降版時間だ!原稿を早goo!

新聞編集者の、見た、行った、聞いた。
「降版時間」は新聞社整理部の一番イヤな言葉。

★出雲大社は遷宮中だった=人生初・島根編(3)

2011年06月29日 | 新聞

【28日付の続きです】

島根といえば、出雲大社=写真。
一畑電鉄駅から本殿まで上り下りの起伏ある参道は静かで、鳥の鳴き声が聞こえるほど。
昔はJR(国鉄)駅もあったが、不採算路線で撤退したという。
「神々の出雲大社ですぞ! 格の高い駅なのに、カネ勘定で廃止をするとは、さすがJR西日本ですな(怒)」と地元の人。

本殿は平成の大遷宮中でシートが被せられ見えなかったけど、古の巨大社殿は十分分かる。
社殿を支えたという三本柱跡のデカさから、当時の巨大壮大プロジェクトに仰天。

ヤマト以前、この地にあった出雲政権はなぜ消えた?
気分は梅原猛&松本清張で、答えを探しに(?)隣の島根県立古代出雲歴史博物館に足を延ばした。



(^-^)/

★一畑電鉄はトコトコだった=人生初の島根編(2)

2011年06月28日 | 新聞
【27日付の続きです】

松江から出雲大社に行くのに、映画「レールウェイ」の舞台になった一畑電鉄に乗った。

地元客や通学高校生のほか、観光客もソコソコ多い、地域ど密着ローカル線=写真は松江しんじ湖温泉駅。
南海電鉄や各地からのリユース車両は、多少外装は汚れているけど、第二の人生で活躍中。

宍道湖北をなめるように走り、約1時間ほどで出雲大社前駅。
出雲大社には更に10分ほど歩くのだが、道ゆく人たちは皆
「こんにちはぁ」
「もう少しですよ」
と笑顔で声をかけてくれる。返事にモゴモゴ言っている自分が恥ずかしくなる。
笑顔と「こんにちは」だけで、猛暑日が少し過ごしやすくなった。
たまたまだったのかもしれないが、先に行った松江城でも、町なかでも、笑顔で声を掛けられたから、島根の人たちは優しい人たちが多いなぁ、と思った。




(^o^)/

★松江の新聞は折衷型だった=生涯初の島根編(1)

2011年06月27日 | 新聞
お偉いサンと、島根・松江に来た(お偉方とだから愚痴が多くなりそうだけど、書かないようにしようっと)。

島根・松江は初めて。
首都圏から東海道・山陽新幹線で岡山、さらに伯備線特急やくも乗り継ぎで約8時間。

「出張に出たら地元紙を買え」
先輩記者(←物故)の教え通り、
島根第1県紙「山陰中央日報」
を買った。28ページ建て一部130円=写真。
朝刊のみで、地方紙はほとんど夕刊発行を停止している。

フロント面は、1ページ12段組みの朝日読売型組み版(毎日新聞などは15段組み)。
……と思いきや、中面は15段組みの「折衷型」。
さらに、1面だけ活字が大きく、中面はやや小さい1段11字組み。
CTSだからできるけど、このパターンは初めて見た。
さらに、「版」数がなく、もしかして1版止めなのかしらん?

……やはり、いろいろな新聞を見てみるものだ、と思った。



(°Д°)

★「月刊佐藤」だ(^-^)

2011年06月24日 | 新聞/小説

河出文庫から、またまた佐藤康志さんの作品が出ていた。
最新復刊は『大きなハードルと小さなハードル』。

『そこのみにて光輝く』
『君の鳥はうたえる』(以上、河出文庫)
『移動動物園』
『黄金の服』(以上、小学館文庫)
4月から毎月、文庫刊行されているから「月刊佐藤」状態。

ブームの火をつけた『海炭市叙景』(小学館文庫)は、いい作品集だったぁ。
特に、娘の結婚を思う路面電車運転士の話は良かった。
佐藤さんが見たもの・感じたものをなぞりたくて、思わず函館に行ったけど、
函館文学博物館(写真)の隣が、サブちゃん(北島三郎)記念館にはビックリした(笑)

以前にも書いたけど、
「佐藤康志っていいよ。○○寛○さんや伊○院○さんを読むのもいいけど、コレ読んでよ」
って複数の人から推されていて、一巻にまとめられた作品集を貸していただいていた。

でも、今は亡き佐藤さん、
「……もう少し早く、僕の小説に気づいてほしかったなあ」
と今ごろ思っているかもしれないね。



(^_^)/


★目が眩む明るい戎橋=駆け抜け関西編(2)

2011年06月23日 | 新聞
【22日付の続きです。写真は梅田食堂街】

大阪ミナミの通称「引っかけ橋」戎橋。
おなじみグリコのネオン、ビールの電飾……眩しいくらいの明るさ。
雨上がりのせいか、最新の発光照明のせいか、一層輝いて見える。
試しに、橋で日刊ゲンダイを広げたら、記事が読めた!(←いいのか深夜に屋外で新聞が読めて・笑)。
……「かつて」東京も明るかったなあ。

以前にも書いたけど、
すべての自販機が節電われ関せず、「かつて」の東京のように照明全開。
夜道が明るいなぁ、大阪。

深夜の宗右衛門町。
夏祭りをやっているのか? と思えるぐらい若いコたちがゾロゾロゾロゾロゾロゾロ。
「ガールズバーいかがすか?」
「お決まりっすか? 無料案内所はアソコっすよ」
……「かつて」の新宿歌舞伎町状態だなぁ。


とにかく、地下街もデパートもミナミも御堂筋も、深夜でも明るい大阪。
おまけに、東京と違って、冷房もバッチリきいていました(^-^)




(*≧m≦*)ププッ

★うらやましいぞ大阪=駆け抜け関西編(1)

2011年06月22日 | 新聞

大阪に来た=写真は新装JR大阪駅コンコース。
帝都をあげて節電中の薄暗い東京と違って、梅田地下街は眩しいくらい明るい明るい明るい明るい東芝♪
うらやましいぞ、関西。

橋下徹知事は「何度いっても、関西電力は根拠を開示しない。だから、15%節電協力要請には応じない!」
高支持率バックに、理不尽と闘う知事。
居座りペテン師(C・鳩山前首相)に比べ、うらやましいぞ「大阪国民」(←プリンセス・トヨトミ)。

「JR大阪三越伊勢丹」開業効果か、阪神、阪急、大丸百貨店の地下もオバハンの列列列列列列。
活況うらやましいぞ、梅田。

「大阪日々新聞」「産經新聞・夕刊」「中日スポーツ」と、新聞も東京以上のブランド数があり、
うらやましいぞ、大阪人。

町なかの自販機も消灯せず、明るさ全開で、まるで数ヵ月前の東京を思い出した……うらやましいぞ、キタミナミ自販機(?)


明るく、賑やかな大阪(←一見、そう見える)。
仕事で、仕方なく(笑)ミナミ宗右衛門町を視察しなくては。
……長くなるので、続く~。



(*≧m≦*)


★角川春樹さんは痩せていた。

2011年06月21日 | 新聞
角川春樹さん(69=角川春樹事務所社長)の新刊句集『白鳥忌』(文學の森出版)発刊記念サイン会に行った=写真。

以前、あるところでお会いしたとき、水割りを持ちながら春樹さん、僕を見て
「ん? どこかでお会いしましたかな?」
と言われたが、決してムショではありませんから。どははははははは。

サイン会は盛況。
春樹さんは白のコットンシャツにベストを羽織り、ジーンズ姿。
ブレスレットにはカラーストーンをあしらった高級腕時計をして、機嫌よさそうに新刊句集に筆ペンを走らせていた。
元気そうなのはいいのだけど、以前の恰幅いいころにくらべ、激痩せした姿にはビックリ。
大病をされたし、いささか心配なのであった。
魂の一行詩活動、熱血の出版社業……まだまだ頑張っていただかないと。

たとえ……
実弟に乗っ取られた角川書店が日本を代表する巨大メディアグループになっても、
かつての部下が興した幻冬舎がついに「総合」出版社になっても……、

わたし、
筋金入り本物の不良&無頼の達人・角川春樹さんの味方です(笑)。




(o・・o)

★モンスター株主さま多数ご出席( 笑)。

2011年06月20日 | 新聞
【18日付の続きです。写真は本文と関係ありません】

来週28日(火)は、東京電力の株主総会。
……ってことはさておき、日本を代表するモバイル通信企業Nd社の株主総会に行ったが、いろいろな「モンスター株主さん」が現れ、対応に経営陣も大変……。

▽末期高齢者の株主Aさま「ワシは今日会場一番乗りじゃ。だから、質問は他のものより多くさせよ」
→1人2問だけって決まってるよ、オジイサン。大口株主さまを優先します(ホルダーの色で識別)。

▽高齢者株主Bさま「最近、アンテナ工事が雑になっとる。で、株主の、このワシがだなぁ~自ら横浜の事務所に電話したのに無しのつぶてじゃ。あいつを処分せよ」
→カスタマーセンターにご連絡ください、の事案。担当上席役員、悪戦苦闘。


ほかにも、お笑いトンデモ株主さまが多数ご出席。
以前、他社株主総会では、マイクを持つや突然詩吟を披露したオジイサンや、
社業発展祈願応援歌を作ったから聞いてくれオジイサンもいて、
まるで「老人クラブ」状態に、ワールドワイド企業経営陣が絶句していた。
いまや、総会屋よりモンスター・オジイサンオバアサン株主が怖い(笑)


これぐらいはまだいいかもしれない。
隙を見せると、
日○製作所やN○Cのように、気がついたら「赤い投資家ファンド」が上位株主になっていた! こともあるから、詩吟なんかしている場合じゃありません。

震災で国力が弱っている今、「赤いファンド集団」の静かなる買い増しに気をつけよう、日本企業(←といっても遅いけど)。



(*≧m≦*)

★d株主総会は○○だった。

2011年06月18日 | 新聞
東京電力株主総会は、来週28日(火)である。
…………どうなることやら。

ってことはさておき、
桑田佳祐さんを起用した、日本を代表するモバイル通信企業Nd社の株主総会に行った=写真。
「お早うございま~す! 株主の皆さま、会場はこちらでございます! お足もとにご注意くださ~い」
と、元気いっぱいの総務系支援部隊。うむ、元気があってよろしい(笑)。
さすが顧客満足度ナンバーワン。

ここ数日、1000円近い値下がりの株価(17日終値140900円)。
配当はいいので、あまり文句はないのだけど、
先日の通信障害や、震災長期不通はいただけない。
「今後は総力を挙げ、災害時の整備を進めます」と全経営陣、頭を下げた。

課題は、スマホ戦略が後手に回っていること。
完全に読みを誤った。
慌てて夏商戦向けにスマホ端末を大量投入したけど、アンドロイドでいいのだろうかと思っていたら、
「iPhoneは非常に優れた端末ですが、iモードが付けられないので、iPhone販売は諦めた」と副社長発言(←以前は「販売権獲得は諦めてはいない」だった)。



……長くなるから、続く~(^-^)/

★西村京太郎さんは「、」が多すぎる。なぜ?

2011年06月17日 | 新聞/小説

新聞編集では、タタミやボックス組みにしたとき「1行ケツあき」はカッコ悪いから、
記事の適当なところに「、」(読点、チョン)を故意に打って「1行つくる」ことがある。

島根・松江に行く用事があるので下調べを兼ねて、久しぶりに西村京太郎さんの旅情ミステリー『書き下ろし/十津川警部 出雲殺意の一畑電車』(双葉ノベルス=写真)読んでいたら、
なんて「、」が多いのだ!

リズムなのか?
行数稼ぎなのか?
ページ稼ぎなのか? 
と思った。


「やっぱり、名刺の裏の文字は、五十嵐昭が書いたものでは、ありませんね」
と、横山は、自分に、いいきかせるようにいったあとで、
「しかし、書いたのが、五十嵐昭ではないとすると、かえって、犯人は、一畑電車に強い恨みをもっている人間ということも、考えられてきますね」
とも、いった。
(中略)
十津川は、明日、こちらで、田宮の娘、あずさに、会うことにしたいと考えた。
(中略)
横山は、断ってから、あずさに、向かって、いった。
(『十津川警部 出雲殺意の一畑電車』から抜粋)


この「、」の多さはなんだろう。
おまけに、被害者の経歴を数回繰り返し書いているというか、貼り付けているし。
2段組みノベルスなので、「、」を入れたため1行増えた個所がかなりあるのは確か。

う~む、決して、ページ数や、行数稼ぎのために、「、」や、経歴貼り付けを、連発している、とは考えたくはないのだが……と、僕は、おもった。(←あ、「、」が多い文に、なって、しまった、ではないか)



(o・・o)