降版時間だ!原稿を早goo!

新聞編集者の、見た、行った、聞いた。
「降版時間」は新聞社整理部の一番イヤな言葉。

★山鉾巡行警備に府警は威信をかけた=京都編(4) 終

2012年07月19日 | 新聞
梅雨明け京都、都大路を進む山鉾巡行が終わった=写真は河原町御池交差点。
でも、中京じゅうに婦警・警官がやたら多いのだ。

夕方、食事をした八坂からタクシーに乗ったら、
運転手さん「あっ、また交通止めや。この稼ぎどき停めとるがな」
僕「巡行が終わって交通規制も解除なのに、至るところに警官がいますね」
運転手さん「春の祇園暴走事故に、亀岡無免許事故と続きましたやろ。
だから、祇園祭のように人が集まるとき、これ以上事件を起こしたら府警の面目にかかわる、と聞きました。だから、例年以上すごい警備態勢ですゎ」

祇園祭クライマックス巡行が終わっても、八坂神社(東山区)から御旅所(四条寺町)への神幸祭があるので、夜も警官が多かった。
自転車を停止させる婦警、
バイクを進入させまいとする警官、
赤色灯をつけたままのパトカー……。
いつも、こうならいいのに。


僕たち関東人は、宵山・巡行で祇園祭は終わりと思っていたが、
7月いっぱい祭礼は続くのだという。
…………おっと、来年7月16、17日の予約をしなくては(→そのころ、日本や僕はどうなっているか分からないけどぉ)。


(^-^)/

★山鉾巡行は地元テレビでね(^o^) =京都編(3)

2012年07月18日 | 新聞
(芥川賞も直木賞も、予想大ハズレってことはさておき――だははははははははは)

祇園祭のクライマックス、山鉾巡行。
御池通にはパイプ椅子で作られた即席簡易観覧席が数百席できるが、
「身動きできないほど、びっしり詰められたパイプ椅子で、席料3150円。トイレもよぅ行けへん。
炎天下あんな狭いとこで2時間座らされ、お年寄りに酷やゎ」
と京都の愛人……じゃなくて知人が言っていた。
同感。いくらペラペラ団扇付きだろうが、猛暑日キツイがな。

毎年、午前9時から地元KBS京都が総力をあげて「2012祇園祭! 山鉾巡行生中継」(今年のゲストは雨宮塔子さん)をやる。
(写真は注連縄切りのシーン。左右に延びる注連縄が神域と人間界との結界を意味し、稚児が真剣で断つ)

四条河原町交差点の「辻廻し」(巨大な山や鉾が方向転換するシーン)はビル上空からの映像のほうが迫力がある。
だから毎年、ホテルで少し見てから河原町・御池通に出る。

今年は32基+1唐櫃(からびつ)だったけど、大火で焼失した布袋山など「休み山」があることを初めて知った。



( ̄人 ̄)

★宵山は小説とは違ったどすえ=京都編(2)

2012年07月17日 | 新聞
コンチキチン、コンチキチン、コンチキチン――お囃子が聞こえる京都祇園祭の宵山。
入道雲が東山に現れる夏日。各町衆の山鉾が室町通、烏丸通に並び、巡行を待つ=写真。

夕方、駒形提灯に灯りが点ると、
ゾロゾロゾロゾロゾロゾロゾロゾロと地元の人、浴衣姿の観光客、経済大国2位の方々(←特に多いですな)、欧米の方々で四条通は人いきれ。
んもぅ、まっすぐ歩けへんなぁ、ほんま堪忍しとくれやす(←完ぺきニセ京ことば)
前日宵々山15日の人出は29万人! 露店は750店どすえ!(3連休の大混雑を警戒した警察が許可せず、例年比-30%減)

森見富美彦さんの『宵山万華鏡』(集英社文庫)と「京都新聞」を手に、三条通から室町通に行った。
同小説は宵山を幻想的に描いているが、ところがどっこい、実際は――
蒸し暑いし、人ばかりだしぶつかるし、疲れるし、露店が道を遮るし、ソースのにおいがきついし、カフェは入れないし、
――の多重苦どすえ。

でも、普段は車の通行だけの烏丸通から南に目を向けると、山や鉾、駒形提灯が見え、遠くに京都タワーが望める、なんとも幻想的な夜だった。


(^o^)/

★朝日ピコピコ夕刊に仰天( 笑)=京都編(1)

2012年07月16日 | 新聞
祇園祭の京都に来た。
各国・各地からのワールドワイドな観光客で混雑する新幹線ホームに降りたとたん、ムッとする暑さ。
京都は盆地やさかい、えらぃ蒸し暑ぅおますなぁ(←ニセ京ことば)。

京都の愛人……じゃなくて知人に頼んでいた「14日付朝日新聞夕刊」をイノダコーヒで見る。
朝日大阪と電通関西が組んだ新型ピコピコ広告(←すごい脱力系ネーミング)を見たかった。

ピコピコ広告=写真。
夕刊に特別付録「専用フィルム」(赤青ドットシート)が折り込まれ、
それを広告に密着してずらすと、ア~ラ不思議! 広告がピコピコ動いて見える――というもの(「3原色式動く印刷法」特許出願中とか)。

動くのは、六代桂文枝(前・桂三枝)師匠の、眉・口元・手足のほか、連動カラー広告の一部など(専用フィルムがないと、ただのドットが粗い広告……)。
NASAも驚く(笑)驚異の最先端ハイテク印刷技術を駆使した(→そうでもないかぁ)広告だが、
惜しむらくは紙質が悪く、動きが見えにくいこと。
次回はぜひ、朝日お得意の漂白紙を使ってもらいたい! と思うのであった。
(しかし、ついに新聞も特別付録つきになったのかぁ)


(^3^)/

★週刊朝日の件はアチラにお問い合わせください。

2012年07月15日 | 新聞
『……あぁ、あの週刊朝日の、国税庁元長官の件ですかぁ。こちら(→いなか税務署)では詳細は分かりません。
国税庁のナンタラカンタラ(←早口でよく聞こえなかった)問い合わせセンターにお掛けください』
――お役所らしい返答。

僕は現在、いなか税務署とムニャムニャ案件でムニャムニャ最中。何回も何回も何回も電話が来るので、
(ムカッ)「あの脱税・国税庁元長官も、当然調べているんでしょうな! 当然!」
と言ったら、上記マニュアル通りの受け答え。
まぁ一応、税務署でも週刊朝日(写真)のスクープ記事を読んでいるようだ。

国税庁元長官の脱税と重婚疑惑も問題だけど、
(勝谷誠彦さんも指摘したとおり)
週刊朝日記者に対し、現職職員が元長官にピタリ寄り添い「恫喝」まがいな行動を平然としているほうが「大問題」だ。
朝日新聞は、週刊朝日と連携しなさい!(………といっても、新聞と出版はあまり仲がよくないからなぁ)



(_´Д`)ノ

★直木賞は原田マハ氏だ!(←勝手に予想)

2012年07月14日 | 新聞
第147回芥川賞・直木賞は17日(水)夜発表。
芥川賞は恐らく「3度目の正直」になる、覆面作家・舞城王太郎氏が当確(当選確実)だけど関心がないので、
直木賞は「この人」だと思う=敬称略。5つ★が最高。

★★★★☆ 原田マハ(50)『楽園のカンヴァス』新潮社=写真左
新潮・山本周五郎賞受賞作だけど、このメンバーなら当確。
恋愛ものから、得意の美術分野であるアート・ミステリーに転進。最後までよくもまぁ騙してくれたなって感じ。

★★★☆☆ 朝井リョウ(23)『もういちど生まれる』幻冬舎
映画化やら大学生作家やら話題はあるけど、書いている題材が狭いし、早すぎる気がする。
もう数作、様子見ですな(←偉そうだな)。

★★★★☆ 辻村深月(32)『鍵のない夢を見る』文藝春秋
講談社メフィスト賞育ち→ノベルス主戦場。候補2回。
とにかく長~い! ……選考委員は最後まで読めるのだろうか。僕はほとんど途中でギブアップ。

★★★★☆ 貫井徳郎(44)『新月譚』文藝春秋
候補2回。面白かったけど、今回は原田氏がいるからなぁ……。
でも、ご苦労さまでW受賞かも。

★★★☆☆ 宮内悠介(33)『盤上の夜』東京創元社
(すみません。SFなので未読です)

――『文壇メッタ斬り!』書評家の豊崎由美さんは
「芥川賞、直木賞ともに、今回は読むのに苦痛な作品がなかった」
と言っていた。ということは、少なくても「該当作なし」はないということかな。
――文藝春秋の刊行本が2作入っているのが気になるのだが。



(* ̄O ̄)

★数字表記バラバラですね。

2012年07月12日 | 新聞
【写真は本文と関係ありません】
新聞社内には、記事の書き方や表記で【社内通達・社内ルール】があって、「それって、あんまり意味ないじゃん」的ものがある。

たとえば、7月11日付首都圏紙
本記「『作業場には有機溶剤の刺激臭が立ち込めていた。マスクなんて見たこともない』。
勤務は午前九時~午後六時、午後六時~翌日午前三時の二交代制。残業も多く、印刷機はほぼ一日中、稼働していた。(後略)」

――という【漢数字】表記記事に対して

メモ記「胆管がんで2010年に死亡した人は1万7585人(男性8440人、女性9145人)。
全身の倦怠感や黄疸などの症状が特徴。罹患率、死亡率ともに50代以降に増加し、75歳以上が最も多いとされる。」

――という【洋数字】表記記事が隣り合わせに組まれていると、何だか落ち着かない。

本記は【漢数字】表記、
行間3Uのメモ記事(とはモノ)は【洋数字】表記
で、編集からは統一されているのだけど、読み手からは統一されていない。

――ある日、社の上層部が編集局にブラブラ降りて来て、接客席にド~ンと座り、手もとにあった自紙をなにげなくパラパラめくりながら老眼鏡をずりさげ
「ウオッホン。やっぱ、数字表記は洋数字に統一したほう読みやすいなぁ、のぉ~△△局長、どうじゃ? あ~ん?」
といえば、すぐ変わるのだけど。


( ̄0 ̄)

★東野圭吾さんは買取り強化作家だった。

2012年07月11日 | 新聞
【写真は本文と関係ありません】

直下型巨大地震が近づいているし、そろそろ老い仕度だし(笑)、
身の回りを「断捨離」しようと、たまった本をブックオフに持っていった。
(50冊以上あれば自宅に来てくれるのだけど、けっこう予約が込んでいた)
「7月上旬」のブックオフ都内店、CD、単行本、新書、文庫本買い取りは――

▽単行本
いずれも新刊書店で販売中の、カバーに汚れなし帯つき美本『衆』(堂場瞬一、文藝春秋)『PK』(伊坂幸太郎、講談社)など
 →だはははははははははは。買い取り価格@1冊100円でっせ!
出口がいまだ見えないユーロ圏財政不安のせいだろうか(→んなわけないだろ)。

▽新書
『独立国家のつくりかた』(坂口恭平、講談社現代新書)『池上彰の宗教がわかれば世界が見える』(池上彰、文春新書)など
 →同@30円! 前月比大幅下落。
新書は数ヵ月で鮮度がなくなるから、まぁ仕方がないって感じ。
新書乱発に、こちら(→ぼく・購入者)もブックオフももてあまし気味。

▽文庫本
『天地明察/上下』(冲方丁、角川文庫)『ま、いっか。』(浅田次郎、集英社文庫)など
 →新刊書店で販売中だけど、容赦なしの@30円でっせ! ついに50円割れ。
これらをいくらで売るのかしらん。
単行本や文庫本に超小型チップをつけて追跡調査してみたい(笑)

ブックオフ店舗ごとに買い取り価格は多少異なるようだけど、
やはり硬派・文芸ものは悪く、東野圭吾さんら売れ筋エンタメ・ミステリーは割と買い取り価が高めなようだ(←買い取り強化作家になっていた、笑)。
つまり、東野さんは、上流(新刊書店)も下流(中古本書店)でも売れっ子なのだ。


( ̄0 ̄)

★国立新美術館のトレペは好評だった。

2012年07月10日 | 新聞
国立新美術館(東京・港区六本木)の「エルミタージュ美術館/世紀の顔・西欧絵画の400年展」(16日まで)に行った=写真。
「エルミタージュ美術館」はマティスの「赤い部屋/赤のハーモニー」を見たかっただけなのでさておき、
国立新美術館はとてもいい美術館だった。

黒川紀章氏の設計。
シンボルマーク「新」は、佐藤可士和氏によるもの(だから、B1ミュージアムショップに同氏グッズ販売コーナーあり)。
ゆったり、広々とした館内を歩き回るだけでも楽しい。1階には休憩用チェアも置かれていた。
動線が緩やかなのがいい。だからだろうか、年金シルバー世代、中高年がとても多く、来場者平均年齢は60代の結構高めと見た(→あ、人のことは言えないのは分かっています)。

トイレ前で知人を待っていたら、
女性トイレから出てきた浅香光代さん的オバハンが連れに
「ちょっとぉ~、トイレットペーパーがブルーでいい感じなのよぉ。さすが、美術館ね。だから、お土産に1個もらっちゃったぁ。やーねぇあたしったら。オホホホホ」
バッグが膨れていたから、1個じゃないだろ、オバハン。

下品なものを見ちゃったけど、
僕のなかでは、金沢(石川県)の「21世紀美術館」に並ぶ、好きな美術館になった。


(* ̄O ̄)

★まず国税庁元長官を調べなさい。

2012年07月09日 | 新聞
黄色いブックジャケットで、書店店頭で目を引く『トッカン/特別徴収管理官』(高城円、ハヤカワ文庫=写真)を読んだ。
実は今、いなか税務署とムニャムニャムニャなので、「敵」を知る必要があったのだけど。

1度、税務署に目をつけられると、絶対に逃げられない――。
あらゆる金融機関や公的組織、通信会社、身辺を調べあげることができ、令状なしで踏み込んで差し押さえもできるという、
警察をも上回る強権を持つ組織なのだ。
……か、か、勝てるのか、僕は(汗)。

小説は、簡単にいうと「お仕事エンタメ」。
主人公の25歳・自分探し中「ぐう」、上司「鏡調査官」の過去を絡ませ、濃いキャラの室員と滞納者を追い詰めていくストーリー(マルサは法人、トッカンは個人事業者がターゲット)。
僕は、高城さんは初読みなのだが、
謎解きあり、涙あり、ユーモアありで面白かった。

小説とは関係ないのだけど――
税務署は一般市民をターゲットにするだけでなく、
まず、「週刊朝日」スクープ脱税大疑惑の大武健一郎元国税庁長官(65)を調べるべきではないか(怒!)。
どうなんだ、そこんとこ、ドンッ(←机を叩く音)
「週朝」取材に対し、大武氏に現職税務署員がピタリ同行するというのはいかがなものか(怒! 怒! 怒!)



(▼皿▼)Ψ