹事長がいなけりゃ日本が危ないぞ!
検察リークを許すな!
民主批判の大マスコミ記事を規制しろ!

と連日の大論陣=写真。
今や、堂々の小沢幹事長擁護は60万部ゲンダイだけでは?(笑)←あ、東北地方紙もあるね。


野党に転落しても自民攻撃の手は緩めず。
例の、河村健夫前官房長官の2億5000万円機密費流用問題を取り上げ、
詐偽、背任の疑い濃厚
と、一般紙ではあまり扱わない東京地検特捜部告発ネタを記事にしている。
狙うは、小沢幹事長と同じ自民殲滅ですね。


一般紙に自民党記事が少なくなったから、自民の動向を知るならゲンダイなのだ。
ゲンダイに感謝しないとぉ、自民党は(笑)。

●親鸞対決!五木か津本か?( 敬称略)

2010年01月19日 | 新聞
2009年12月26日、同時発売――。
講談社は、まさか文藝春秋が同じ「親鸞小説」をブツけてくるとは思わなかったのではないか(←実際は知ってたケド)


講談社創業百周年記念出版『親鸞』五木寛之=写真は中京区の六角堂頂法寺。

文藝春秋『無量の光/親鸞聖人の生涯』津本陽。


五木さんの作品は、地方27紙に1年連載したもので、講談社と電通などが製作委員会になって映画化(山田洋次監督)も決まっている。

津本さんの作品は、執筆5年&原稿用紙1000枚の書き下ろし。
実際は前作『弥陀の橋は/親鸞聖人伝』(2000年)の続編。


OBなど龍谷大学幹部全面協力の五木親鸞か、
自身真宗門徒の津本親鸞か――。
どちらも売れそう。
だって浄土真宗グループは、日本最大の宗教集団だもん(門徒数1200万人以上とか!)。

●中欧プラハに行ったぞ記( 5)日本人は邦人が嫌い?編

2010年01月18日 | 新聞
【プラハで自分探し(笑)紀行その5=15日の続き。写真はプラハ城】


プラハ空港やフランクフルト空港で多くの日本人ツアー集団に会ったし、レストランやカフェでも日本人客に出会った。

普通、外国で邦人に出会えば目礼ぐらいはする……?


と思いきや、
知らんぷり( ̄0 ̄)
知らん顔(;_;)
蔑視線(__)
なのだ、異国での日本人は!


農協なのか同じツアー同士なら、
ドヒャヒャ笑う、
バリバリ大声で話す、
ケケケケ奇声をあげる……グループ内だけで完結している、寂しい日本人
(↑特に、なぜか外国に来てまでKubotaの作業帽をかぶった農協老人とUNIQLOオバハンたちがひどい!)。


これはイタリア旅行でもそうだったから、まあ、日本人「互いに知らん顔」は全世界規模なのでしょう。

島国根性なんて古いこと言いたくないけど、
スケール小さい、小さい、小さいよ~日本人は!!


まるで
「私タチハ日本人ジャ、ア~リマセン。外国人デ~ス」
と言っているようなもの。
――何か遭っても助けてくれないよ、異国の日本人は。

●中欧プラハに行ったぞ記(4)新聞に未来はない…編

2010年01月15日 | 新聞
【プラハ自分探し(笑)紀行その4=12日の続き】

僕は新聞編集者だから、外国の新聞事情は気になる。

日本では衰退産業になりつつある新聞、中欧プラハとウイーンで探った(←な~んてね、ただ空港でスタンドを見ただけww)


新聞メディア衰退はワールドワイドなのだ。
広~いウイーン空港で見た新聞スタンドは、なんと1ヵ所だけ=写真。
さらに空港ロビーで新聞を読んでいる人は皆無!
ほとんど携帯(セルラー)かPCをいじっていた(ちなみにフランクフルト空港でも)。


もう「紙メディア」の時代じゃないのだねぇ、を痛感--新聞ビジネスに未来はない! を知らされた、実りある(?)旅でもあった。

●直木賞は佐々木譲氏だ!

2010年01月13日 | 新聞/小説
第142回直木賞候補作は下記の通り=写真は渋谷区・紀伊國屋書店新宿南店。

僕の予想は
◎ 佐々木譲さん
○ 白石一文さん
▲ 池井戸潤さん
(芥川賞は関心がないのでスッ飛ばします=以下敬称略)。


◎ 佐々木譲「廃墟に乞う」文藝春秋
本来なら『警官の血』(新潮社)で取れたはず。骨太&濃厚&ディテール徹底書き込みミステリーはそうそう書けない。
新警察小説の旗手。角川春樹監督の映画「笑う警官」も圧巻だし、このメンバーなら決まり。

○ 白石一文「ほかならぬ人へ」祥伝社
元文藝春秋編集者。2度目のノミネートで、初期の失調症的作風は弱まった気がする。
本来なら『この胸に深々と突き刺さる矢を抜け』(講談社創業百周年記念出版シリーズ=山本周五郎賞)だっただろうね。
父・白石一郎と初の父子直木受賞なるか?

▲ 池井戸潤「鉄の骨」講談社
2度目のノミネート。三菱銀行(当時)出身。お得意の企業ものから脱皮がほしい……。

△ 道尾秀介「球体の蛇」角川書店
3連続ノミネートだが、この人、伊坂幸太郎のように「万年候補」で終わる気がする。
ライトなミステリーだけでは弱い。今回逸したら辞退宣言したほうがいいよ。

△ 辻村深月「ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ」講談社
ノベルズ出身で、長編連発だが作品数が少ない。時期尚早。
宮部みゆき、五木寛之選考委員が、どう見るか。

▲ 葉室麟「花や散るらん」文藝春秋
この人も3連続ノミネート。たぶん、五木選考委員が推す。
佐々木氏がいなければ……なんだけどねえ。毎回、相手に恵まれぬ悲運の人?


--発表はあす14日(木)17時。