降版時間だ!原稿を早goo!

新聞編集者の、見た、行った、聞いた。
「降版時間」は新聞社整理部の一番イヤな言葉。

★外岡元編集局長は何を見た。

2012年07月22日 | 新聞
浄土真宗の親鸞聖人は、師・法然上人をこう言いきった。
「私は法然上人に欺かれ、たとえ、この身が地獄に堕ちようと後悔など一切しない。師のすべてを信じる」

ということは、さておき――。
僕は、外岡秀俊さんが東大生時代に書かれた小説に感銘を受けたためか、
氏が見たものは信じていいかもしれない、と(少しだけ、笑)思っている。

僕らオジサン世代から見ると、名著『北帰行』(1976年文藝賞、河出文庫)の作者であり、
昨年58歳で朝日新聞編集局長を早期退職(←ある意味すごい英断)、現在はフリージャーナリストの外岡秀俊さん(59)。

東日本大震災から1年4カ月。
今月末、僕の母方の実家があった仙台・荒浜に行くため
『3・11複合被災』(外岡秀俊、岩波新書)
を読み返している=写真は、僕が昨夏行ったときの荒浜。
同書は、何もかもすべて押し流された荒浜の写真から始まっているのだ。

外岡秀俊さん。
局長職を辞めて、「老いた両親と暮らそう」と郷里札幌に戻っていたときに起きた大震災。急きょ、北海道から南下したという。
同氏は、後の世代が、
あの「2011年3月11日14時46分以降」に起きたことを多角的に描き、輪郭を示しておこう
と書かれた。
――同書を携え、荒浜、気仙沼に行く予定。



(* ̄O ̄)