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高速道路の混雑に民主党政権の無策を思う

2011-08-23 | 政治・行政

お盆の高速道路の混雑が昨年を大きく上回り、特に、東日本大震災の被災者を対象にした無料化が6月に始まった東北地方では激しい渋滞となったようだ。 最長は、栃木県の東北道下り矢板北PA付近で69.4キロ。福島県の東北道下り安達太良SA付近で60.9キロだったらしい。東北地方の無料化区間の10キロ以上の渋滞は39回で過去10年で最も多かったとのこと。本当の被災地支援には逆効果だったような気がする。

混雑の理由の一つは、民主党の政策のせいである。東日本大震災の被災地支援策として、東北地方(最も東京に近いのは常磐道の水戸インター)で乗り降りするトラックやバスは、利用区間や利用目的を問わずすべて無料にされたため、例えば九州から東京に用がある場合でも水戸インターまで行ってUターンするトラックが後を絶たないそうだ。

また、被災者の乗用車も通行無料になっているが、本来、被災者への減免などは法令で厳密に決められるはず(例えば、法制的に雑な厚生労働省でも「被害を受けたことにより、当該者若しくはその属する世帯の生計を主として維持する者が住宅、家財若しくはその他の財産について著しい損害を受けた場合」などの減免要件を科している。)なのに、被災者の範囲が市町村にまかせられてしまったため、しばらく停電しただけでも被災者として扱う市町村もあったりして、同じような状況が起こっている。

政府は、制度の悪用はけしからんとか言っているが、別に「悪用」というわけではない。こんなトラックをかばうつもりは毛頭ないが、いわば制度をかしこく利用しているだけであり、それができるのは制度に欠陥があるからである。こんなザル制度を作った民主党政権が悪いのだ。そんなこんなでこの制度は結局今月末で廃止され、被災地区間だけになるようだが、どうせ水戸インターでいったん降りて乗り継ぐ車が増えるだけだと思う。

普通、官僚が何かしら制度を作るときには、制度の趣旨や効果だけでなく、法的に問題はないか、権利を侵害される人はいないか、不公平はないか、歳入に大きく影響しないか、制度に抜け穴がないかなど、問題点を細かく検討してから実施に移すのが当たり前である。

これが民主党政権(特に管首相)では、間違った政治主導のもとで、「あ、それウケるんじゃない。やるか。」みたいなノリでロクに検討もせずに実施されてしまい、官僚も抵抗しても無駄なので問題点など指摘する気にもならず、このようなザマになるのである。ほかの施策でもいろんなところで問題が発生している。政策立案のプロがいない政治主導は悲劇である。

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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
民主というより反「カン」 (ベル3)
2011-08-26 19:54:04
そして○は途方に暮れる。もうすぐ雨のハイウェイ。ところで、ETCは料金所行列対策と人員削減とはいえ、○○一族の陰謀。技術を強引に導入するための理由付けとポリ追跡システム運用連携。空港の入国指紋判別システムとか。またも日米同盟。
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