東京に出かけて、夕方の帰りの新幹線まで時間があり、東京ステーションホテル(これは前回行ったので)以外でゆっくりお茶ができるところへ思い、東京駅の日本橋口にあるシャングリラホテル(シャングリ・ラ・ホテル東京)に行ってみることにした。東京の中でも1・2を争う高級ホテルのはずだが、まあコーヒー1杯でチャージされる金額には上限があるだろうとたかをくくって行ってみたわけである。
行ってみると、このホテルはフロントが28階にあり、したがってロビーラウンジも28階にある。少々わかりにくいところにある1階のエレベーターホールに入った瞬間から柔らかい光と高貴な香りを感じる。単なるエレベーターホールなのにものすごく質感が高い。しかも、案内デスクがあり、今どきエレベーターガール?がいる。この時点でかなり敷居が高いが、もう引き返せない(笑)。めげずに上がってみることにする。
エレベーターを降りると、フロントの前にザ・ロビーラウンジというそのまんまの名前のラウンジがある。しかも「ザ」がついている。もちろん店頭にメニュー表示などないのでいくらかかるかはわからない。座ってメニューを見てみると、コーヒー1200円(+税サ、記憶違いでなければ)と思ったほどではなく、少しほっとした。夕方だったせいかなぜかメニューのいちばん後ろに載っているケーキセットを注文した。
コーヒーは一人分ずつポットで供され、2杯分以上あってお得な感じである。ケーキも4種類(ちょっと少ないが)から選べて、コーヒーもケーキももちろん最高の部類だ。スタッフのサービスもよい。ただ、それよりもここの価値はやはりここの雰囲気にあると思う。窓の外は東京の夕景。高層ビルが多く眺望はそれほど開けないが東京駅が見下ろせるし、スカイツリーも意外に近くに見える。
ゲストは外国人も多い。室内ではピアノの生演奏が始まっている。椅子もテーブルもグラスもカトラリーもすべてが高級そうだ。空間が広くとってあるのでまったくざわつかない。五感で感じることができる上質な雰囲気がただよっている。まさに桃源郷(シャングリラ)というのは大げさだとしても、まぎれもなく東京の雑踏の中での異空間である。時間がゆっくり流れ、外に出るのがもったいないほどだった。
ちなみにケーキセットの料金は2500円+税サで2800円ほど。またまたあっさり喫茶の自己最高記録を更新したのであるが、しかし、それだけの価値はあったと思う。もちろん、あまり気軽には行けないけれど、東京での仕事がうまく行って、自分へのご褒美をというとき、あるいはものすごく疲れてリフレッシュしたいときぐらいには行きたいものだ。後でホームページを見ると、ドレスコード=スマートカジュアルと書いてあった。服装や持ち物にも気を配らないといけない。(さすがに店内の全景写真は撮れないのでHPから借用しました。)
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