降版時間だ!原稿を早goo!

新聞編集者の、見た、行った、聞いた。
「降版時間」は新聞社整理部の一番イヤな言葉。

★誤字だらけ「今日、ホームレスになった」=後編

2010年10月29日 | 新聞/小説
【28日付の続きです】
『今日、ホームレスになった/平成大不況編』(増田明利、彩図社)を読んだ。
内容はユニークでいいのだけど、この本……


初歩的誤字が多すぎる!
校正していないのか? してないよな! って言いたいくらいミスがある。
新聞社の校閲で言うなら、
ど素人ミスばかり&正しく変換もできないのか?的。
僕が見つけただけで9ヵ所も。これは出版として恥ずかしいレベル。


(前略)千倉市でペンションを開業し婦人(× →○夫人)とともに移住するが……(後略)

(前略)散髪屋というのは以外と(× →○意外と)経費が掛かるんです(後略)

(前略)大きなスポーツバック(× →○バッグ)とリュックサック(後略)

……てな感じでボロボロ9ヵ所(確認できただけで)。
トホホ、高校生のメール以下(笑)。

編集も、筆者も、ゲラ刷りを見てないし校正してないよな、この本。
( ̄▽ ̄)


★「今日、ホームレスになった」前編

2010年10月28日 | 新聞
明日は、わが身――。

『今日、ホームレスになった/平成大不況編』(増田明利、彩図社=写真)を読んだ。
働き盛り40~50代中高年、
ヤング20~30代(!)
のホームレス15人にインタビューしたもの。
他人事ではない!

たった一度の、わずかな躓きで再起不能になる悲劇スパイラル。
小泉改革「自己責任」のもとに切り捨てられ、セーフティーネットさえも機能しなくなっている社会。


大手M電機を人員整理でリストラ→
子会社リストラ先を、さらにリストラ→
数年後リーマン・ショックで、孫会社さえもリストラ→
ローン払えず自宅売却→
一家離散→路上生活
現住所@明治公園
一日の収入1500~6000円
という栗原さん(仮名)55歳は「50代半ばで日雇い労働は不可能。捨て本拾いが唯一の収入源」という。


……ホームレスとは関係ないけど、
この本、ちょっとムニャムニャムニャなのだ。
……以下、後日( ̄0 ̄)

★整理記者が楽かもしれないね( 笑)

2010年10月27日 | 新聞
最近の新聞。
記事を入れるスペースがない
→当然、入稿本数は少ない
→それだけ見出しを考えなくてもよい(^-^)
→少しだけラクになる( ̄0 ̄)
のラッキースパイラル(笑)。

例えば、23日付朝日新聞の社会面(東京本社最終版)は--
記事6本(7年前は12本以上ありました……)
見出しは7本。

いま、新聞社で一番働いている(と僕が思う)のは、
事件取材記者、それも若い現場担当。
ナニか発生→上に「発生連絡」→指示受け→取材→ネット向け出稿→本出稿→追加出稿→いろいろ確認→まだまだバタバタ

で、整理部面担は--
出稿メニュー見て
「おっ、今日は6本ぐらい入れりゃ終わりかな。20分で組めるな。動きそうなのはカタぐらいだしぃ」
「昔と比べりゃ楽になったよなあ。あのころは降版遅れで、よく制作工程に怒られたなぁ~。5分遅れでガタガタ言われたもんなぁ」

「校閲と出稿の赤字がなければネット配信処理して、午前1時過ぎにはビールが飲めるかも……ウシシ。さあ、たばこ部屋でも行ってくるかぁ」

だから、新聞社では第一希望に「整理部」と書きましょう(出世は絶対しないけど)。



★イケメン作家も末期高齢者(  ̄0 ̄)

2010年10月26日 | 新聞
『PHPほんとうの時代/Life+(プラス)12月特別増刊号』は丸ごと高齢者マガジン。
心豊かに生きるための『幸福論』を集大成がテーマ(らしい)ので読んでみた。


トップ特集「五木寛之ロングインタビュー『今の世に親鸞を思う』」を見て、ある意味ビックリ。
巻頭写真。
昭和のイケメン小説家も、78歳の末期高齢者。
加齢とエントロピーの法則と重力には勝てないのだなぁ、と。

五木さんといえば、
写真掲載に「うるさい作家」(←広告会社知人談)、照明の当て方からカメラ角度まで厳しいチェックがあった、という。
でも、この雑誌に掲載されたインタビュー写真を見ると…………………………


五木さん、僕も追いつきますから、待っていてください。
五木さんのような年の取り方をしたいものです(^-^)/

★ちくわパンには竹輪が入ってた!=はるばる来たぜ函館編5

2010年10月23日 | 新聞
ちくわパン?
カツゲン?

市内コンビニで売っていたから、こちら函館ではメジャーな食べ物なんでしょう、と食べてみた。

▽ちくわパン(写真右)=札幌ロバパン製造販売。125円。
ロールパンに、ツナマヨを入れた竹輪が丸ごと一本入っていた……かなりのボリューム。
サングラスのロシア人が買っていったから国際的パンらしい。


▽カツゲン=ソフト味と通常味がある乳飲料。126円。
関東でいえば「マミー」のようなやさしい味。パック飲料メーンに数多く置かれていた。空港ではキャンディーも。
カツゲンってネーミングが直球。

▽北海道キャラメル=塩生風味から濃厚ミルク、イチゴ、抹茶、コーヒー味まで数種類。18粒126円。これらはミニ土産物用なのかも。

ガゴメ味キャラメルもあったけど、手は出せなかった……どういう味なんだろう(ちなみに、ガゴメは昆布の一種とか)

★函館に住みたい(^o^) =はるばる来たぜ函館編4

2010年10月22日 | 新聞
【写真は函館市街を走る路面電車】

函館は……
▽新築2DKオートロックマンション=8万円台~
▽大盛りサラダ、スープ、大沼産牛肉を使ったビーフシチュー、オムレツライス=1280円(老舗ホテル食事)
▽ウニイクラてんこ盛り海鮮丼=1050円(朝市食堂)

……安過ぎないかなあ、これって。

書店は少ない(新刊・古書店含め)けど、いろいろな小説の舞台になってるし、
夕焼けも美しいし、
函館西高校の自転車通学の女のコもかわいいし(^-^)
飲食店の女のコもみんな笑顔だし、
空気も乾いて美味しいし、
郷愁を感じる味わいある歴史的建物が数多く残っているし、
夜間、ランプで彩られた街並みはキレイだし、
ドトールコーヒー(駅前店だけ?)もあるし(笑)
ミルク製品が豊富だし、
喫茶店のコーヒーは450円だし、
飲食店はほとんど喫煙可だし(笑)
――とてもいい街。

ただ、五嶋軒に行こうとして上った南部坂、八幡坂のウルトラ急勾配だけはマイッた。
あの急坂を毎日のぼる高齢者と、新聞配達、西高生はエラい!

★道新も函館新聞も「毎日」。

2010年10月21日 | 新聞
【はるばる来たぜ哀愁の函館編3】

北海道の主力紙・北海道新聞は一段10字組みで15段編成(一部130円)。
函館ローカル紙・函館新聞は一段13字組み12段編成(同100円)。
ついでに(?)日刊サツポロ発行の日刊ゲンダイもあった(同130円)=写真。


ほとんどの地方紙フロント1面は
題字が右上最上段、その下に天気やインデックスを配置した「毎日新聞」型
なのだ。
現在の朝日新聞も毎日新聞型の延長線上にあるから(っていうかパクリ)、毎日新聞はエライ!

不思議なのは、
最上段中央に題字を置く「読売新聞」型
が見当たらないこと。
確かに、読売型はレイアウトしにくいし、ムダなスペースが出てくるので広がらないのかな。


……日刊ゲンダイが北海道で発行されていたのは知らなかったm(__)m。
北海道、関東、中京、京阪版があるから準ブロック紙だね(^-^)/

★北の街はコートが必要だった=哀愁の函館編2

2010年10月20日 | 新聞
【19日付の続きです】
函館空港に降り立つと、迎えの方が
コートにセーター!
を着ていた。
東京は汗ばむほどの陽気だったので、「いくらなんでも、早いでしょワハハ」と外に出たら、
寒かった!
9度――北海道新聞を見たら「道内きょう積雪も」の記事。

日本は広いなあ。
東京22度なのに、函館は晩秋のよう=写真は十字街あたり。
道行く西高生や若い女の子は、ダッフルコート姿のコも見かけた。
寒さと○○○に負けるな若造(←○○○に好きな言葉を入れてください)。

「テナント募集」
「入居者募集」
「売家」
「空地。問合せは○○不動産まで」
函館駅前通りは、どこの地方都市と同じくシャッター通りとなっていた。少し前まで比較的元気だった消費者金融(サラ金)も、総量規制で撤退し空きビルが無残。
朝市の呼び込みの声が北の街に響く。

で、夜。
ほとんど21時ごろには飲食店は店じまいし、ヒュ~と北風が吹き、寒さがさらに増すのであった……。
こんな夜は、北海道新聞でも隅から隅まで読み込もうっと。

★函館は小説の街だった。

2010年10月19日 | 新聞
【北海道はるばる来たぜ~哀愁の函館編1】

道南の新聞視察で、函館に来た=写真。
以前、愛人との失楽園旅行(←ちょっと言ってみたかっただけ)以来だから、十数年ぶり。

まず、市電通りの函館市文学館(入館料300円)。
佐藤泰志という作家の小説『海炭市叙景』(小学館文庫)は、函館を舞台にしている。
先月、偶然だけど3人から
「この小説、いいよぉ。現代小説の白眉だよ」
「村上春樹さんの同期でね。佐藤氏も芥川賞に何回もノミネートされたけど、万年候補で終わった不遇の人。41歳の若さで自死したのは、本当に惜しいな……」
って言われて、読み始めた。
面白い、というかウエットだけど乾いた文章がいい。函館山で消えた青年から始まる連作集で12月、映画公開。
……善キ人ハヤク逝ク。

(同文学館での扱いはないけど)五木寛之氏、水上勉氏、川本三郎氏……僕の好きな作家の作品に登場する函館。

――長くなるので、続く~( ̄0 ̄)/

★銀座が中国人御用達になっちゃう……。

2010年10月18日 | 新聞
ついに、中国系企業ラオックスが銀座ど真ん中松坂屋に出店する。なにも家電量販店が銀座に来なくてもいいだろう。
日本を抜き、経済大国2位となって、チャイナマネーを「外交カード」に使う中国。池袋の不動産を買い漁り、銀座では、聨銀カードをバンバン使おうじゃん! ってことかぁ。

「大きな声では言えませんが、あの国の方々はすぐ分かります。大声をあげ集団でサンダルでペタペタ入店されますから……」
と、ある高級ブランド時計店スタッフが言っていた。
「決済サイン用にMONT BLANCを置いてございますが、時計をお求めになられたあと、ペンがなくなることが少なからずございまして……」
ROLEXやOMEGA(他のジャガー・ル・クルトあたりは関心なしとか)のハイグレード商品をまとめて数個買っていくから、目をつぶっているとか。
え~、MONT BLANCなら3万円はするだろう!


国民性の違いがあるにせよ、「品性」が出ている。
強いか、弱いかだけが座標軸の国だから仕方ないけど。