国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて

2009-10-13 22:57:16 | Book
ムネオハウス疑惑の渦中にいた外交官による暴露本。

当事者の話であることを差置いても、かなりひどい。文中に「国策捜査は冤罪ではない。有罪となる基準をずらすだけ」とあり、確かに、彼らのやったことは違法なのだろうが、他にもっと悪いことをしている人はたくさんいるだろう。上からの命令でやったのに、問題がおきると上は知らん顔というのは、多かれ少なかれ良くある事だろうが、刑事事件にまでなるというのはひどすぎる。

検察官の「国策捜査は必要悪なので、従来は有罪になっても重罪にはならなかった。最近、厳しくなったのは裁判所の姿勢が変わったため」という言葉は、リアリティがある。

外務省も検察も裁判所も、外からメスを入れないと、体質は変わらないだろう。
国ににらまれたら諦めるしかない、というのは悲しい。

国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて
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