すぎな野原をあるいてゆけば

「おとのくに はるのうた工房」がある

ロゼットハンターの旅

2011-06-08 10:48:30 | 短歌

ロゼットが古墳をつつむゆうがたにうつむいたまま会いにゆきます

ロゼットを定義しなさい《あおむけの姿勢で星をあたためること》

ノボロギク 空と向き合うロゼットにつられてときどき空を見るんだ

すこしずつかさなりながらヒメジョオンナガバギシギシナガミヒナゲシ

ページにはやわらかく影 たいせつなリングノートを地面におけば

垂直な場所にうまれたロゼットは肩をすくめてぼくをみている

シャッターを切って五秒後 雨粒においかけられたロゼットハンター

三月の濡れた砂丘にあしあとをしずめるばかり(ロゼット、いない)

ネコノメソウ 空からくるものみとどけて地の底からの声ききわけて


(「未来」713号 2011.6月)


2月のおわり、ロゼットの写真を撮るために近所をうろうろしつづけて、すっかり「ロゼット眼」になっていました。
どこをあるいていてもロゼットに目がいく感じ。(まあだいたい日頃からそんなですが。)

4月18日の記事につけた写真を見たひとから、「ノートの横に石のくまがいる!」というお手紙をいただきました。
えー知らなかった すごいなあ「熊眼」
コメント (2)
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