降版時間だ!原稿を早goo!

新聞編集者の、見た、行った、聞いた。
「降版時間」は新聞社整理部の一番イヤな言葉。

★都知事と五木さん祝80 歳。

2012年09月29日 | 新聞
同じ年、同じ日に生まれて、歩んだ人生こうも違うのか――と(毎年)つくづく思う。
石原慎太郎都知事、
五木寛之さん(50音順)。
ともに1932(昭和7)年9月30日生まれの、あす80歳。

【石原都知事】
政治活動が何かと騒がれているが、
芥川賞選考委員を辞任してからは、一部書評家たちに「慎ちゃん!」と親しまれ、人気急上昇中(←たぶん、ご本人は知らない)。
さらに、自民党総裁選に惨敗した子息・伸晃氏(55)を都知事選に出馬させるのでは? とも言われているし。
以前「文藝春秋」の五木さんとの対談では、「私は自力主義」と言っていた。

【五木寛之さん】
40代のころに書いた雑文で、
「当時、マスコミの底辺で仕事をしていた私には、(1956年)華々しく文壇デビューした石原さんを不思議と羨む気持ちは全くなかった。住んでいる世界が違うと思っていたから」
とあった。
同年同日生まれの2人が、
芥川賞=純文学(石原さん)
直木賞=大衆小説(五木さん)
と進んだのも興味深いし、
自力思想(石原さん)
他力思想(五木さん)
と正反対に傾倒しているのも、「人生いろいろ、運命いろいろ」を痛感しちゃうのでございます。


(^_^)

★京都の紅葉は今?=初秋番外編

2012年09月27日 | 新聞
京都、今年の紅葉はどうなのだろう。
先週時点、当たり前だけど、東山の木々は青々としていた(写真は、サスペンスドラマでおなじみの南禅寺境内にある水路閣。片平なぎささんも、船越栄一郎さんも、山村紅葉さんもいなかった、笑)。

いつぐらいから色づくのか? 
発色はどうなんだろう?
地元のタクシードライバーや知人に聞いても
「まだ、わかりまへん!」
だった(笑)。
来月下旬からの朝夜、寒暖の差が激しいほど色づきがいいという。
……お楽しみは、これからどすえ(超ニセ京ことば)。


(*^-')

★産經コラムに同感ですよ。

2012年09月26日 | 新聞
【写真は本文と関係ありません。新幹線JR京都駅構内にある舞妓はん人形です。
けっこうリアルで、外国人グループが一緒に撮影している人気舞妓どすえ←ニセ京ことば】

産經新聞9月18日付コラム「from Editor/新聞レイアウト『前へ』」(副編集長・S)
――Sさんが書かれたことに、僕も同感です。
僕も整理面担時代「若気の至り」ばかりでした。

以下、Sさんの同コラム記事抜粋です。
「十数年前は、新聞のレイアウトを担当する整理記者として『変わったもの』『おもしろいもの』をつくることに心血を注いでいた。
航空業界のニュースなら飛行機を模した枠の中に原稿を流したり、ボクシングの話題ならリングをかたどった枠に記事をはめこんだり…(中略)
最近そういったレイアウトはあまり見かけなくなった。必要以上に凝ったレイアウトは紙面全体からみるとバランスを欠き、読みにくいことがあるからだ。
見出しを過度に大きくしたり飾ったり、斜めにしたりした結果、素材(記事)を殺してしまうこともあった。この場合のほとんどが整理記者の自己満足でしかない。(後略)」

――おっしゃるとおりです。
僕も昔、F1記事だからコース図を「かぶせアミ20%」でつくってF1イメージを出しましたが、
労多くしてナントヤラでした。
凝った挙げ句の降版遅れで、製作管理委員会から怒声でした。今思うと、ウマシカです。だははははははははははは。

また、続いて書かれた、次のこと、僕も同じ意見です。
「今は『シンプルだけど目を引くもの』を目指している。(後略)」
――ただ、昔と違って現在は大幅に記事収納量が減っていますから、シンプルにならざるを得ません。
だから、活字見出し(社によっては裸見出し、とも言います)とアミかけスクリーンだけの紙面も、赤字直しがしやすくいいかも、です(笑)。

「シンプルだけど目を引く」紙面構成に加えて、記事をタタんでダラダラ流さない
「読者が切り抜きしやすい新聞レイアウト」
――これは、言うは易く行うは難し悪戦苦闘です。


σ( ̄∇ ̄)

★京都パワースポットは疲れた…=初秋編( 終)

2012年09月25日 | 新聞
【9月22日付の続きです】
千年都市・京都のパワースポット「日向大神宮」に行った。
同神宮は太陽が昇る東山にある京都最古級の宮。
高台には「天岩戸(あまのいわど)」があって、潜(くぐ)り抜けるとナニかのエネルギーがいただけ、穢(けが)れが祓(はら)い清められて福を招くという(だからなのか、日本神話で天岩戸を開けた天手力男命<あまのたじからおのみこと>を祭祀する戸隠神社もある)。
――いいではないか。

ここが、天岩戸入り口=写真。
ただの洞窟じゃん、戦時中は防空壕(←古!)だったかもね、
なんてウマシカなことは絶対に絶対に絶対に思ってはいけない、霊験あらたかスピリチュアルゾーン(神秘的な場所)。
天地(←編集をする人は、『天地左右』で測る癖がある)170センチ、左右80センチほどだろうか。
少し屈んで、入ってみた。

中は逆L字型になっていて、曲がり角に「祠」があった。手入れがしているようで、きれいに調えられていた。
歩いて1分かからず出口。
初秋の日差しが出迎えてくれた。

ナニかパワーがみなぎるかと思ったが、すぐに効果を期待しちゃうのが凡人でございます。
木々の緑、山頂の澄んだ空気、深山幽谷の静かな境内を、心静かに楽しめることこそ大事なのでしょう(でも疲れた…)。

それにしても、あと数ヵ月すると、紅葉がキレイだぞぉここは穴場だぞぉ、と思った。


(^_^)/

★京都パワースポットに行った=初秋編(4)

2012年09月22日 | 新聞
【9月21日付の続きです】
なんとなくやる気なし&脱力感――。
だ、か、らぁ(笑)
ここはスピリチュアル・パワーを! と日向大神宮(東山区)に向かった。

京都市営地下鉄東西線の蹴上駅から上る。
途中「野生の日本猿・猪が出ます。注意」という警告板を横目に、坂道をハアハアフーフーヨタヨタ約25分上って、朱い鳥居が見えた。
「日向大神宮」=写真。
京都のお伊勢さんとも呼ばれ、一帯には「日」の付く地名が多く残る太陽信仰の地。

内宮外宮を過ぎた社殿奥には「天岩戸(あまのいわど」があり、岩戸を通り抜けるとある種のパワーがいただけるとか。
――いただきたい! もらえるものはなんでもいただきたい!(ただ、実際は厄よけ縁結びによろし、と書いてあるが)
再び山を上る。
「南禅寺まで通り抜けできます。40分」の手作り看板の横に、天岩戸が見えた。

――長文原稿は分割せよ、が業界ルールだから、後日書きます(かも)。


( ̄0 ̄)

★伏見の少女は丁寧語を話した=初秋・京都編(3)

2012年09月21日 | 新聞

【9月20日付の続きです】
名水と酒蔵の街・伏見で、かわいい女の子に出会った。
黄桜記念館(写真)の中庭で、京都の愛人…じゃなくて知人と休んでいたら、学校帰りの少女が近づいてきて、ベンチにランドセルを置いた。

「こんにちわぁ」と、昔の原田知世ちゃん的少女。
「あ、はい、こんにちわぁ」大人の僕たちのほうがうろたえた。
「おじさんたち、旅行ですか」。真っすぐ目を見て話すなんて、今どき珍しい…また、うろたえちゃった(おじさんと言われてガクッときたけど、まあいいかぁ)。

「そうです。おじさんは東京から初めて伏見に来ました。いい街ですね。学校終わったの?」
「はい。……東京ですか。わたし、おととし行きました。あ、わたし、学校が終わると、いつもここのベンチで本を読むんです」。
物おじすることなく、丁寧語をしっかり話すうえに、今どき本好き!
よほど、ご両親の教育がしっかりしているのだろう。

「じゃあ、わたし帰ります。さよなら」。
少し話したあと、ランドセルを持ち、おじぎをして龍馬通り商店街のほうへ走っていった少女。
なんだか、おじさんとおばさんは伏見の街がとても好きになりました。


(^o^)/

★寺田屋でウケ狙い?宇治原さん=初秋・京都編(2)

2012年09月20日 | 新聞
【9月18日付の続きです】
京都・三条から京阪線で約25分、伏見に初めて来た。
伏見は江戸時代「伏水」とも書かれた水と酒蔵の街。名水が飲めるというので、1度訪れたかったのだ。

京阪線伏見桃山駅から大手筋商店街を過ぎると、月桂冠や黄桜、伏見酒造街などの酒蔵が見えた。
確かに、酒造メーカーごとに
「名水ご自由にどうぞ。並ばれている方のために、1度に10リットル以上はご遠慮ください」
と書かれた水汲み処があり、数人並んでいた。
飲んでみた。けっこう歩いたので、ゴクリ「甘露、甘露」だった。

伏見といえば、坂本龍馬が身を寄せた旅籠寺田屋。
宇治川派流に沿った蓬莱橋たもとにある木造2階建て、維新の息吹を感じさせる舟宿(←舟宿だったとは知らなかった~)。
隣接地には寺田屋由来碑、龍馬碑、お竜碑、幕末からの井戸などがあり、
一角に絵馬を掛けている木があった。
個人情報丸出し絵馬もあったが、さりげなく目につくところに
「クイズ番組以外にもよばれる! ロダン宇治原」=写真
…………ウケ狙いかな。



(^.^)

★京都駅はうるさいですよ!=初秋・京都編(1)

2012年09月19日 | 新聞
連休は働いたので、連休明け京都に来た。
米原付近の大雨の影響で、下り新幹線は数回足止めされ、37分遅れで着いた京都駅。

もう9月も中旬過ぎたのに、残暑がきつい。
ほんま、蒸し暑ぅてかなわんなぁ。えらぃ堪忍やで(←ニセ京都ことばどすえ)
「せやけど、銀閣寺のあたり朝夕は鈴虫がチーチー鳴いてるから、秋はすぐそこまで来てるんちゃう」
と京都の愛人……じゃなくて知人。

新幹線ホーム(写真)では、京都駅名物の構内アナウンスがうるさい&暑苦しい。
駅員「列車が近づいています! 黄色い線の後ろまで下がってくださ~い! 柵まで下がってくださ~い!」
「危ないですから、黄色い線の後ろまで下がってください! お下がりくださ~い!」
「10号車付近のお子さま連れの方! 危ないですよ! お子さまの手をとって安全柵まで下がってください! 下がってくださ~い!」
「のぞみ号発車します! 8号車前方お見送りの方、危ないですよ! 列車は動きだしてます! 下がってください! 下がってくださ~い! 柵まで下がってくださ~い!」

マイクだからキンキンキンキンウォンウォン、うるさいですよ!

いつぞやは隣のホーム駅員から
「△番線ホームの駅員、声を小さくしてください」
とマイクで言われていたっけ(←実話)笑。
また、作家の五木寛之さん(79)も本願寺で行われた講演会のあと、駅で絶叫アナウンスに見舞われ、
「古都の駅なのに、あまりにも騒々しい」
と『流されゆく日々』(日刊ゲンダイ)でこぼしていたのでございます。



(^.^)

★読みにくいです、T新聞。

2012年09月16日 | 新聞
僕は整理部前に校閲部にもいたので、
下記の記事表記にならざるを得ない「諸般の社内事情」はだいたい理解できる。
だけど、この表記、読者にとっては不親切ではないだろうか。

9月14日付T新聞(C新聞社東京本社発行)経済面記事
「米国に続き、東京都内で十三日に開かれたアイフォーン5の発表会。
(中略)
アイフォーン5は厚さ七・六ミリ、重さ百十二グラムで、アイフォーン4Sから約二割の薄型・軽量化に成功。一方で画面は3・5インチから4インチに拡大した。
(中略)
ソフトバンクとKDDIは十三日、アイフォーン5の予約受け付けを十四日午後四時から……(後略)」

むむむむむむむ。
和数字、洋数字が混在して、データがパッと見て分かりにくいし、読みにくい。
▽日付・時間・重さ・長さ=和数字
▽商品名・インチ数値=洋数字

いわゆる社内ルールで、編集側は統一しているつもりなのだけど、
最も大切な読者側に立つと、かなり不親切。

たぶん(以下推定ですよ)
『俺がルールブックだ。和・洋数字混在している? ちゃんと使い分けているぞ。俺の目が黒いうちは和数字重視だ』
上層部あたりに、唯我独尊&頑固一徹おエライさんがいると、こういう現象が起きる場合がないわけではない(←どっちだ? 分かりにくいぞ、笑)。
1段10字組みだから記事はコンパクトに、文字数は少ない方がいい。

そこで、
『おエライさんルールより、
すべては読者の読みやすさために、表記統一を――』
(だははははははははははは。1度言ってみたかった)。


(^o^)

★『尖閣』『竹島』小説!

2012年09月14日 | 新聞
タイムリーと言えばタイムリー。
『尖閣喪失』(大石英司、中央公論新社、1890円)
『竹島』(門井慶喜、実業之日本社、1575円)=写真
はいずれもポリティカル・サスペンスノベル。
これで「北方領土」が出れば三方位ばっちり(僕、書こうかしらん。だははははははははは)。

……以前、買っていたけど、まだ読んでいない。
『竹島』初版第1刷は、2012年6月25日で、月刊ジェイ・ノベル誌に連載(2011年5月~2012年3月号)されたもの。
『尖閣喪失』は同2012年5月25日で、著者の第1稿アップは昨年秋だったという。
いずれも「先見の明アリ」なんだろうか……?
とりあえず、読書の秋用に2冊キープ。暇があれば読みましょう――という感じでございます。


( ̄0 ̄)/