「そうだ、京都、行こう。」などでおなじみのクリエーターたちを起用した福井市・一乗谷朝倉氏遺跡の新しい観光キャンペーンがはじまった。(アオッサで展示中)
これまで観光地のポスターといえば、デザイン料なしで印刷屋に発注したときのようなベタな写真とイラストとコピーの組み合わせというのが相場であったが、これは本当にすばらしい。行政もやる気になればここまでできるのだ。
空気感のある比類なき写真の数々に加え、「一乗谷という名のミステリーゾーンへ。」、「信長も、秀吉も、嫉妬していた。1万人の栄華を極めた大都市は、ある日、忽然と、消えた。」、「京都にはない、金沢にもない、あまりになにもない。だから面白い。」、「ぜんぶ入りの観光地と、イメージするだけの場所。どちらに行ってみたいですか?」など、言葉の力が強く訴えてくる。ホンモノのデザインの力はすばらしい。
一乗谷もソフトバンクのCMになったりしたが、福井県民にとっても、何かとってもすばらしいところが身近にあるという気持ちにさせてくれる。京都や金沢だけがすばらしいわけではない。要はイメージづくりで差がつく部分も多いのだ。
福井も知られていないところが多いだけポテンシャルがある。一乗谷も桜のころは最高に美しい。一人でも多くの方がこのポスターを見て福井を訪れてくれることを期待してやまない。