すぎな野原をあるいてゆけば

「おとのくに はるのうた工房」がある

さわさわ

2014-02-19 11:30:49 | 短歌
鼓動からすこしはなれてシーソーの真下にわさわさとねこじゃらし

ホオノキの落ち葉は白くまるまって眠りはじめた(猫じゃなかった)

ぎりぎりこどもの虫がぎりぎり踏んでゆく苔と樹皮とが溶けあうところ

触角の先をじぶんでかかえこむ虫よ たしかめるのっていいね

「花ですか」ってしらないひとに聞かれるのだ ひとりでさわさわさがしていると

これはだれの記憶なのかな竹の花なんども会いましたよと声が

   森林性のオオゴキブリは、さわってもいい展示。

ひっそりと貼り紙がある「袖口に入りたがります」(だれが?)(だれの?)

すきまから青が呼ぶので蜘蛛、ケヤキ、鉄塔、てのひら 見あげて写す

飛行機雲がおおきな雲に突き刺さり「つづく」のあとにひろがる余白



(「未来」744号 2014.1月)


突然ですが、関西のお気に入りスポット伊丹市昆虫館を紹介します。


カメムシ展やってる間にまた行きたい
昆陽池には水鳥もたくさんいますよ。
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