すぎな野原をあるいてゆけば

「おとのくに はるのうた工房」がある

ふかみどりの野帳

2014-11-17 23:30:50 | 短歌
会えたことかりりかりりと書きつける硬い表紙のフィールドノート

どの本の(はばたく栞のつくりかた)なかにいるのかメモのひとひら

ネジバナの螺旋は雨とすれちがう みどりの地面からうきあがる

テングチョウ大発生の噂からはなれて一頭ですひとりです

歌を記さない野帳を入れるからひとつでいいよ深いポケット



(「未来」753号 2014.10月)


もっている野帳は、写真のコクヨのやつ(昆虫大學校章入り!)で、ほんとに歌は書かずに、会えた虫とか草とかのことをメモしています。

短歌用ノートは、文庫サイズのMDノート(無地)です。




「野帳」「フィールドノート」……言葉としても好きなので、いつかまた本をつくることがあるとしたら、どっちかタイトルに入れるかもしれない??


※えっと、結社誌に載せたのをひと月後にここに載せていますが……10首(詞書があるときはそれも数えて計10行)に足りない場合は、ああこの月は時間切れだったのね、って思ってください……
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