降版時間だ!原稿を早goo!

新聞編集者の、見た、行った、聞いた。
「降版時間」は新聞社整理部の一番イヤな言葉。

★ダウンです……(>_<)

2011年11月30日 | 新聞
【写真は本文と関係ありません】
流行りものには関心あるけど、風邪、インフルエンザは関係したくなかった。

日曜日、他社の人と遅くまで飲酒したのがいけなかったのかもしれない。
飲み込めないほどの喉の痛み、鼻水、だるさと熱っぽさ……。
忙しくなる12月前だから多少よかったけど、ダウン(o・・o)


…………それにしても、戦闘モードの清武さん、元気だなぁ。
「打倒! 法廷闘争無敗の主筆」メラメラだから、熱く燃え上がり風邪なんか引く隙もないのだなぁ。



( ̄0 ̄;

★「へへへ」な朝日新聞。

2011年11月29日 | 新聞
もう、新聞整理者は「絶滅危惧種」だと思う――。

朝日新聞11月26日付一面=写真。
「社外取締役 義務化へ」
「西日本もセシウム確認/文科省調査 汚染マップを作製へ」
「もんじゅ見直し勧告へ」
すべて「へ」見出し。3連発。
商品化された紙面で、これだけ「へ」多発は珍しい。「へ」がないほうがいい見出しもある。

まだ決まっていない段階でも
「キッパリ! ズバッと断定! トバシ見出し」
が多い同紙が、急に、意向や計画を表す「へ」連発でビックリした。


上を見て仕事をしているとは思いたくないけど、
「本日の編集長=○○○」さんのとき、緩い紙面になることがある。



(o・・o)

★「困窮邦人」に胸打たれた。

2011年11月28日 | 新聞
書店で、僕を「呼んでいた」ので、ジャケ買いした本。
▽よしもとばなな『スウィート・ヒアアフター』(幻冬舎、1155円)=写真左
▽水谷竹秀『日本を捨てた男たち/フィリピンに生きる「困窮邦人」』(集英社、1575円)=同右

2冊とも、売れっ子「ブックデザイン・鈴木成一デザイン室」だった。どうりで、ジャケットが「いい感じ」なわけだ。


水谷さんの『日本を捨てた~』は第9回開高健ノンフィクション賞受賞作(同書はなぜ、スピンが赤白2本ついているのか分からないけど、まぁいいか)。
同氏は39歳の日刊マニラ新聞記者。

最近、フィリピンで急増している「困窮邦人」がテーマ。このノンフィクションのできるまでを記した作者の記事を集英社PR誌『青春と読書』で読んで、興味を持った。

東南アジア女性と籍を持って勇躍あちらに飛んだはいいが、
カネの切れ目が円(=縁)の切れ目
すべてを喪い、帰国もままならず現地でさ迷う男たち(中高年以上)が問題化しているという。

読んでいて胸を打たれたのは、
そんな堕ちた男たちでもフィリピンの人たちは見捨てず、貧しいながらも手を差しのべるという。
まず隣人を助ける――明るい相互扶助は国民性なのだ(国民の9割以上がキリスト教徒)。

【以下、引用】
「私たちは貧しいので、食べ物はみんなで分け合って食べるというのが根付いています。誰か家に来たら、その人にご飯を食べさせるというのが私たちの考えなんですね。食事については、家族以外の人に食べさせることは別に難しいことではありません」
貧困層の助け合い精神についてそう語る小太りの「お母さん」は、ミラグロス・デラクルスさん、47歳。
(中略)
フィリピンで生活している私自身も、住んでいるアパートの警備員や近所の住民が食事をしているところに出くわすと、必ずといっていいほど「一緒に食べよう」「ご飯食べた?」と声を掛けられる。
彼らはみんなで食べる。1人で食べるのではない。たとえ小さなパンでもみんなで分け合って食べる。
その心が困った人々には温かく感じられるのだろう。
【引用終わり】

むろん、異国で無縁仏として果てる高齢邦人も多いが、心優しい現地の人々に助けられる邦人もいる。
現地の日本大使館や領事館は、困窮邦人が多いため、
「一部の無軌道な人のために、税金を使うわけにはいかない」
と積極的に対応せず、せいぜい日本の関係者に電話連絡するぐらいだという。
「日本に捨てられた『困窮邦人』」もいる。



(o・・o)

★腰痛ダウンで6850円(>_<)

2011年11月27日 | 新聞
【写真は本文と少し関係あります】
連日最安値更新の株価で散々だけど、体調も、11月は散々である。
新宿で人に会ったあと、東口あたりをだらだら歩いていたら、突然激痛が来た。
ヒッ!
腰から下半身に電流が流れたような痛さと吐き気。

ムゥ、痛い痛い痛い痛い痛い……。
横になりたいけど、東口アルタ前で寝そべったら中年ホームレスに勘違いされる(ちょうど紙袋を持っていた)。
個人的緊急事態だから、京都の清水の舞台から飛び降りるつもりでタクシーに乗った。

「お客さん、なんか汗びっしょりっすね。大丈夫っすか?」と運転手さん。
「大丈夫ではないので、態度が悪いけど横にならせてもらいます……アタタタ痛い痛い」

タクシー後部シートで寝そべり、靴を脱いで片足を上げながら脂汗を流し、「ウウ~ウウ~」と唸ってしまった。
「お、お、お客さん、もう少しですから……吐かないでくださいね」
自宅近くまでタクシー代6850円ほど。
これがホントの痛い出費(爆)。

以前も局で激痛に襲われ倒れたが、すっかり忘れていた。
……加齢すると、こういう不具合とも仲良く付き合っていかないといけないのだなぁ。
僕よりかなり上だけど、戦闘モード全開の清武さん、元気だなぁ。



/▼☆▼\

★ワイルド7担当はSさんだった。

2011年11月25日 | エンターテインメント
僕は、漫画少年だった。
だから、昭和の漫画「ワイルド7」は懐かしく、時代を飛び越えての映画化(写真)に驚いた。

「ワイルド7」は、週刊少年キング(少年画報社)に連載されていた望月三起也さんのヒット作。
当時、担当は少年画報社のSさんだった。
僕は学生時代、水道橋(東京・千代田区)駅近くの神田三崎町にある同社に漫画持ち込みで通ううち、Sさんと仲良くなり、アシスタントアルバイトも紹介された。

Sさんは連載で望月さんのほか、石川球太、池上遼一、青柳裕介さんも読み切りなどで担当していた。
高知出身の青柳さんアシスタントをしていたNさんに目をつけ、いち早く「キング」誌でデビューさせるなど、先を見る目がある編集者だった(と思う。当時は分からなかったけど)。


「Nくんは絵がうまいんだけど、ストーリーがなぁ……。原作つきでないと長続きしないと思うよ」
集英社の創刊コミック誌に彼を取られ、
「けっこう目をかけていたつもりだけど、こうなるとはなぁ」
と、三崎町の地下喫茶室で言っていた。
指摘の通り、Nさんは集英社デビュー以来、ずっと原作つきだから、集英社も同じことを見たんだろうか。


「『ワイルド7』映画化→少年キング→少年画報社Sさん→Nさん」
マイルドセブンを喫いながら(笑)
ワイルド7に全く関係ないことなどを思い出した(少年キング、1982年に休刊していたんだあ……)。



σ( ̄∇ ̄ )

★トランスオーシャンで超微力復興支援。

2011年11月24日 | 新聞
沈む沈む沈む沈む沈む日本経済。
今こそ、経済(カネ)を回転させねばならない。超少額だけど、物欲と浪費が役に立つ(かも)――。

ブライトリング2010新作「トランスオーシャン」を買った。
売れ筋はクロノだけど、僕はダイバーでなければパイロットでもないので、
降板時間がバッチリ分かる(笑)ホワイト文字盤3針にした=写真。
「このタイプは、国内に10本はまだ入っていないと、ブライトリングジャパンのかたが言っていましたよ」と店スタッフ。

3針はシンプルすぎて間延びするデザインがあるけど、
トランスオーシャンは、ブライトリング特有のメカっぽさ・派手さがなく、クラシック顔で気に入った。

それにしても、以前は
「電波時計やクオーツのように、腕時計で最も大切な『精確さ』がない機械式ゼンマイ自動巻きが、なぜこんなに高額なのかしらん。分からん」
と実用第一で思っていたけど、
「歯車一つひとつ設計から作り上げ、人が一つひとつ組み立てるのだから、まぁ仕方がない。一つの物語を買うと思えば……」


いま気になっているのは、ロレックス新作エクスプローラー2。
径42ミリに拡大され、昔のオレンジGMT針がいい。少しずつ国内に流通しはじめたが、ユーズドでもいいから欲しいな、経済支援したいな、と思う秋でございました。



( ̄0 ̄)

★凝った見出しは分かりにくい。

2011年11月23日 | 新聞
11月17日付3大紙@大阪本社版運動面=写真
「満塁火消し/勇気モリ森『福』来たタカ連勝タイ」

コナミ日本シリーズ第4戦、ホークスの森福允彦投手が絶体絶命の6回無死満塁を斬った記事。
凄かったぁ~。記憶に残る「森福の11球」。


……「勇気モリ森」「福 来た」? ? ?
ひねった見出しは、インパクトが弱く、興奮が伝わらないうえに、縦地紋と横地紋が読みにくい&分かりにくい。
「絶体絶命 6回無死満塁斬り/森福の11球/鷹タイ勝」
直球見出しのほうが分かりやすいと思う。

たいがい、
凝ってひねって「やったね~」なのはつけた面担当だけ(ということが多い)。
………………僕の経験上。



\( ̄0 ̄)/

★電通本社ビルを建てた人が亡くなった。

2011年11月22日 | 新聞
【写真は本文と関係ありません】
電通の成田豊名誉相談役が亡くなった。
同社社長、会長を歴任し、株式上場、汐留(東京・港区)新社屋建設など果たした。


2002年竣工の、汐留本社ビル。
地上48階210メートルの超高層ビル完成お披露目式で聞いた。

招待された、お得意さま巨大家電メーカーご一行のトップ
「お~、すばらしいビルですな。吹き抜けで広々とした、いいビルだ。うちの本社ビルより立派ですなぁ」
「超高速エレベーターはウチ製か? ん、他社か……まあ、しかし、この高層ビルの柱の一本ぐらいはウチが建てたようなものだろうなぁ。グワハハハハハハハハハハハ」
と柱をパンパン叩いた………………という。



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★『ピース』衝撃的ラストに仰天!

2011年11月21日 | 新聞
【1985年の夏の夜、1面担当整理だった僕は吹っ飛んだ。
(チャイム)キンコーン!「共同通信ニュース速報です! 日航ジャンボ機の機影が群馬で消えたと…………」
(チャイム)キンコーン!「共同通信編集参考です! 埼玉県の秩父山中で赤い火を見たと連絡があり、最寄りの警察が確認を急いで……」
確かに、あの夜、編集参考ながら「秩父山中で赤い火」の速報チャイムはあったのだ。
そのことを、思い出した。】


樋口有介さんの『ピース』(中公文庫、30万部突破=写真左)を読んだ。
【あ、……上の、共同通信編集参考チャイムのことは、頭の隅で覚えていてください】


舞台は、秩父。
同一犯人と思われる連続バラバラ殺人が発生、さらに第三の犯行が起きた……。

あまりの緻密に組まれた伏線と濃い人物像、ラストの衝撃のすさまじさにひっくり返ってしまった。
こう来たかって衝撃。
これは売れるはずだぁ、口コミで。
……長くなるから、後日書きます(かも)。



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★桜もみじもよろしおすぇ=出張編(終)

2011年11月20日 | 新聞
【11月19日付の続きです】
京都の紅葉は「現在準備中」だけど、日ごとに色づいているのが分かる。

愛人……じゃなくて知人と歩いた平安神宮~岡崎疎水のあたりの「桜もみじ」がいい感じだった=写真。
「桜はえらいなぁ。春にはワクワクさせて、秋にはいち早く色づくなんてよろしいなぁ。2度も楽しませてくれはる」(←ニセ京ことば)

意外と疎水あたりの桜もみじファンは多くて、カメラを向けている人がいた。
若いころは花鳥風月にまったく関心なかったけど、ナイスミドル(笑)になったせいか、年ごとに春桜・秋紅葉が楽しみになった。

「解任され名刺を取られて無一文になった」なんて母校で言って、「打倒!東銀座新聞」にギラギラしている清武氏も、早く落ち着いて紅葉狩りを楽しみましょうよ。



(^_^)/