前からずっと行きたかった「特撮博物館」に行ってきた。ここしばらく、休日は待ち時間2~3時間、平日でも1時間と伝えられる中、3連休で、しかも会期最終日とあってどう見ても無謀な話だと思ったが、たまたま都内に滞在しており、迷ったあげくダメモトで挑戦してみることにした。作戦はやはり早朝作戦であるが、今回は都合により新宿のホテルに宿泊になり、少し条件がよくない。
特撮博物館は、「特撮」がCGに取って代わられようとしている中、特撮のミニチュアや小道具などが失われつつある状況を何とかしたいということで、「数々の映画・TVで活躍したミニチュアやデザイン画などさまざまな資料約500点を一堂に集めて展示し、それらを担ってきた作り手たちの技と魂を伝えます。」というコンセプトのようである。ウルトラマンを見た世代には当然ツボにはまる。
博物館といっても会場は江東区の東京都現代美術館の中にあり、いわば展示会の名称である。この美術館、どの地下鉄の駅からも微妙に遠いので、考えたあげく、総武線の両国駅からタクシーをとばして9時過ぎに会場に着いた。すでに50メートルほど行列が伸びているが、思ったほどではない。ラッキーなことに、10時開館のはずなのだが、9時20分ごろに開場され、なんと9時40分には会場にはいることができた。
中は、とても書ききれないが、ウルトラマンの着ぐるみや小道具、ブースカなどの怪獣、ゴジラ、ガメラ関係と盛りだくさんである。それぞれの展示がウルトラマンの眼やカラータイマーのパーツとか実にマニアックである。ただし、このあたりはすべて撮影禁止である。特に専門家ではないので実は知らないキャラクターもたくさんあり、そこは素通りに近くなってしまう。福井はテレビのチャンネルが少ないので違う局でやっていたのだろうか。
途中で映画をやっており、このために作られたという短編映画「巨神兵東京に現わる」を見ることができる。この時代にCGではなく、ミニチュアセットと特撮で撮影されている。隣の部屋ではこの特撮シーンのメイキングビデオが見られる。飛行機のピアノ線が映らないように上から撮影する方法とかが解説されており、なかなか楽しい。大人の本気が伝わってくる。
そして、クライマックスはもちろん最後にやってくる。東京のミニチュアセットが組まれており、なんとその中に入って撮影ができるのだ。一眼レフを持ってくればよかった。ここも1時間ぐらい並ぶと聞いていたが、ぜんぜん待ち時間はない。目を近づけると、どのパーツも細かく作りこまれているのがわかる。とても充実した時間であった。地方開催も検討されているらしいので、もう一度見に行くのが楽しみである。
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