アクト・オブ・キリング

2014-09-09 20:57:39 | Movie
かつでインドネシアで虐殺を行った人々に、虐殺の様子を再現するという映画を持ちかけ、映画撮影をする様子を撮ったドキュメンタリー。
かつて、反体制派の人間を片っ端から共産主義者のレッテルを貼り、拷問や証拠の捏造をして処刑と称して行った大量殺人を嬉々として語る殺人者たちだが、過去の虐殺シーンを撮影するために、自身や家族が被害者役を演じて身を持って虐げられる体験をすることで、ある人は良心の呵責に苦しむこととなる。
どこまでのがインドネシアの実体だが判らないが、政治の中枢にいる人が、過去の虐殺を自慢げに語るさまや、民兵がどうどうと街なかを更新したり、地方選挙の立候補理由をどうどうと賄賂で儲かるからと答える候補者や、投票して欲しければ土産を持ってこいと要求する有権者など、カルチャーショックが凄い。
先進国から見た発展途上国という視点だが、明治維新直後の日本や、戦国時代の日本も、似たようなものなのだろう。平和な社会と、そうでない社会とでは、全く価値観や考え方が違うことは、頭ではわかっても実感として理解することは出来ないのではないか。
また、この映画は本当にドキュメンタリーなのか、ドキュメンタリースタイルを取った創作なのか、どちらなのだろうか。
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監視者たち

2014-09-09 20:43:46 | 開発
シネマート六本木にて鑑賞。
天才的な記憶力を持つ新人捜査官が、犯罪組織を監視する秘密部隊に配属され、緻密な計画により足跡を残さない強盗集団を追い詰めて行く。
主人公登場時の記憶力の凄さを表す描写や、序盤から中盤にかけて巧みな捜査で強盗団をだんだんと追い詰めて行く過程が緊張感があって面白い。終盤のクライマックスでは、突然銃撃戦となり今までの重厚な雰囲気がどこかに行ってしまう。最後まで頭脳戦を貫き通して欲しかった。
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