先日、福井県立博物館に行ったら、駐車場に「ハートフル専用パーキング」(青色の看板)と「ハートフルパーキング(HPによるとハートフル優先パーキング)」(ピンク色の看板)という2つの看板があった。違いがよくわからなかったので帰ってから調べてみると、前者は利用証を持った身体障害者等しか使えない駐車スペース、後者は障害のある方、高齢の方や小さなお子さんを連れている方(以下ここでは「対象者」といいます。)などが優先的に使える駐車スペースらしい。
ハートフルパーキングなら意味はわかるものの、ハートフルという形容詞の後に「専用」とか「優先」という言葉を続ける用法はあまり理解できない(まさか専用パーキングがハートフルというわけでもあるまい。)が、まあそれはいいとして、この2つ、区別が今ひとつわからない。
ハートビル法では、「車いす使用者用駐車区画が一以上設けられていること。」となっているので、法律に定められているのは「ハートフル専用パーキング」のことであって、「ハートフル優先パーキング」は県が独自に定めたものだと思われる。
しかし、「専用パーキング」は該当する人しか使えないので迷う余地はないが、後者はあくまで「優先パーキング」である。「優先」というからには、そして「専用」でないからには、対象者でない人は停めてはいけないというわけではなくて、じゃまにならない限り停めてもいいということだろう。
電車の優先座席は、とりあえず空いていたら座っていてもいいけど対象者が乗ってきたら席を譲りましょうねということだろう。しかし、こちらは空いているからといって優先パーキングに停めてしまうと、停めてある車には対象者が来たというのがわからないので自動的に空けてはくれないし、運転者や同乗者も普通は車から離れたところにいるのでわからない。
となると、この優先パーキングを対象者でない人が使っていいときというのは、どういうときを想定しているのだろう。同時に2台の車が進入してきたときに、対象者の車の方が優先される、みたいなケースしか思いつかないのだが。
それとも、駐車場が満車で空車待ちの列ができているときに、そこは対象者が来るまで空けておく、ということかな。でもそれだと対象者の車も行列待ちで入れないしあまり意味がない。そうなると単なる気持ちだけの問題だろうか。それともほぼ「専用」と同じ趣旨なのか。どなたか説明をお待ちしています。ちなみに、ワタクシはまだ「高齢」とは言えないと思うので、もちろん違う区画に駐車しました。
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