イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

イギリスの秋を彩る季節外れの赤いポピー、戦没者の死を悼み傷病兵を支援する恒例の募金活動 

2018年11月10日 09時00分00秒 | ストックポートとその周辺
うちの近くのコンビニ前の街灯に取り付けられたプラスチックの赤いポピー Red Poppy


ご存知の方もいるでしょう。
ストックポート日報 の長年の読者の方にはもうおなじみですね。
赤いポピーはイギリスでは戦没者追悼のシンボルなのです。

赤いポピー運動 Red Poppy Appeal について詳しい説明のある去年の ストックポート日報 の記事のリンクです☟。

赤いポピーであふれる、イギリスの晩秋・・・秋の終わりの一大愛国行事、疑問もあり

そして今年は去年までは見られなかった、この巨大なプラスチック製のポピーがキャンペーンの精神を強調しています。
「忘れることなかれ Lest We Forget」

ありとあらゆる公共の場所の街灯に括りつけらています。


ストックポートタウンセンターのマージー・スクエア Mersy Square のものすごく高い白熱灯の街灯のかなり高い場所にも。


マーケット・スクエア Market Square の歴史的な街並みの中にも。


マーケット・スクエアに面するセント・メアリーズ教会 Saint Mary's Church 前にも。


木彫りのフクロウ、ヴェーラのいる住宅街のど真ん中の小さな空き地ケールグリーン自然保護区域 Calegreen Nature Conservation Area の前にも。


街行く多くの人々、公的な仕事をする人すべてが胸につけている紙製の赤いポピー。




レッド・ポピー・チャリティが販売している紙製、布製の造花、オフィシャルなピンバッジの販売による収益金は戦没軍人の遺族への補償、傷病兵の生活支援などに使われます。

スーパー、セインズベリーの入り口で募金活動をするおじさん二人。


1ポンドの募金をして、写真を撮ってもいいか聞きました。
「日本向けのブログに載せてイギリスの素晴らしい精神について伝えたい」とヨイショすると 大喜びでポーズをとってくれました。


ついでにディスプレイ用の華やかな大型布製ポピーをくれました!(上の写真で口にくわえているものです)




私自身は、助けを必要とする人たちへの募金活動は心から支援したいと思うのですが、いくつもあるチャリティ活動のひとつである「レッド・ポピー・アッピール」に国を挙げて肩入れする傾向に疑問があります。

若くして亡くなった方とそのご遺族のことを思うと胸が痛みますが、軍人の犠牲がことさら全国民にとって尊い、という考え方も偏っているように思えます。


今年のレッド・ポピーデイ Red Poppy Day、あるいは戦没者慰霊日 Remembrance Day は明日11月11日です。


コメント (3)
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