降版時間だ!原稿を早goo!

新聞編集者の、見た、行った、聞いた。
「降版時間」は新聞社整理部の一番イヤな言葉。

★五木ファンが書くと、こうなる。

2010年11月30日 | 新聞
【写真は、本文と関係ありません。福岡・博多の真宗普堅山萬行寺】

五木寛之さん(78)毎日出版特別賞おめでとうございます。
元日から地方紙で「親鸞第2部 激動編」開始! 第2部があるってことは「第3部」も? 80歳過ぎまで頑張らないと「完結編」に行きませんよ~(^o^)/

毎日新聞夕刊(11月10日付)受賞インタビュー記事。
「親鸞の若き日々を描いている。冒険活劇、青春小説、成長小説としても楽しめる。そして何よりも、社会の底辺で生きる『まつろわぬ人々』との交流を通して、親鸞の思想が揺れ動き、深まっていくのが魅力だ」
うわぁ、実にポイントを押さえた解説。さらに、五木氏の作風や背景を手際よく補っていて、決して一夜漬け読みではない(←多いのだ、一夜漬けインタビューが)。

担当のS記者、
受賞者略歴に30年以上前の『戒厳令の夜』を出してきたから、五木歴40年だね。

★朝日新聞のグラフィックスはウマイなあ。

2010年11月29日 | 新聞
少ない面積の中に、数多くの情報を見やすく、分かりやすく。
朝日新聞のグラフィックス(昔で言うなら図版かな)には、いつも感心してしまう。カラー、単色いずれも無駄なし。

出稿部からのラフを、さらに見映えよく描き起こすセンスの良さ。
ザ・プロの仕事。
例えば、事故現場地図なんて、さりげなく的確な情報が入っていて、グラフィックスのうまさは新聞社の中ではトップだと思う。


では、あまり見映えよくない、分かりにくいグラフィックスは…………
口がさけても言えない。
(-.-)


★290円で新幹線乗れる=博多編3

2010年11月27日 | 新聞
知らなかった――。

新幹線の最終駅「博多」の、さらに先に「博多南」駅が書いてあるのが、以前から「?」だった=写真。

なんと!
博多南駅は新幹線車両基地で、空気を乗せて戻るのももったいないから
「一駅ですが、290円で新幹線で隣駅までどうぞ」
ってことだった。
やるなあ、JR九州。

来春の九州新幹線延伸で、博多駅ビルも急ピッチで工事中だし、九州が面白くなりそう(^-^)/
(ちなみに、僕は東京~博多間は必ず東海道→山陽→九州新幹線を利用している。約5時間ちょいかかるけど、必ず数人が博多まで一緒に乗っている。読書家(笑)愛煙家&飛行機嫌いの人なんだな…)

★喫煙者にパリは「いい街」かも?=博多編2

2010年11月26日 | 新聞
【写真は路上禁煙を訴える博多・天神で】

北朝鮮が日本全土を射程にするムスダン発射準備をしている中、パリの新聞事情視察行が近づいた。
当局の監視を逃れて(笑)「国際問題的重要案件」に関し、現地の知人とメールした。


国際問題的重要案件→
パリは喫煙どうなのさ?

確かに、パリガイドブックには公共建物内や乗り物は全面禁煙! 違反には罰金徴収&覚悟せよ、とある。

でも、意外や意外。
やはり現場に聞いてみるもの。
パリ知人「あはははは。街なかは歩きたばこも健在だし、こちらパリ市内はそれほど厳しくありませんよ。文化って一面もあるでしょうね。まあ、マナー守っていればノープロブレムって感じですね」
いい街ではないか! ボンジュール、パリ。


ニコチン依存症患者につらい約12時間の飛行機内も、無煙たばことニコチンガムでなんとかなりそう(無煙たばこ→日航は問題ナシ、全日空はダメとか。良かったぁ~、日航直行便で)。


……でも、やはりカフェの「室内」は禁煙でした……当たり前。

★産經新聞は怒っていた=博多編1

2010年11月25日 | 新聞
北朝鮮の仁川砲撃で、「こりゃ危ない」と東京から博多に逃げてきた(←嘘です)。
北朝鮮報道といえば、追随を許さぬ産經新聞=写真は九州版。東京では夕刊廃止しているが、博多でも夕刊はないのだね。

「きのうの社会面には、『こんなに駄目だとは思わなかった』と菅政権を嘆く会社員のコメントが載っていたが、駄目首相が意地を見せるのは今しかない。」(産經抄)
「また『報道で知った』閣僚会議6時間後/菅政権、薄すぎる危機管理意識」(3面)
など、腕まくり総力編集8ページ!


こんな日は、産經新聞と日刊ゲンダイを読み込もうと思ったら、ゲンダイも博多で発行してなくガックリ(産經がわざわざ題字横に入れている「九州・山口特別版」ってどういうことなんだろう? どこか特別なんだろうか?)

★大崎善生さん最新作は★4つ!

2010年11月23日 | 新聞
きれいな少女が海を背景に、書店で僕を見つめていた。
一人は悲しそうな表情、もう一人は微笑んでいた。
あれ? 双子の少女?
講談社創業百周年記念出版『ユーラシアの双子』上下巻の表紙=写真。

さりげなく凝っている表紙だなぁと思ったら、やはり
売れっ子「ブックデザイン=鈴木成一デザイン室」
の仕事。ちなみに、表紙の美少女は
上巻=樋浦舞花、下巻=樋浦結花(樋浦姉妹)さん。
叶姉妹とはかなり違う(笑)。

で、大崎善生さん(53)。
吉川英治文学新人賞作『パイロットフィッシュ』『アジアンタムブルー』までは読んでいたから、かなり久しぶり。
ストーリーは、簡単に言っちゃえば、早期退職50おやじのユーラシア大陸横断自分探しの旅(←スミマセン。簡単すぎ?)。
小説に多少の作者投影があるとすると、
何かあったのか? 大崎さん。

オビには
上巻「孤独という荒野の出口を探す旅がはじまる/ウラジオストックからモスクワに、西へ西へ。列車はシベリアの大地をひた走る」。
下巻「終着駅で迎えるのは絶望か、救済か/ロシアを越えリスボンまで一路15,000キロ。凍てついた心を乗せ列車はユーラシアの果てへ」。
……若き日の五木寛之さん、沢木耕太郎さん的。

風通しがいい作風の人だったけど、今作は「死」を底音にしていながら重々しさがない文体とミステリー仕立てから、イッキ読み!

「現地完全取材敢行」ってあるから、大崎さんもウラジオストック→リスボン踏破したのかぁ! 
小説の別巻としてガイドブックも書けそう?(下巻パリ編、僕も来月いくから参考になりました(^-^))

『ユーラシアの双子』面白度=★★★★☆

★事件を呼ぶ整理記者、優勝を呼ぶ記者。

2010年11月22日 | 新聞
面担のとき、やたら大事件が起こった。それも、降版間際。
皇居の異変、墜落、金メダル、薬物、爆発、大地震、津波……。
せっかく作った(?)我ながら読みやすく素晴らしい(笑)最終版を、共同通信「ピーポ」速報で何回アタフタ組み替えたことか……。

翌日、デスクに
「大事件に当たるのは、整理者としてはいいことだぜ」
って言われた。
なるほど。

で、今年。
中京地区のスポーツ担当記者クンは、受け持った球団やアマ選手がすべて「優勝」した。
春から仕込みにドタバタ忙しくしていて、秋、他の記者がストーブになっても大一番があったので走り回っていた。

「大変だって? そんなことないって。仕込んだデータで、君のイキのいい記事を読みたいってこと。ニュースを呼び込むのは記者冥利だねぇ。今夜もビールがうまいねぇ」
とメールした。
……事件は現場で起きているなあ。


★ヘミングウェイが僕を呼んでいる。

2010年11月21日 | 新聞
祝! 
羽田空港国際線は都心から直通バス1時間! 深夜出発で楽々。
円高だし(^3^)
ヘミングウェイ『移動祝祭日』を読み始めたし、
羽田空港国際線→パリが僕を呼んでいる、というわけで、来月弾丸渡仏。

……おいおい、年末年始号の仕事は?
……おいおい、英語もフランス語もできないのに~?
……パリで、ナンキンムシ大量発生なのに~?
……テロ捜査公安情報が流出しているのに~?


カフェ「ドゥ・マゴ」の、ヘミングウェイが座った席でコーヒーを飲むのだ。
パリは喫煙にうるさくないっていうしね(^o^)/
オープンカフェめぐりなのだ。

★キオスクで新聞立ち読みはダメ!

2010年11月19日 | 新聞
【写真は本文と関係ありません。クリスマスムード一色の表参道ヒルズ】
約5カ月ぶり日経平均株価10000円台回復(^-^)/
なんて言ってられない。


駅キオスクの夕刊紙スタンドで、新聞立ち読みするのはいかがなものか――。
駅構内で待ち合わせしていたら見かけた仙谷官房長官のような悪人面(←日刊ゲンダイのエトキ笑)のオジサン。

日刊ゲンダイを広げパラパラ見てエントツに戻し、
今度は夕刊フジ広げて斜め読みして戻し、
東京スポーツまで広げて……
散々散らかして買わずにホームに行くなっ(怒)
販売員から「お客さん、やめてください」って言われても平然厚顔の仙谷38。
モラル&マナー崩壊ここまで……この国はもうダメだぁ(▼皿▼)Ψ
――だから、来月フランス行きます。

★朝日・産經・東京新聞の勝ち( ^-^)

2010年11月17日 | 新聞
同じテーマを扱った場合、たった一枚の写真のセレクトで「決まる」ことがある……。
自社の紙面を見て、大相撲にうるさいナベツネさんは激怒したかもしれないね……。
横綱白鵬(25)連勝ストップを伝える1面写真。


▽朝日(写真右下)は、飛ばされた白鵬と、歓声をあげている客の絵がいい。
▽東京(同左中)は、エッヘン!シテヤッタリの稀勢の里と苦笑いの横綱、客が一目瞭然。
▽産經新聞(←スマン、ないけど東京新聞と同じアングル)は、さらに鮮明に撮れていた。
この土俵下に飛ばされた横綱の姿こそ意味があるもんね、この日の場合。


読売(同上)、毎日新聞の土俵寄り切り写真は、定番すぎて面白くない。
写真部は、勝った稀勢の里が意気揚々引き揚げるアングル撮らなかった?(←たぶん、整理部がタテにこだわったのかな?)