3月11日、特急「雷鳥」が消える日である。朝、通勤で降りるいつもの福井駅でしばらく待てば最後の上り「雷鳥8号」に会えるというのであれば、それは待つしかないだろう。
仕事帰りの時間にも下り雷鳥33号を見かけることが多いのだが、最近でも乗客はあまり多くなかった。
ここ数日、写真を撮っている人をよく見かけたが、さすがに最後の日、5番ホームは雷鳥に乗る客よりもカメラを手にした人の方が多い。テレビ局も来てファンや乗客を取材している。あまり重装備のテツは見かけず、普通のデジカメやケイタイを持っている人が多いが、筋金入りの方はたぶん駅などではなく走行写真とかを押さえるのだろう。
5分前に臨時の回送列車が到着するということで、じゃまだなあと思っていたら、なんとそれが雷鳥型の特急電車で、しかもなつかしいボンネット型である。そんな意図はないかもしれないが、ファンにはとっておきのサプライズである。
なごり雪の中、やがて、雷鳥8号が2分遅れで到着すると、ホームは写真を撮る人で大混乱である。大勢の人に見送られて雷鳥は大阪に向けて最後の旅に出た。
ブログランキング参加中=気に入っていただけたらクリックをお願いします