降版時間だ!原稿を早goo!

新聞編集者の、見た、行った、聞いた。
「降版時間」は新聞社整理部の一番イヤな言葉。

●「借りアリ」ここがちょっとねぇ。

2010年07月29日 | エンターテインメント
【27日付の続きです】

ジブリ最新作「借りぐらしのアリエッティ」を観たけど、観終わった人はほとんど
「何だか物足りない」
……僕も、そう思えた。


僕は原作を読んでいないけど(←じゃあ、言うなって?)
続編あるんじゃないかなあ。
というのは、スピラー(アリエッティと同じ小人少年=声・藤原竜也)のキャラ位置。
野性少年スピラーとアリエッティのストーリーも展開できるし、ニンゲンとの闘いの「もののけ姫」的ストーリーも?


……あ、何か物足りないのが分かった!
小憎らしいまでの悪役がいないのだ。
お手伝い役オバサンのハル(声・樹木希林)が意地悪婆さんだけど、これが中途半端だから、不完全燃焼なのだ。
「いい人」ばかりってのもねぇ。

でも、これでいいのかな。ジブリなんだから(^o^ゞ


●「借りアリ」何か物足りなくない?

2010年07月27日 | 新聞
いいじゃないか、オジサンが目を赤くしたって――。

スタジオジブリ最新作「借りぐらしのアリエッティ」(米林宏昌監督、37歳!)を観た=写真。

簡単にいえば、
ひと夏の「ア・ボーイ・ミーツ・ア・ガール」物語。
弱いんだよなぁ、僕この手の掌編。

「従来のジブリらしくない、全体に動きの少ない作品ね」
「小人が主人公だから、もう少しストーリーに広がりがあるかと思ったわ。何か物足りないわね」
「90分だからかしらねえ」(終了後、観客の話盗み聞き)
なんて声はごもっとも!
……たしかに、全体になにか物足りない!

だけど、
セシル・コルベルの歌声(Arrietty's Song)は素晴らしくジブリアニメに合っている(セシル自らが売り込み、鈴木敏夫Pが一発決定とか)。
だからCD買っちゃった。

翔役・神木隆之介クンの声が、少年期独特の清潔感ある、癒やし系サウンドのようでいい。さすが、ジブリ作品常連。

――で、何が足りないのだろう? と思ったら、あっ、あれだ! 
――続く(笑)。

●「高校野球のマネージャーが」を読んでみた。

2010年07月26日 | 新聞
売れる本には、売れる理由があるのだなあ。

7ヵ月14刷快走中の
『もし高校野球のマネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』(岩崎夏海、ダイヤモンド社=写真左)
を読んだ。

編集者だったら、
「この手があったかぁ!」と思うはずの手法でまとめられた、アニメ絵表紙、ペーパーバックス的造本、ペラペラめくればカラーイラスト。
ドラッカー関連本なのに、なぜアニメ?
で引き込まれた。
……やるなぁ、秋元康さん門下生・岩崎夏海さん(42=東京藝大出)。
さすが、岩崎書店の御曹司。

都立高校野球部のマネージャーみなみちゃんが
野球部の「顧客」は誰? んじゃあ、野球部は顧客に対しナニをすればいいの?
野球部ができる「マーケティング」って何?
って『マネジメント/エッセンシャル版』(上田惇生編訳、ピーター・F・ドラッカー、ダイヤモンド社刊2100円)を片手に、
池上彰さん的「そうだったのかぁ!」
で成長していくストーリー。

高校野球部の「顧客」は、部員・親・観客・視聴者をはじめ高校野球を見る&携わる人たちすべてであり、
野球部が顧客に与えるものは……


「感動」


なるほどねぇ。
……売れる本には売れる理由がある。

●フジとゲンダイに同一記事って!

2010年07月23日 | 新聞
気がつかなかった……「私の相場観」ってコラムは、記事広告扱い?

夕刊フジと日刊ゲンダイの株面。小さな箱組み(フジは「私の相場観」=写真右、ゲンダイは「相場分析」=同左)は一字一句同じだった!

みずほインベスターズ証券エクイティ情報部長・稲泉雄朗氏のコラム記事って、
えっ? 二重投稿か?
なんて思ったけど、
いわゆるクレジットなしの記事広告だったのかあ……。

こういう同一記事の場合、整理部記者のつけた見出しで差が出るんだけど、
「為替次第で9000円割れも」
の夕刊フジに軍配かな。

●産經新聞は安くて巧いね。

2010年07月21日 | 新聞
北朝鮮問題といえば、産經新聞である。

産經新聞にいる知人がイロイロ労働条件で泣いているのは知っているけど
それはおいといて(゜゜)ノノ
一部偏向記事もおいといて(゜゜)ノノノ゜
逮捕された日本振興銀行前会長・木村剛容疑者(48)との関係もおいといて(゜゜)ノノノ゜
ワンコイン100円の産經新聞はコンパクトなレイアウト、巧みなカラー、それなりの情報量で安いと思う=写真。

もし、「日本ニュースペーパー整理編成部レイアウトアワード」があれば、大賞だと思うけど、言い過ぎか?

▽ パラパラしていない、読みやすい行間は4.5Uぐらい?(1Uは11ミルスで、新聞編集の最小単位)。
▽ 朝日新聞も「参考」にした、切り抜きやすく読みやすいボックス組み。
▽ ホワイトスペースをうまく使ったフューチャー面。


昭和のころ、
「産経新聞(産業経済新聞)」と題字が縦で
行間がメチャクチャで、
凸版印刷だったから「日本で一番手がよごれる汚ねえ新聞」
なんて言われていたのを、もう誰も知らない。

……確か、あの汚い新聞、保存しておいたんだけどなあ。

●祇園祭を噴水で見るオジサンは涼しげだった。

2010年07月20日 | 新聞
【祇園祭ネタ第3回】
真夏日の京都祇園祭山鉾巡行(17日)。
御池交差点の噴水に浸かり、涼しげに辻回しを見るオジサンたちがいた=写真左端。

京都の知人の話。
「先日の集中豪雨で、すぐそこの鴨川が増水し、三条大橋や四条大橋下にあったホームレスの住宅がきれいに流されたんです。
たぶん、そこの人たちですね……でも、なんや、涼しげやなあ」

京都は豪雨被害ゼロだったらしいけど、
床下浸水どころか、
家屋流失した人がいたんだなあ……。

●祇園祭稚児は2000 万円だって!

2010年07月19日 | 新聞
【祇園祭ネタ第2回】
KBS京都が朝から生中継した祇園祭2010=写真。

京都の知人に聞いた話では、長刀鉾の注連縄切りをする稚児は「2000万円」だという。

ん? ナニが2000万円なのだ?
稚児を出す家は、京都の「名家」になるらしいから、名門代かも……。
今年の稚児は左京区岡崎のA家2人目だから、4000万円!

京都おそろしやおそろしや。

●祇園祭は中国人ばかりだった。

2010年07月18日 | 新聞
梅雨明けを告げる夏空の下、今年も京都祇園祭を見ることができた。
今年は、ユネスコ無形文化遺産に登録されて初の巡行。

10トンを超す鉾(ほこ)を90度方向回転する辻回しは、近くで見ないと迫力が伝わらないけど、幾重もの人垣を掻き分けていく根性はございません=写真は、京都ホテルオークラ前の河原町御池交差点で。

真夏日32.4度の京都。
約20万人が押し寄せた祇園祭2010。
ホテルもそうだけど、今年は中国人観光客がとても多かった。京都駅前のビックカメラは「中国人買い物客で大盛況」(タクシー運転手)だという。

●宮崎監督、引退考えてたんだね……

2010年07月16日 | 新聞
村上春樹さんのロングインタビュー(新潮社「考える人」)の次は、
宮崎駿監督!

BRUTUS最新号が「ブルータスのスタジオジブリ特集」を組んでいたので読んだ=写真。
ブックinブック編集で、宮崎監督のスタジオ二馬力(個人事務所)のデスク周り、膨大な蔵書写真などが掲載されている。
愛煙家の監督は、いたるところにライター、灰皿があった。
分かる分かる分かる、僕も愛煙家だから(笑)


で、スペシャルインタビュー(2010年6月8日だって!)。

宮崎 手を引くならやっぱり50代で引くべきでした。最後のチャンスは「もののけ姫」が終わったときだったんです。引く機会を逸したんです(後略)
――と語っていた。
分かる分かる分かるなあ、監督の気持ち。

●週末は祇園祭にいます。

2010年07月15日 | 新聞
【写真は、京都ホテルオークラ11階から眺めた東山】

今週末は、京都祇園祭。
あす16日(金)は宵山、翌17日(土)は山鉾巡行。
例年、宵山は夕立がすごいけど、今年は晴れるといいな(^-^)


この前、御室仁和寺で桜を愛でたと思ったら、
京都夏本番コンチキチンの祇園祭!
……早いなあ、また加齢かよ(o・・o)


宵山といえば、五木寛之氏(78)の『燃える秋』。
四半世紀以上も前に描かれた恋愛小説だけど、現在も細々版を重ねているという。

小説の舞台となった聖護院YAMATOYAには毎年1~2人、小説をなぞらえた愛読者が来られ、静かに珈琲を飲まれていくという。
いい話。
五木さん、小説家冥利につきますね(^-^)


ってわけで、
そうだ、京都いこう。