イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

偶然見かけたスキップの、めったに見られない撤去作業

2020年06月20日 09時00分00秒 | 英国の、生活のひとコマ
日本ではあまりなじみがないらしい、スキップ skip(巨大なゴミ箱) 。


となりの家が3週間以上ハイヤーしていた かわいいピンクのスキップの撤去作業を偶然目撃しました。
いつ撤去するのか全く知りませんでした。

一番上の写真を撮った2週間ほど前よりもっと中身が増えていました。

安全のためネットをかぶせて、ものすごい音をさせて2アームのクレーンでトラックの荷台に積み込む経過を順を追って撮りました。
1分もかからない早業でした。

(外に出た時は、スキップはもうすでに宙に吊り上げられていました)









昨日の午後、窓から外を見ていた夫が、「スキップが持っていかれる!ホレイシオはどこだ!?」と叫びました。

偶然手にもって見ていたスマートフォンを持ったまま、私も外に出ました。


......そういうわけで、ついでにめったに見る機会のないスキップの撤去作業の写真が撮れたのです。

このところ17歳の老ネコ、ホレイシオは天気のいい午後など、このスキップの中の積み上げられた粗大ゴミの上でのんびり昼寝を決め込むことが多かったのです。

寝心地がいいとはとても思えないのですが、高いところにいれば外でも安心できるのでしょうか。
家の中で昼寝した方がよっぽど安全なのですが。

見かけたら、下りるように促していました。
そのままスキップといっしょにゴミ捨て場まで持っていかれちゃったら困りますから。

年を取ってからあまり外出しなくなり、家のソファーでふかぶかと眠ることが多くなったホレイシオ、しばらく姿が見えないと心配になります。

この日もそういえば午前中から見かけなかったような気がして、夫はスキップが撤去されつつあるのを見るなり心配で外にかけだしたわけなのです。
私は心配しませんでした。
ホレイシオはいくら年取ったネコだとは言え、スキップが動けばさすがに飛び降りて逃げるでしょうし、雨が降ったりやんだりのじっとりした天候の屋外でわざわざ巻いた絨毯の上で寝たがるほど育ちが悪くないはずなのです。

それでも一応、夫と二人でスキップに向かって「ホレイシオ、ホレイシオ」と声をかけました(マヌケな光景だったはずです)
作業員は親切な人で、トラックに積み終えた後、スキップにかぶせたネットをめくって、ネコがいないことを確認してくれました。

(この時ホレイシオはリビングルームのソファーでゆったりと寝ていました)



スキップハイヤーのビジネスが、このところ大盛況のようです。少なくともうちの周りでは、とてもたくさん見かけます。
家庭やオフィスや工事現場などで出た大量の不用品や廃棄物をスキップ業者から借り切ったスキップに一定期間内に詰め込んでおけば、持って行ってもらえます。

5月の13日にロックダウン緩和第一段階が始まって以来、建築現場や、家庭内に業者が入って内装、改築修理といった工事ビジネスが一斉に解禁、産業規模のゴミも大量に出ているはずです。
外出禁止だった期間に家で暇を持て余し不用品の整理、いわゆる「断捨離」活動に励んだ人も多かったようです。

それまで閉鎖されていた市のゴミ捨て場「リサイクル・センター」が再開、それまでため込んだ不用品やゴミを一気に撤去したい顧客の要望に応えてスキップ・ビジネスは大盛況らしいのです。

スキップ・ハイヤーは日本でも需要があるのでは?
ゴミ屋敷のおかたずけや引っ越しで出た不用品の処分にとっても便利です。

でも考えてみたら、日本には「ドライブ」のある家があまりありません。
家の前にスキップを置いて、その後トラックを縦に並べて止められるスペースも道路幅が狭い日本の住宅地では確保しにくいかもしれませんね。











コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 中国人が調理した、イギリス... | トップ | 大好きな脂っぽい魚、日本に... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
夫婦喧嘩は存在しない (浅井洋)
2020-06-20 20:58:35
江里様

 有り難う ございます

 鉄の鎖で中側の4カ所をつり上げ クレーン見たいですね 此れで 分かりました 

 ご親切に 感謝します

猫と犬を間違えるほど 猫が好きで
長い間v猫と暮らしてましたので
ホレイショの毛並みが 歯?を治して 元気に成ったような 気がします
返信する
浅井さんへ (江里)
2020-06-22 07:20:20
ネコ好きの浅井さんに心にかけていただいて感激です。
若い頃のホレイシオの毛並みはベルベットのように密でツヤツヤ光っていましたが、やはり寄る年波には勝てません。人間の肌の老化ほど顕著ではありませんが。
そう、おっしゃる通り、見た目と栄養は大きく関係しているようですね。食べられないと動物は毛並みが、人間は肌が衰えます。
返信する

コメントを投稿

英国の、生活のひとコマ」カテゴリの最新記事