降版時間だ!原稿を早goo!

新聞編集者の、見た、行った、聞いた。
「降版時間」は新聞社整理部の一番イヤな言葉。

●20世紀少年が20世紀少年を見た。

2009年09月29日 | 新聞
【写真は本文と関係ありません。倉敷の美観地区です】

映画「20世紀少年/最終章」を観た。
スミマセン、遅まきながらです。

凄いなぁ、日本のCGもここまでできるんだあ。
ロボット、円盤、未来都市などが、滑らかで違和感ない、きめ細かいCG画像が映像化されている。

知人に聞いたら
「浦沢直樹さんの原作とは違います。3まで作るためか、かなり無理しているようですね」
って言っていたけど、3本観て面白かった。

ネタバレだから言わないけど、カギは前2作に1回も出ない人だった。
う~ん、それで
「お断り=エンドロールのあとも席を立たないでください」
って紙やアナウンスがあったのかぁ。

【映画「20世紀少年」オモシロ度=★★★★☆】 日本テレビが総力を上げたシリーズは、20世紀少年の僕にも楽しめました\(^O^)/

●有料お通し断固反対!

2009年09月28日 | エンターテインメント
以前も「怒」だったけど、300円だったから「小怒」でおさめていた飲食店のお通し。
今度は、600円だから「激怒」だ!

都内の某飲食店。
なぜ、
鶏ささみ3切れ、
卵焼き一口サイズ(3×3㎝)
だけで600円なの!=写真

かねてから言うように、有料お通しは首を傾げざるを得ない。残り物を再利用していると思われても仕方がないのではないか。

衆院選マニュフェストで
「我が党は、お通し有料化に断固反対します」
と訴えた(←嘘ぴょん)福島瑞穂・消費者庁長官はいかが考えるのだ! ドンッ←机を叩く音。

●奥田英朗さん新作「無理」待ってましたぁ!

2009年09月25日 | 新聞/小説
【写真は本文と関係ありません。京都の、とあるバーですが、さてどこでしょう?】

「最悪」から10年、「邪魔」から8年!
待望の転落&破滅型犯罪小説「無理」が登場だ!

奥田英朗さんの作品は割と読むけど、ここ数年は「……」だっただけに、この最新作は夏から待って待って待っていたのだ。

文藝春秋PR誌「本の話」10月号の著者インタビューで
「書かねばならなかった地方都市の群像劇」
「地方が抱え込んだ問題とは何だろうと、いろいろ考えているとき、以前『生活保護世帯が異様に多い』ということを何かで読んでいたのを思い出したんです。
そのことを書こうとして、社会福祉事務所の職員を登場人物に選びました」

前2作も厚かったけど、税込み1995円だから、また分厚そう(笑)。

●六○社珈琲の躾は怖かった。

2009年09月24日 | エンターテインメント
【写真は本文と関係ありません】
京都・河原町三条下ルにある名の知れた喫茶店「六○社珈琲」に入った。
喫煙できるし、新聞全紙が読め、ゆったりできるから好きなんだけれど(珈琲450円)この日はハズレだった……。

「ミルクピッチャーを集めなはれ」
「床を見てるかぁ? ゴミがあったら恥ずかしいで」
「灰皿を常に見とくんやで。いっぱいになったら変えるんやで」
「その布巾はテーブル拭く布巾とちゃうやんか。汚のうなってしまうわ」
「お客はんがいなくなりはったらトイレチェックや」
「わての目を欺こうなんてできまへんで」

……おとなしそうなバイトの少女に次々飛ぶ、店主(野際陽子的老女←失礼。老女は新聞NG用語)の厳しい指示が、客にも聞こえてくる。
3組いた客たちはいたたまれず(?)静かに出ていった。時機を逸した僕だけになってしまった……。

今どき凄いなぁ。京女だなぁ。
久しぶりに疲れた喫茶店だったなぁ。

●京都のホテルは鴨川沿いがいい。

2009年09月22日 | エンターテインメント
いろいろ宿泊したけど、京都のホテルは「鴨川沿い」がいい。

眺望、アクセス、サービスすべて高得点は、もちろん京都ホテルオークラ=写真奥。
御池通り側の部屋は、祇園祭り山鉾巡行見物(毎年7月17日)に適し、五山送り火(毎年8月16日)は山側の00号室が最適。

水上勉先生が定宿にされていた、二条の藤田ホテルは、鴨川側と市街側の部屋で値段が数千円違う(鴨川側が高い)。
五山送り火は鴨川側の部屋がいいが、京都ホテルオークラの眺望には敵わない。

意外なのが、河原町五条のサンルート京都ホテル。
特に7階鴨川側の部屋が見晴らしがいい。
ただし、鴨川側の予約がなかなか難しい。さらに、なんとなく館内が全体的に暗い……。

中京区など市内ホテルでは、烏丸のホテルモントレーがいいが、ビルに囲まれていて落ち着かないのが難。
同ホテルは烏丸通りに面した高層階だと東山が見える(ときもある)。

以上の情報は、京都ガイドブックには書いてありませ~ん(笑)僕が実際に泊まりました。

●そうだったのかぁ更新料問題。

2009年09月18日 | 新聞
【写真は本文と関係ありません(笑)】

以前住んでいた賃貸マンションで2年おきに来た更新料。
ムッと頭に来ていたが、今夏「無効判決」が相次ぎ出て、フムフムと思ったが……。

京都地裁と大阪高裁が断罪したのは
「合理的理由が見いだせない」
とした、40年来の悪しき商慣習「更新料」問題(ちなみに、大阪高裁判決を不服とした家主側は上告中で、来年最高裁が判決)。

朝日新聞社会面、毎日新聞家庭面など記事を読んだ限りでは朗報じゃん!の気がしたが、ところがどっこい
▽更新料の有効判決も多数あり、司法判断は分かれている。
▽更新料拒否で遅延利子が発生する場合がある。
▽大阪・京都の勝訴判決は、「退去後」提訴した事例。(日刊ゲンダイ記事から)

……って、そうだったのか。
「賃貸中の更新料拒否には、家主側の請求訴訟など多数のリスクがある」
これらの点は判決記事では全く触れられていない。
朝日なんて別項で「解説」まで書いていたけど、ココを書きなさい! 取材が足りません!

●五木寛之さん快挙?

2009年09月17日 | 新聞
前日(9月16日)の続きです。

五木寛之さん(78)は著作刊行で在京出版社を完全制覇したのではないか? の話(笑)=写真は本文と関係ありません。紀伊国屋書店新宿本店です。

▼朝日新聞出版=分離する前の朝日新聞社時代にデビューエッセイ「風に吹かれて」単行本。

▼読売新聞=同エッセイ「ゴキブリの歌」単行本。

▼毎日新聞=最近まであまり縁がなかったけど、最近はサンデー毎日インタビューや対談集「弱き者の生き方」刊行。

▼河出書房=対談文庫があったけど、現在は品切れ。

▼徳間書店=新刊「遊行の門」のほか、昨年から旧作を続々文庫化。今月は埋もれていた名作「風の柩」刊行。

▼ポプラ社=「人間の関係」などのほか、恋愛小説の旧作を文庫化。講演会も主催するなど、五木さんに力入れている。

▼東京書籍=教科書最大手がなぜ? だけど「風の幻郷へ」から始まり、最新刊「人間の運命」など手がける。五木さん大好き編集がいると見た!

▼KKベストセラーズ=初期「五木寛之の本」や五木寛之ブックマガジンなど、新形式の作品集刊行。作家の山川健一氏がプロデュース。

▼岩波書店=ベストセラー「蓮如」など新書数点。今でも版を重ねている。

▼平凡社=対談集「発見」シリーズを刊行。同社は手頃な文庫がないので角川、幻冬舎が文庫化。

▼光文社=突然「狼のブルース」など旧作リニューアル刊行。
(出版社は順不同)
このほか、世界文化社、主婦の友社、NHK、深夜叢書社、家の光協会(若き日にルポルタージュ)、本願寺出版でも出している!

五木さんは日刊ゲンダイ「流されゆく日々」長期連載でギネス入り(記録ホルダーは日刊ゲンダイ)しているが、
「大手出版社完全制覇!」
偉業でもいかがだろうか。

●五木寛之さん全出版社を制覇したのではないか?

2009年09月16日 | 新聞/小説
またまた、五木寛之さん(78)の話(笑)=写真。

突然気がついたのだけど、五木さんは在京大手出版社を完全制覇したのではないか?
これほど多くの社から刊行している作家っているのだろうか?(いるかもしれない…)

▼文藝春秋=直木賞受賞「蒼ざめた馬を見よ」以来の長いお付き合いで、かつては全24巻作品集も。

▼新潮社=大ベストセラー小説「戒厳令の夜」「風の王国」のほか、最近は新潮新書「人間の覚悟」でベストセラー。

▼角川書店=古い作品では「燃える秋」から。角川春樹元社長時代に見城徹氏が手がけた記念碑的作品。

▼幻冬舎=社名命名から、ミリオンセラー「大河の一滴」などジャスダック上場に貢献。見城徹氏、石原正康氏がシンパ。

▼角川春樹事務所=「旅のパンセ」などアンソロジーもので。

▼集英社=ベストセラー「こころとからだ」や新書、「四季・奈津子」などを軸に文庫刊行。

▼講談社=野間佐和子社長がゾッコン。驚異の2200万部ベストセラー「青春の門」(未完)から始まり、最後の小説「親鸞」が年末に創立100周年記念事業として刊行。
講談社が最も出版点数が多い。

▼小学館=クラシックCDと初期作品ジョイントの五木クラシックシリーズ刊行。小説誌がなかったから新刊はない。


--まだまだまだまだまだまだ五木さんの刊行出版社はあるけど、長くなったので続く~。

●五木寛之さん本出しすぎ!!

2009年09月15日 | 新聞
五木寛之さんの最新刊『人間の運命』(東京書籍)が出た=写真。
毎月、五木さんの新刊があり、真宗五木寛之派門徒(笑)としては嬉しいのだけど……「月刊五木」に追い付きません。

簡単にいえば、日刊ゲンダイ「流されゆく日々」を一部再録したもので、よく講談社が許可したなあ。
講談社では現在、小説「親鸞」単行本化作業が進んでいるから、それどころではない?

それに、この手(運命&人間どう生きるかモノ)は幻冬舎が担当だったけど、なぜ東京書籍が? 
最近、徳間書店や東京書籍が五木さんに熱心だなあ、と思う秋であった。