雷鳥最後の日と同じく、大震災の影に隠れてしまったけれど、3月12日、九州新幹線が全線開業した。新八代~鹿児島中央間は先行開業していたが、博多~新八代間が開通し、博多~鹿児島中央間が結ばれることになったのだ。
博多・熊本間はわずか30分ちょっと、九州は意外と広く、昔は夜行列車さえあった博多・鹿児島間でも1時間20分である。恐ろしい早さである。これなら福井から鹿児島まで1泊2日で十分行くことができる。ちなみに、九州の鉄道、特に特急は、革張りシートや木製の内装など、美しく上質な車両が多く、乗っていて気持ちがいい。
開通に先立ち、九州縦断ウェーブが企画された。開業前に、CM撮影用のカメラを載せた新幹線が走り、それにあわせて沿線各駅の近くでそれぞれウェーブをしてもらい、それをCMに仕立てている。残念ながら大震災のために、現在テレビでは放映中止になっているらしいが、JR九州のホームページで見ることができる。新幹線が来る喜びがあふれ、九州はひとつ、というイメージでうらやましい。
現在、九州新幹線開業の1日前に東北新幹線が被災したため、新青森と鹿児島中央は、いまだつながっていない。また、東北本線、常磐線も止まり、東北や北海道方面への輸送は、新潟から日本海縦貫線経由で長い時間をかけて行われている。今回の震災でインフラの重要性が再認識された。北陸新幹線も、東海道新幹線が不通になったときのバックアップとしての役割もあるのではと思う。(写真はサイトから引用させていただいています。)
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