先日、東京消防庁のハイパーレスキューのことを書いたが、福島第一原子力発電所の事故対応のため、東京電力の社員は当然だが、協力会社の社員、自衛隊、消防士、機動隊などなど多くの人たちが尽力されている。
少し明かりが差したかと思うとまた次の難題が現われ、先が見えない状況が続いている。これも、震災翌日に原発にジャマをしに行き、「ボクは原発にはものすごく詳しいんだ」と言って、負け戦の典型のように、兵を少しずつ投入して次々に後手後手に回る局面を作ってきた総理大臣のせいであるのは小学生にもわかる。
こうした中で、被爆の恐怖に打ち勝ちながら、日本を守るために日夜がんばっている無名の方々にはいくら感謝しても足りないぐらいだ。東京消防庁ハイパーレスキューはカッコよかったが、今考えるとそれほど特別なことをやったわけではなく、記者会見を開くなど、いわばプレゼン上手だったと言うべきだろうか。
ところで、ネット情報ではあるが、昭和30年代、防衛大学校の1期生の卒業式で、当時の総理大臣であった吉田茂は、このように述べたそうである。
君たちは、自衛隊在職中決して国民から感謝されたり歓迎されることなく自衛隊を終わるかもしれない。ご苦労なことだと思う。しかし、自衛隊が国民から歓迎され、ちやほやされる事態とは外国から攻撃されて国家存亡のときとか、災害派遣のときとか、国民が困窮し国家が混乱に直面しているときだけなのだ。言葉を変えれば、君たちが『日陰者』であるときの方が、国民や日本は幸せなのだ。耐えてもらいたい。
若いころ、自衛隊は憲法違反とかで疎ましく思っていたが、ついに自衛隊が感謝されたり歓迎されるときが来てしまったようだ。深イイ名言であるなあ。
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