降版時間だ!原稿を早goo!

新聞編集者の、見た、行った、聞いた。
「降版時間」は新聞社整理部の一番イヤな言葉。

●五木寛之さんミス事件を考えた。

2010年02月25日 | 新聞
第142回直木賞受賞作『廃墟に乞う』佐々木譲さん選評中
「破顔した」
表記をめぐり公開詫び状を発表、選考委員を辞任した五木寛之さん=写真は日刊ゲンダイ。

78歳。
高齢者特有の齟齬、勘違いミスなのではないか。

慰留した文藝春秋役員らは
「チェックしなかった編集の責任」
と言っている。
確かに、見過ごし&確認しなかった編集サイドもいけないが、
僕たち編集現場から言えば
「入稿時間」はいつだったんだろう?

それでなくても、
万年筆手書き遅筆入稿
で有名な五木さんだから……。

長編小説中、ある語彙の箇所をチェックすべきは分かる。
――でも、
校了超直前・悪筆ドタバタ入稿(←推定です)
では、編集サイドを責めるのは酷ではないか。

まあ、口が裂けても
「五木さん困りますなあ。ご自分で書かれたことですから」
なんて言えないけど。

たぶん、日刊ゲンダイのIさんや講談社編集は今後、チェックを強化するだろうね……。

1 コメント

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Unknown (アシュラ)
2010-03-17 18:04:46
作中に使われなかった言葉をなぜ使ったのかがわからない。
つまりは実際に読んでいなかったってこと?
実際に読んだのなら、全く違う言葉を捏造するのは変だし、つじつまが合わない。
もしそれが本当なら、カッコよく自ら選考委員を退くことは許されず、当事者としての責任を問われるべきではないのか?
つまりは世間を欺いたのだから。
ボランティアならいい。しかし相当なお金をもらって選考委員をしていたのなら、もし実際に読んでなくていい上げんなことを欠いたのなら背信行為として追及を受けるべきではないのか?
マスコミも対応が甘すぎる。売れっ子の大作家だったから?
だからこそ影響の大きさを認識して厳しい対応をすべきなのでは?
そんな不公平を平気でしていては、政界への切り込みなど出来るはずがない。
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