イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

イギリスのクリスマスに向けての商魂まる出し浮かれ騒ぎの直前の避けて通れない戦没者の死を悼む厳粛な日。戦没者慰霊の日

2018年11月11日 09時00分00秒 | ストックポートとその周辺
昨日の話題の続きです。

今日は戦没者慰霊の日 Remembrance Day です。レッド・ポピー・デイとも言います。(昨日の記事をよんでいただけば事情がわかります)

第一次世界大戦(1914年~1918年)で戦死した兵士の霊をまつるストックポート戦没者慰霊堂/市民美術館 Stockport War Memorial and Art Gallery 。


その名の通り、気楽に入れる美術館としても使われている建物です。

第一次大戦直後に建てられました。

第二次大戦(イギリスが参戦した1939年~1945年)で戦死した兵士の霊もまつられています。


火曜日に行ってみたら慰霊堂内で、「赤いポピーつくりワークショップ」のテーブルの準備中でした。


美術館の展示スペースも戦没者をたたえるテーマのアート展の準備中でした。
決して「反戦」ではないのです。

戦死した兵士の寓意像にイギリスの守護神、ブリタニアが栄光の月桂冠を授けるシーンです。

兵士の顔は天を仰いでいます。


足元のヘビ。


とってつけたような寓話(邪悪なもの、苦しみのはずです)です。余分なような気もします。

今日一日、王室メンバーも出席する軍関係の厳粛な行事が目白押し....

ブリタニアと戦没兵士(とヘビ)の周りの壁にはストックポートから出征して戦死したすべての兵士の名前が刻まれています。
二回の大戦だけではなく、英国がかかわったすべての国際紛争で命を落とした兵士の名前です。

若い命の犠牲には本当に胸が傷みます。(ものすごい数です)

平和と自由のために戦った彼らのことを忘れないよう戒める文言がぐるりと刻まれているのですが「反戦」のメッセージが欠落しているのが例によって気になります。

市庁舎に挙がるレッド・ポピー・デイの精神高揚の旗。






















コメント (3)
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