すぎな野原をあるいてゆけば

「おとのくに はるのうた工房」がある

ガンバのうた

2007-04-22 01:11:42 | 短歌
ほんとうはぼくよりきみがつよかった さかなの顔でねむるともだち
(「ガンバの冒険」ガンバ→ボーボへ)


久しぶりに「土曜の夜はケータイ短歌」です。
声優の野沢雅子さんがゲストで~「ガンバの冒険」がだいすきだったので企画「アニメキャラなりきり短歌」のコーナーに思わず出してしまいました。
読んでくださったのは歌人の斉藤斎藤さんで、わわわ~と緊張しました。

ボーボってね、ふだんはぼんやりしてて、「ぼくは、ネズミよりもさかなに生まれていればよかったんだ。毎日、海を見ていられるだろう。」とか言っててばかにされているキャラクターだったのです。でも、最後は敵(イタチ)の侵入にいちはやく気づいてくいとめようとしたために、自分がやられてしまうの。で、致命傷を負ってるんだけど、ぼんやりにこにこしたまま、みんなに気づかれずに息をひきとっていて、翌日気づいたイカサマ(サイコロ好きのかっこいいキャラ)が「おめえ、いつかまのぬけた調子で、ぼく、さかなになればよかった、なんてぬかしやがったな。ばかやろう。」……って亡骸を海に葬るというのが印象的でした。なので、ボーボといえばさかながキーワードだったんですが。

斉藤斎藤さんが「さかなの顔でねむるともだち」にひっかかってくださって、野沢さんに尋ねてくださったのだけど、野沢さんは解説でそのシーンには触れられなくて、あれ~?と思って……気づいたんですが……

えーと、アニメではボーボ死んでなかったかも(大汗)。

アニメはかれこれ30年前に1回見ただけで、原作の「冒険者たち」(斎藤惇夫作・今は岩波少年文庫に入ってるようです。)はそのあと何回も読んでるので、アニメでもそのシーンがあったような気がしてたのですが、それは原作だけだったかも。
だとしたら「アニメキャラなりきり短歌」じゃなくって「児童文学思い出の場面短歌」でしたっ!! ごめんなさい。

そういえば、ヒロインの潮路さんも、原作では死ぬけどアニメでは助かってた(これは覚えてます)。

それにしても、「ガンバの冒険」は知らないけど……とおっしゃっていた斉藤斎藤さんがこの「さかなの顔でねむる」に非常事態(死)の匂いを感じてひっかかってくださったのなら、すごいアンテナだなあと思います。ありがとうございました

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2 コメント

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こんばんは (やすこ)
2007-04-22 02:18:28
さっそくお邪魔してしまいました。
さかなの顔って死んでしまってねむっているという意味だったんですね。私はてっきりさかなみたいに無表情で眠る顔に強さのようなものがあるのかなあとか解釈してました。
すぎなさんのおはなしを読んでからもう一度歌を読むと、じんわり心にしみますね。
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やすこさんようこそ♪ (すぎな)
2007-04-22 18:22:05
いずれにしてもこのうたはガンバへのオマージュなので、独立させて読んだときどうなのかわかりませんが、心にとめてくださってうれしいです。

やすこさんのおうたも、この前あこがれの朗読コーナーで紹介されてましたねっ。すごい。
またあちこちで(笑)お目にかかりましょう。
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