まっしろなしずくのかたち(十二粒)うごかない鷺たちをかぞえる
ただいま、とつばさをたたむまた一羽真冬の水に脚をおろして
ゆうがたのタワークレーン(あか/しろ/あか/しろ/あか)色をわすれはじめる
うしろには空しかなくて稜線をはみだすものたちは影のいろ
スイッチを押すひとはだれ 腕の先の赤いあかりのスイッチはどこ
クレーンの運転席にいるようにひとりだ 歩道橋はゆれるね
丘をめぐるぐるぐる道は造られてそのまま遠くへゆくカタツムリ
古墳よりあたらしい樹はこんなにも古墳のうえでおおきくなった
どこまでを知っていいのかアラカシの根はふるふると古墳の底へ
夜なのにあかるい雲のそのわけを問いつめながら川沿いをゆく
(「未来」747号 2014.4月)
予告通り(だれも聞いてないか……)またまたクレーン登場です。
ただいま、とつばさをたたむまた一羽真冬の水に脚をおろして
ゆうがたのタワークレーン(あか/しろ/あか/しろ/あか)色をわすれはじめる
うしろには空しかなくて稜線をはみだすものたちは影のいろ
スイッチを押すひとはだれ 腕の先の赤いあかりのスイッチはどこ
クレーンの運転席にいるようにひとりだ 歩道橋はゆれるね
丘をめぐるぐるぐる道は造られてそのまま遠くへゆくカタツムリ
古墳よりあたらしい樹はこんなにも古墳のうえでおおきくなった
どこまでを知っていいのかアラカシの根はふるふると古墳の底へ
夜なのにあかるい雲のそのわけを問いつめながら川沿いをゆく
(「未来」747号 2014.4月)
予告通り(だれも聞いてないか……)またまたクレーン登場です。
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