先週の金曜日にロンドンに行った時の写真です。
ジェミン・ストリート Jemyn Street にたつボー・ブラメル Beau brummell の像です。
ピカディリー・サーカス Pccadily Circus(有名な観光スポット、エロス像のある小さな広場のある交差点)からのびる目抜き通りのひとつ、ピカディリー Piccadilly (通りの名)を少し行ったり来たりウロウロしました。
日本大使館の予約時間までの時間つぶしです。
ピカディリーには日本大使館の他、ロイヤル・アカデミー美術館、フォトナム&メイソン、グリーンパーク、リッツ(ホテル)、があります。
もっと先に行くとバッキンガム宮殿もあります
(そういえば、イギリスに30年住んで、何度かロンドンに足を運んでいる私ですが、バッキンガム宮殿に行ったことがありません!)
繁華なピカディリーの瀟洒なリージェンシー建築のアーケードの中に入ってみました。
狭い通路の両側に並ぶ、小さいけど古く格式のある店はすべて、紳士向きのアクセサリ―や身だしなみを整えるための用品店ばかり...
帽子や傘、ステッキ、髭剃り用品、古い勲章、パジャマとガウン専門店、床屋さんまでありました。
シルクのスカーフで顔を包まれてスパイダーマンみたいだったマネキンの並ぶ礼服店を最後に出たところが.....
ボー・ブラメルの銅像のあるジェミン・ストリートです。
上の写真はジェミンストリートからピカディリー・アーケードを振り返ってみたところです。
銅像の台座には彼のフルネーム George Bryan ''Beau'' Brummell と、彼が残した有名な格言らしい
「To be truly elegant, one should not be noticed 真にエレガントであるためには目立たないことである」が刻まれていました。
19世紀初頭のリージェンシー時代にしゃれた着こなしで一世を風靡して社交界で大評判をとった「ダンディ dandy」です。
ダンディは日本の翻訳文学などでは「シャレ者」や「伊達男」と訳されることが多いのではないでしょうか。
今の言葉で言えば、ファッション・アイコンですね。
ボー( Beau=イケメン)という恥ずかしい名前に聞き覚えがありました。
ずい分前に見た服飾史に関する教養ウンチク番組でちょこっと取り上げられていました。
ボー・ブラメルという通名で知られているようです。
教養ウンチク番組で見た内容はほとんど忘れていたのでグーグル検索してみました。
ボーはイートン・カレッジ時代のあだ名で、卒業後も自称していたようです(いい度胸です)
ちなみにイートン・カレッジの後輩、ジョンソン首相の通名「ボリス」もジャーナリスト時代に筆名として使い始めて定着した学校時代のあだ名です。
ブラメルは当時の男性ファッションに多大な影響を与えたことで後世に名を残しています。
それにしても、インスタグラムもない時代にどういう経緯で彼のダンディぶりがそんなに知られるようになったのか気になるところです。
かたくて高めのカラーにふわっと結んだタイ、ぴちぴちのズボンなどなど当時の代表的なスタイルはすべて彼の考案だそうです。
ジェーン・オースティン原作の文芸ドラマや映画に出てくる紳士はすべて肖像画に描かれた彼の服装と全く同じスタイルでキメています。
軍人として輝かしいキャリアが期待されていたそうですが、文化が不毛でダサい産業都市(当時)だったマンチェスターに赴任するのが嫌で軍籍を離れたそうです。
イヤなやつですね。
その後ロンドンの社交界でプロのファッション・アイコンとして生活する道を選びました。
親の財産を食いつぶしただけのようですが。
ピカディリー・アーケードの反対側の出入り口のあるジェミン・ストリートはピカディリーの「裏通り」にあたる細めの通りです。
やはりずらっとロンドン紳士御用達の紳士服やアクセサリー専門店が並んでいました。
カフリンク専門店、メガネ、時計、ネクタイなどなど。
いずれも敷居が高そうです。
この通りで見かけた19世紀の定番だった彩色が再現してあるコーニスの天童くんたち。
グーグル検索で見つけたブラメルがとてもたくさん残した格言、警句の中から多くの人が語り継ぐべきとイチ押ししている名言をもうふたつ。(私の意訳です)
Fasihons come and go; bad taste is timless.
流行は移り変わる。しかし趣味の悪さは不変である。
If people turn to look at you on the street, you are not well dressed.
道で人々が振り返ってあなたのことを見るならばあなたの着こなしは失敗である。
いいことを言っているでしょう?
ブラメルの銅像はロンドン紳士が身なりを整えるのに必要なグッズが何でもそろいそうなこの通りの偶像的存在みたいですね。
彼の身なりに関する名言から多くを学ぶべき人たちが行き来するエリアです。
ブラメルのその後;
19世紀の初頭には想像もつかないドエライ金額なはずの 65,000ポンドをかけ事や遊興で使い果たしたあと、借金の取り立てから逃れるためパリに移り住み、最後は慈善の養老院で亡くなったそうです。
彼の最後からも多くの人が学ぶべきことが絶対にある!
ずば抜けて美男子というわけではありません。
どこにでもいそうな やさ男ですね。
ジェミン・ストリート Jemyn Street にたつボー・ブラメル Beau brummell の像です。
ピカディリー・サーカス Pccadily Circus(有名な観光スポット、エロス像のある小さな広場のある交差点)からのびる目抜き通りのひとつ、ピカディリー Piccadilly (通りの名)を少し行ったり来たりウロウロしました。
日本大使館の予約時間までの時間つぶしです。
ピカディリーには日本大使館の他、ロイヤル・アカデミー美術館、フォトナム&メイソン、グリーンパーク、リッツ(ホテル)、があります。
もっと先に行くとバッキンガム宮殿もあります
(そういえば、イギリスに30年住んで、何度かロンドンに足を運んでいる私ですが、バッキンガム宮殿に行ったことがありません!)
繁華なピカディリーの瀟洒なリージェンシー建築のアーケードの中に入ってみました。
狭い通路の両側に並ぶ、小さいけど古く格式のある店はすべて、紳士向きのアクセサリ―や身だしなみを整えるための用品店ばかり...
帽子や傘、ステッキ、髭剃り用品、古い勲章、パジャマとガウン専門店、床屋さんまでありました。
シルクのスカーフで顔を包まれてスパイダーマンみたいだったマネキンの並ぶ礼服店を最後に出たところが.....
ボー・ブラメルの銅像のあるジェミン・ストリートです。
上の写真はジェミンストリートからピカディリー・アーケードを振り返ってみたところです。
銅像の台座には彼のフルネーム George Bryan ''Beau'' Brummell と、彼が残した有名な格言らしい
「To be truly elegant, one should not be noticed 真にエレガントであるためには目立たないことである」が刻まれていました。
19世紀初頭のリージェンシー時代にしゃれた着こなしで一世を風靡して社交界で大評判をとった「ダンディ dandy」です。
ダンディは日本の翻訳文学などでは「シャレ者」や「伊達男」と訳されることが多いのではないでしょうか。
今の言葉で言えば、ファッション・アイコンですね。
ボー( Beau=イケメン)という恥ずかしい名前に聞き覚えがありました。
ずい分前に見た服飾史に関する教養ウンチク番組でちょこっと取り上げられていました。
ボー・ブラメルという通名で知られているようです。
教養ウンチク番組で見た内容はほとんど忘れていたのでグーグル検索してみました。
ボーはイートン・カレッジ時代のあだ名で、卒業後も自称していたようです(いい度胸です)
ちなみにイートン・カレッジの後輩、ジョンソン首相の通名「ボリス」もジャーナリスト時代に筆名として使い始めて定着した学校時代のあだ名です。
ブラメルは当時の男性ファッションに多大な影響を与えたことで後世に名を残しています。
それにしても、インスタグラムもない時代にどういう経緯で彼のダンディぶりがそんなに知られるようになったのか気になるところです。
かたくて高めのカラーにふわっと結んだタイ、ぴちぴちのズボンなどなど当時の代表的なスタイルはすべて彼の考案だそうです。
ジェーン・オースティン原作の文芸ドラマや映画に出てくる紳士はすべて肖像画に描かれた彼の服装と全く同じスタイルでキメています。
軍人として輝かしいキャリアが期待されていたそうですが、文化が不毛でダサい産業都市(当時)だったマンチェスターに赴任するのが嫌で軍籍を離れたそうです。
イヤなやつですね。
その後ロンドンの社交界でプロのファッション・アイコンとして生活する道を選びました。
親の財産を食いつぶしただけのようですが。
ピカディリー・アーケードの反対側の出入り口のあるジェミン・ストリートはピカディリーの「裏通り」にあたる細めの通りです。
やはりずらっとロンドン紳士御用達の紳士服やアクセサリー専門店が並んでいました。
カフリンク専門店、メガネ、時計、ネクタイなどなど。
いずれも敷居が高そうです。
この通りで見かけた19世紀の定番だった彩色が再現してあるコーニスの天童くんたち。
グーグル検索で見つけたブラメルがとてもたくさん残した格言、警句の中から多くの人が語り継ぐべきとイチ押ししている名言をもうふたつ。(私の意訳です)
Fasihons come and go; bad taste is timless.
流行は移り変わる。しかし趣味の悪さは不変である。
If people turn to look at you on the street, you are not well dressed.
道で人々が振り返ってあなたのことを見るならばあなたの着こなしは失敗である。
いいことを言っているでしょう?
ブラメルの銅像はロンドン紳士が身なりを整えるのに必要なグッズが何でもそろいそうなこの通りの偶像的存在みたいですね。
彼の身なりに関する名言から多くを学ぶべき人たちが行き来するエリアです。
ブラメルのその後;
19世紀の初頭には想像もつかないドエライ金額なはずの 65,000ポンドをかけ事や遊興で使い果たしたあと、借金の取り立てから逃れるためパリに移り住み、最後は慈善の養老院で亡くなったそうです。
彼の最後からも多くの人が学ぶべきことが絶対にある!
ずば抜けて美男子というわけではありません。
どこにでもいそうな やさ男ですね。