最近、新聞や雑誌がどんどん電子化されているが、今回、日本経済新聞の電子版がipadで読めるようになったので、とりあえず購読してみることにした。インクの匂いにひたりながら紙の新聞を読むのもいいが、そんなにのんびりできるのは休日だけのことだし、通勤の電車の中で読むにしても電子版の方が便利だ。
スマートフォンだと見出しごとに記事が一つずつ閲覧できるだけだが、ipad2では、紙面ビューアにより新聞の紙面そのままの形で見られる。これはコンテンツとしては同じであっても気分的にだいぶ違う。記事ごとに見出しをクリックする方式だと見出ししかないので記事の大きさ、重みがわからないのだ。それに、ネットで無料で見られるニュースとあまり違いがない気がしてしまい、金を払う気がしない。
価格設定のしかたは絶妙(微妙?)であり、紙の新聞に影響を与えないようになっている。電子版だけの購読だと月4000円と紙の新聞とほとんど変わらないのに、紙と電子版の両方だと月にプラス1000円ですむ。朝日新聞もほぼ同じ価格設定である。これだとまあ1000円ならという気になるし、紙の方をやめようという気にはならない。
気になっていたことに複数端末での閲覧の問題がある。紙の新聞ならば家族で順番に読んだり、会社でみんなで購読したりということが可能なのだが、電子媒体でこれをやると追加費用なしで見られる範囲が不当に広がるおそれがある。一方、家ではパソコンで、昼間はiphoneで読みたいとか、夫はパソコンで、妻はipadで読みたいという場合もあるだろうからこれが別々に課金されるのではたまらない。
あまり公表されていないので実験してみたが、どうやら現時点ではパソコン1台とipad21台、iphone(正確にはipod touch)1台の3台ではそれぞれ同時にログインできるようだ。それに、いったん1~2分かけて読み込んでしまえば、電波が届かなくても閲覧することができる。ただし、日経のホームページによると、スマートフォンは6時間ログアウトできないとなっている。スマホ2台ではだめなのかもしれない。
ということで、月プラス1000円の出費増ではあるが、まずまず満足している。それにしても、若い人たちを中心に新聞をとらない層や電子書籍に抵抗のない層が増えており、これだけの機能があれば、価格設定次第では新聞販売店はいらなくなってしまうだろう。
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