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★特撮映画「巨神兵」を見るべし( 2)終

2012年07月24日 | 新聞
【7月23日付の続きです】
東京都現代美術館(MOT=東京・江東区)で開催中の「館長・庵野秀明/特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技」(10月8日まで)に行った。

散逸の危機にある特撮映画のミニチュア、
全盛時の絵コンテ、シナリオ・設計デザイン図、
ウルトラマンのスーツ、スーパーヒーローたちのマスク
などを集めた展示ものもスゲーが、シメはやはり、博物館限定特撮映画!

「巨神兵東京に現わる」(製作=庵野秀明、鈴木敏夫/巨神兵=宮崎駿/言葉=舞城王太郎)は、凄い凄い凄い凄い凄い凄い凄い凄い凄い。
えっ、CGじゃないの? と思える映像は、ミニチュアと、新発想の特殊効果と、伝統の特撮技術を駆使した映像マジック。
圧巻と興奮と紅蓮と疲労困憊の9分03秒!(余計なお世話だろうけど、いったいいくら製作費かけたの? と思えるほどの濃密さ)

最終の「映画で使った特撮ミニチュアステージ」コーナーはセット内を実際に歩けて(写真)、触れられる体験型オープンセット。
あらゆる年代の人たちが目を輝かせ、「ワォッ!」「まるで本物!」「巨人になったみたい!」と、みんな「!」ビックリマークで興奮。

他の展示コーナーはカメラ撮影厳禁だけど、
「こちらのコーナーは、撮影ご自由に」
とオープンになっている。
主催者のミニチュア特撮への愛と、後世に影響を与えたいという志(こころざし)の高さを見た。

平成ガメラシリーズ特技を務めた樋口監督は言っている。
「特撮の未来は君に任せた! 
来館された方で、一人でも二人でもいいですから、『オレもやってみてぇ!』と思って欲しい。
フィギュアとか模型を集めたりするよりも、作ったり動かしたり壊したり撮ったりしたほうが、もっともっと楽しいよ!」(パンフレットから)
――僕がもう少し若かったらなぁ。
また、見に行くつもりです。


(* ̄O ̄)