降版時間だ!原稿を早goo!

新聞編集者の、見た、行った、聞いた。
「降版時間」は新聞社整理部の一番イヤな言葉。

★吉村昭さんはコロッケが好きだった。

2012年01月31日 | 新聞
小説家・吉村昭さんが晩年通われた小料理店に、広告会社のかたと飲食に行った。
「炙り処・武蔵」(東京都武蔵野市)は駅からすぐの、肴や刺し身自慢の地元名店だった=写真。

店名「武蔵」にひかれて訪れた吉村さんは、コロッケを好まれたという。
軍艦武蔵には関係なく、店名は主人が「宮本」さんだから。
初めは夕方フラリ来られる御仁が誰だか知らなかったといい、
「あの人が有名な小説家の吉村昭さんだよ」
と常連客に教えられたという(奥さま津村節子さんの『紅梅』にも出てくる)。

吉村さんコロッケ。
僕も食べてみた。大きいのが二つ。ホクホクしているので、冷たい飲酒にはちょうどいい。これで気分は小説家(笑)
さらに、海苔付き鯵なめろうが丁寧につくられているなぁと感心したのでございます。


(^-^)b

★福岡に日刊ゲンダイを!=九州編(終わり)

2012年01月30日 | 新聞
おエライさんと来た九州・博多。
JRや西鉄駅、コンビニで地元紙・西日本新聞をはじめ、中央紙、スポーツ紙は買えるのだけど――。

創刊以来の愛読紙・夕刊紙の日刊ゲンダイ、フジがない!(九スポはあった。もし僕の調査不足だったらゴメンナサイ)=写真。

だから、いつも同紙不売エリアに行くときは知人やバイトくんに
「ナニ版でもいいから買っておいてね。140円×4日分560円に手間賃込み1000円、ハイ」
と頼んでいるのだ。

1日遅れでも、朝刊ダイヤでもいいから九州で発行してほしい! と切に願うのであります。
(↑大阪発行版を九山エリアに持ってきてはどうでしょう。あるいは日刊朝日印刷か、日経印刷でチョコッと刷っちゃうとか、笑)。


m(__)mお願いします

★またC国の人が騒いでいる=九州編(3)

2012年01月28日 | 新聞
おエライさんと来た九州・博多=写真。
最近、出張に出るとホテル宿泊が憂鬱になる。昨夜も、アノ経済大国2位のC国の人たちが、ミャアミャアキャアキャア大騒ぎだった……。

アノ国の人たちは、どうして客室ドアを閉めないのだろう? 
どうして、複数の客室を全開にして傍若無人のごとく、同国人でミャアミャア騒げるのだろう? マナーとか常識なんてないのだろうか。
どうして、ホテルのロビーに、紙をひいてペタリ座り込むのだろう?
――それなりのシティホテルも安心できなくなってきた。

昨夜、子どもが走り回りバタバタドタバタあまりにも騒がしいので、フロントに電話したら
「も、も、も、申し訳ございません! すぐ対応いたします」
と慣れた(?)様子で、同じC国人スタッフが駆けつけて同国語らしき言葉で注意していた。
でも、30分ぐらいしたら、また騒いでいたけど……彼らの来ないホテルなら、すぐ行きたい、と痛切に思った。


(▼皿▼)

★博多ばスゴかねぇ~=九州編( 2)

2012年01月27日 | 新聞
おエライさんと九州・博多に来たばい。
煙草ば吸いたいし、飛行機ば大嫌いやけん、
東京から延々5時間余の新幹線で降り立ったばい、新装JR博多駅。
まるで巨艦たい! いやはや、スゴかねぇ(←ニセ博多弁ごめんなさい)。

阪急百貨店が入ったJR博多駅シティは、横長で高層=写真。JR京都駅ビルも「壁」のようで威圧感があるが、こちらもスゴい。
新幹線筑紫口から博多口まで、歩いて5分。けっこうな距離だけど、歩く人たちに活気があるので何だか楽しい。よかよかねぇ。

このところ東京・有楽町に進出するなど、イケイケドンドンの阪急(中国語フロアガイドが大量にあったから、経済大国2位のお客さま対策もバッチリみたい)。
博多阪急もファッションや雑貨の有名ショップが多いが、
これだけ集中しちゃうと、天神のほうは大丈夫なのだろうか……と要らぬ心配をしちゃうのでございます(25日付毎日新聞インタビュー記事によると、三越と合併した老舗岩田屋は「なお苦戦中」とか)。


(^-^ゞ

★N700系でWi-Fiは使える?=九州編(1)

2012年01月26日 | 新聞
東京発新幹線のぞみN700系=写真。
「東京―新大阪間で公衆無線LANがご使用になれま~す」
と繰り返し車内アナウンスがあった。
SoftBank・iPhoneのWi-Fiを「オン」にしたけど、使えることは使えるのだが――。

Wi-Fiと3G回線を行ったり来たり。
少し目を離すと3Gになり、コラッ仕事しろッと言うと、慌ててWi-Fiになったり(笑)
アレコレしていたら、
「次は名古屋で~す」
アタフタしていたら、
「まもなく京都で~す。途中、米原で雪の影響がございましたが、定刻どおりの到着でございます」
ドタバタしていたら、
「次は新大阪で~す。お降りのお客さまは、ご面倒でもシートを元の位置にお戻しになられて……」
と、公衆無線LAN接続区間が終了しちゃった。
アラララ。

モバイルポイントだからかしらん。使えることは使えるらしい、ということしか分からなかった。
新大阪から西は3G回線になり、トンネルばかりだし、またまた不安定になっちゃった……(>_<)

★朝日整理部に敵わない、は昔の話(終)

2012年01月25日 | 新聞
【1月22日付の続きです。写真奥はJR博多駅前の朝日ビル】
1978(昭和53)年スタートした全面CTS(コンピューター編集)朝日ネルソンは、僕たち他社の新聞編集者を仰天させた。
さらに、築地新社屋で水漏れ→CTSダウン→発行不能事故も仰天させた。

『目にやさしい朝日文字』をキャッチコピーに、1段文字数(CTSだからフォントサイズ変更なんて簡単)を次々
15字→14字→13字→12字
と拡大させるものだから、活版組み版新聞社は振り回された(TT)

朝日・日経から遅れること15年ほどで、ほとんどの新聞社はCTS化完了(←システムが安くなった)。
あの1985~95年ころの朝日新聞東京本社整理部は連日、本版&地方版でイキのいい紙面をつくり、ほんとスゴかった。
深夜の交換紙を見るのが怖かったが……今は昔。

で、2000年代。
1ページ12段組みに移行してから、変わらず巧みな日曜be版以外は「? ?」紙面が多くなった。
粗くなった。
特に、地方面がムニャムニャ(←言えない)だなぁ。
記事収録数が大幅に減って、いろいろな人が「整理」業務に携わるようになったからかな(どこの社も、だけど)。
………………あと10年で、専門教育を受けた、一般紙の整理記者は必要なくなる、と確信したのでございます。



(>_<)

★たばこ部屋に持っていきやすい新商品だね。

2012年01月24日 | 新聞
僕は全国2400万人いる喫煙者の1人(厚労省によると、成人喫煙率は2009年23.4%で、成人男性は38.2%)。
愛煙しているのは、マイルドセブン・スーパーライト6mmg(ソフトパック20本入り410円)だけど、ついに出た! 
ダウンサイジング的「マイルドセブン・スタイルプラス06」=写真右。

新商品を吸ってみた--。
たばこ本体は細くなり、ボックスは薄くコンパクトになった環境配慮型(厚さ5.5倍ぐらい←すみません、「倍」は新聞編集単位で、約1.1cm)。
さらに、従来品に比べて煙が抑えられている(JT調べ←僕も確認)。

味わいは--。
ほとんど変わらない。少し喫煙感が柔らかくなった気がする。
ポケットに邪魔にならないので、たばこ部屋(喫煙室)に持っていきやすいぞ(笑)
愛煙家的には、あの無煙たばこ以来の「買い!」商品。
…………ただ、スリムになっても、
値段据え置き(笑)410円
で、喫煙時間が短くなったことがアレレ。
(↑いつも購入するたばこ屋のおばさんが「これ、女性がターゲットよ、きっと」って言っていた。意外と20代女性のたばこ購入が増えているという)。


ヾ(・ε・。)

★衝撃の孫正義伝『あんぽん』!

2012年01月23日 | 新聞
佐野眞一さん(65)渾身――この本は買って読んだほうがいい! 絶対に。

ソフトバンク代表取締役社長・孫正義氏の評伝『あんぽん』(佐野眞一、小学館創業90周年記念出版)がようやく一冊になった=写真。
週刊ポスト連載から切り抜いていた。単行本化で、連載時にあった写真がカットされたのが惜しい。

タイトル「あんぽん」は、孫社長帰化前の「安本」姓音読みに由来し、孫社長は非常に嫌がっていたという。
「日本指折りの資産家にまでのぼりつめた、孫正義氏にまつわる、いかがわしさ・うさんくささは、どこから来るのか――」
佐野眞一さんの出発点は、とても明快だ。

佐野さんはインタビュー前に、まず孫社長の出自を探るため北九州、佐賀・鳥栖、博多から、朝鮮半島、アメリカにまで取材した。
(↑これはスゴい! 佐野さんは65歳。東日本大震災直後にもルポを出し、いくら週刊誌スタッフ同行とはいえ、フットワークの軽さに驚く)。
だけど、こんなコトに驚いているわけにはいかない。
さらに……………………長くなるし、あまりにも仰天連続なので、後日に続く(かも)。



( ̄0 ̄)

★朝日整理部には敵わない、は昔の話なのか(3)

2012年01月22日 | 新聞
【1月20日付の続きです。写真は本文と関係ありません】
198X年1月の朝日新聞東京本社版夕刊アタマ記事と、その斬新なレイアウトに業界は騒然とした。
「あなたの時間/預かります」
覚えている人がいるかも(←確か、当時出始めたレンタル業界の話題だったような……すみません。見出しとレイアウトは覚えているけど、中身うろ覚え(笑)。当時の夕刊を保存していたけど見つからない……)

「皇室関係スクープがボツになって、急きょサシカエではないか」
「新年夕刊初荷のアタマに、この穴埋め記事は何だ?」
と雀たちは騒いだ。
(↑これ、本当です。当時の『噂の真相』や、複数の週刊誌で取り上げられた。
朝日新聞ガ、コンナネタヲヤルハズガナイ。ナニカアッタニ違イナイ)。

紙面レイアウトは――
右側8段をアミ罫でたたみ、余白を左右10倍以上とった、細明朝体の縦見出しをド~ン。
この夕刊――
記事を書いた記者も大したものだが、
意表をつく見出しをつけ、余白を十分にとった、一般紙として画期的紙面を組みあげた整理者も大したもの(^_^)/

さらに、大したものは――
(悪い意味)どうでもいいネタと、画期的レイアウト紙面に「GOサイン」を出した整理デスクや編集上層部の懐の広さ。
「整理マン冥利につきるねぇ、よほど信頼されているのだなぁ、この面担」と、駆け出しの僕は羨ましく思った。

日経新聞アネックスとともに、全面CTS(コンピューター組み版)ネルソンを開始した1978年からの朝日東京本社整理部の快進撃は、ホントすごかった。
洗練されたレイアウトと的確な見出しの、躍動感ある紙面に圧倒されっぱなしで、
僕ら他社の整理は連日
「う~む。全面CTSはスゲーなぁ。うちも早くコンピューター化しないかなぁ」
と唸るだけだった。
……………………長くなりそうなので、また続く(かな)。


(^_^)/

★朝日整理部には敵わない、は昔の話なのか(2)

2012年01月20日 | 新聞
【1月19日付の続きです。写真は本文と関係ありません】
僕が新聞編集の仕事をはじめた「昭和」のころ、新聞社整理部の先輩記者は「俺たちがこんなこと言ってはいけないのだけど――」と断りながら
「朝日新聞整理部には敵わないよ。見出し、紙面レイアウトのセンスの良さ。社の財産的整理マンが数人いる」

現在、40~50代の整理マンなら覚えていると思う。
朝日新聞東京本社がCTS(コンピューター組み版)にいち早く移行したころ、下記の企画が登場した。

▼『深層/真相』=主に3面に不定期掲載の暇ネタ的なハコ組み。
粗網グラデーションの地紋ケイで囲まれ、全8~9段もの。
メーン地紋5段見出し1本、中央見出しが「4倍G(ゴシック)9字ずつ×チドリ3本」という、見映えいい画期的3段活字見出し。
初回メーン見出しは『黒いルーズリーフ見た』。

▼東京版『都市の肖像』=見開き地方版の右面で前組み。
デカ4段写真をメーンに配し、荒川洋治さん的&川本三郎さん的な渇いた文体で、当時のTOKYOの表層を切り取った。
衝撃的なのは、紙面レイアウト。
8段全体にアミ15%のフレームを重ね、当時としては画期的な「文字部分にアミかけ」をやってのけたセンス!
(↑その頃、朝日・日経以外の新聞社は活版活字組みだったので、こんなこと出来なかった)
さらに、絶妙の余白(ホワイトスペース)の使い方!

CTS移行直後の、朝日新聞東京本社整理部はノリノリで連日、紙面を楽しそうにつくっていたのが、僕らにも感じられた躍動感ある新聞だった。
僕は仕事しはじめだったから分からなかったけど、
先輩や整理デスクは深夜の交換紙を広げては
「ウー、ウー、ウー、んなろ、こう来たかぁ」
と唸っていた。

だけど……………………長くなりそうなので続く(かな)。


(* ̄O ̄)