すぎな野原をあるいてゆけば

「おとのくに はるのうた工房」がある

煙突の時間です

2015-04-25 18:12:27 | 短歌
夕方になったら空にあらわれる煙突 そこにあたたまる雲

「さくら湯」の文字ななめから遠くからみつけた路地でまだ鬼だった

レールだけひかる時刻にここにいるみじかい踏切のまんなかに

同定ができないままに見あげればイネ科はみんなみんな手を振る

    セイバンモロコシがとても増えている。

ジョンソンは誰ですかジョンソングラスほんのり赤い穂は揺れつづけ

歩道橋がなかったころ、とかんがえて見おろしている古墳公園

水鳥埴輪つばさをひろげ(雲でした)西の稜線とおくてちかい

自分にはできないことはいつまでも見ていられるねカルガモ潜る

さかのぼるいっしょにくだるたちどまるよこぎる どこの川とも話す


   
(「未来」758号 2015.3月)



前半は橿原昆虫館にいったときにみつけた、煙突のある風景。
後半は地元にかえってきています。

二年間ネットプリントとセットで月詠も更新していたので、うっかり忘れてて遅くなりました~
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 月刊ミドリツキノワ3月号 | トップ | 冬の断面 »

コメントを投稿