イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

ひさしぶりに参加した秋の年中行事ハロウィーン、カボチャのランタンとハロウィーンをめぐる諸事情

2018年11月01日 09時00分00秒 | 英国の、生活のひとコマ
ハロウィーンの前日、息子がとつぜんカボチャのランタンを作りたいと言い出しました。


息子のガールフレンドが学校の帰りにカボチャをうちに持ってきて一緒に「パンプキン・カーヴィング(カボチャのランタンつくり)」をしたいというのです。
彼女はハロウィーン用のカボチャを栽培している農家に自分と妹用のカボチャを予約していたのだそうです!
(スーパーやコンビニでもカボチャは簡単に手に入ります)

そういうわけで、一日中学校に行っている息子にたのまれて、昨日ハロウィーンの当日にカボチャを買いに行きました。
スーパー、テスコ(昨日のストックポート日報の写真参照、一週間前の写真です)にあれだけあったカボチャがすべて、売り切れていました!!!

アスダもしかり!

近所のコンビニに残っていた小さめのカボチャを入手。



子供たちが大きくなってからはごぶさたでした、ハロウィーン。
ストックポート日報の連載を始める前にはカボチャのランタンも作って飾ったし、小さかった子供たちとお友達を連れて、家々を回る「トリック・オア・トリート」にも参加しました。

飾りつけやパンプキン・カービングをやめてからも、毎年同じ通りの小さい子供のいる数軒には、「お菓子を用意しているのでよかったらいらっしゃい」と声をかけてはいます。



息子とガールフレンドが日が暮れてからカービングを始めたので出来上がるまで、即席のハロウィーン飾りを家の外のゴミ箱の上に並べました。


オレンジ色のピーマンと秋の季節感を出す飾り用のカボチャとロウソク、どくろ型のメキシコの唐辛子ソースの瓶を並べてみました。

ノックしてお菓子をねだってもよいのは「カボチャのランタンかハロウィーンの飾りつけをしてある家のみ」という事前の了解が全国的にいきわたっています。
5組の仮装した小さい子供たちとお母さんたち(普通の服装ですがなぜか2人は魔女の帽子をかぶっていました)と 頭に角の飾りをつけたティーンエイジャーの女の子2人組がそれぞれ手にしたバケツに個別包装したお菓子をひとつかみずつ入れてあげました。



用意したハロウィーントリート用の個別包装のお菓子のパック(一部)。


コンビニ販売の肉の薄い小型カボチャを使用した息子のランタンがまず完成しました。


うちのネコ、ホレイシオの顔、だそうです。

さっそく「トリック・オア・トリート歓迎」のしるしに家の外に設置します。


口がコウモリ型、目がハートの、息子のガールフレンドのランタンも完成。


小雨が降ってきたので、どちらも玄関先の二階が突き出したくぼみの下のゴミ箱の上にしょぼいピーマン飾りと並べて置きました。


ハロウィーンに、お化けや魔女など怖いものの仮装をした子供たちが家々のドアをノックしてお菓子をねだる「トリック・オア・トリート」はここ20年ほどの間にアメリカから入ってきた習慣です。

少しずつ定着して、10年ほど前がもっとも盛んだったような気がします。

うちの周りでは、現在子供のいる家が回り持ちで子供の友達や近所の子供を招待してハロウィーン仮装パーティをするのが主流のようです。
トリック・オア・トリートに協力的ではない家庭もあるし、親同伴で回るのを嫌がるあるていどの年の子供たちが自分たちだけでくらくなってから出歩き、見知らぬ家をノックして回るのに感心しない保護者や学校関係者もたくさんいるためでしょう。

仮装してどんちゃん騒ぎのパーティーを楽しむティーンエイジャーや大人もいっぱい。コンサートや仮装コンテストなどチャリティ―イベントも盛りだくさん。
トリック・オア・トリートはうちの周り限定で言えば勢いがそがれた印象がありますが、ハロウィーンそのものはあいかわらず大盛況です。

ハロウィーンはもともと、イギリスの土着信仰ドルイド教が起源だそうです。
イースターやクリスマスと同様キリスト教伝来後もキリスト教の年中行事と結びついて残った習慣ですが、否定するちゃんとしたキリスト教徒も多いのです。

大量のスカスカの繊維とカボチャの内側を削り取って得た少量の硬い果肉はケーキかスープの材料にします。
コメント (2)
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