社会科学上の不満

政治・経済上の不満のハケ口(左翼出入り禁止)
外交と防衛、歴史と現状についての不満のハケ口。(観念論の方は出入り禁止)

不都合な予言、「ダニエル書」故に現在聖書は外典とした

2015-02-23 00:00:43 | 社会常識と教育

 2月はじめに北海道を襲った寒波、従来の低気圧と少々異なるようだ。根室市は高潮の被害を受けた。満潮時に重なったからと言って堤防(防潮堤)を超えて潮が来襲するとは如何に気圧が下がっていたか実証した。

 台風も従来より気圧が低く大型化しているようだ。私が子供の頃、幾ら台湾沖でも930hpなぞ聞いたことが無かった。昔はmb(ミリバール)という単位であったが。

 気象条件が半世紀で大きく変わってしまったようだ。色々と地球規模での変動があるだろうが、まずは「食料確保」が重要となってくる。WHP(世界食料計画:国連の機関)が一昨年、当時まで「食料の需要と供給との交差点は2050年」とされていたのを「前倒しする」と発表した。富の偏在による食糧不足ではなく絶対的量の食料不足となる。

 1980年代まで大豆は中国の主要輸出の農産物だったが、現在は輸入農産物である。中国自体環境破壊で農地が激減しており食料自給率に大きな問題を抱えている。漁業も同様に環境破壊の影響で沿岸漁業は魚を取り尽くしているようだ。故に日本や韓国やその他の周辺国へ違法操業で漁に来る、迷惑この上ない。13億人を食べさせる事が困難になっているが、裕福層の1億人は日本や先進国の「味」を知り、中国の食材より、これらの輸入品を好む。80年代、長谷川慶太郎氏の著書だったと記憶するが、「世界の平均気温が3℃下がると、中国の農業生産力が3割下がる。故に中国が食料を求めて、周辺国や太平洋に出てくる」と予想されていた。

 環境変動による地球的食料危機より、中国共産党の環境破壊による食糧不足で多くの悲劇が繰り返されている。毛沢東のすずめ絶滅運動で害虫が異常発生し数千万人と言われる中国人が飢え死にした1950年前後の話である。それ以上の世界的食料危機が中国どころか周辺国を巻き込んで起ころうとしている。食料を求めて中国が膨張政策を実施せざるを得ないということである。内乱が起きなければそうなるであろう。

 欧州の農地には休耕地と言う概念がある。日本の水田は連作が効く唯一の農地でもある(日本の稲は水稲でり、朝鮮半島の稲は陸稲である。日本が水田の技術を伝えるまで水田は無かった。遺伝子検査でも日本の稲と朝鮮半島の稲は別物)。しかしその他の国々は水田も休耕地と言う概念もない国が圧倒的に多い。故にメソポタミヤ文明やエジプト文明、ギリシア文明の跡地には砂漠が広がっている。

インドのグリーンベルトは日本人により緑が復活した地域である。植林と言う技術は日本人独特のものらしい。木々の成長には10年単位の年月が必要である。それを実行できる政権は少ない。日本からのODAが紐付きでない以上、中国は共産党が中抜きし更に地方政府が中抜きをするため真水で目的の事業に届くお金は10%も残らないようだ。ODA等は通常40%は中抜きされても60%は目的の事業に費やされる。しかし中国はこれが出来ない。「紐付き援助」と左翼勢力が批判した結果である。結果は結果でありそれに責任を持たないのが左翼勢力である。

 穀物の生産は最低でも半年は必要である。早め早めに対策を打たねば多くの国民が飢え死にする。「国民を飢えさせない」→「国民の生命と財産とを護る」これが国家の存在意義である。

自然環境の復活と共存を目的とした農業が出来なければ、中国や中東・アフリカ諸国は地球を食い荒らす「害虫」でしかない。その害虫退治に地球が環境を激変させているようだ。しかしその被害は他の国々にも及ぶ。

敢えて誤解を恐れずに非難を恐れずに言うと、環境破壊しか出来ない途上国の援助は止めるべきだ。

焼畑で九州と同じ面積のジャングルが毎年砂漠化している。生き残るのは自然と共存できるもしくはある程度コントロールできる民族だけと言うことではないのか。緑化事業(農業含む)が出来ない民族は滅ぶしかないのではないか?仏教で言う「惻隠の情」で助けても最後まで責任が持てないのでは共に滅びるしかない。

 中東の砂漠、元々は緑地だったはずだ、だから文明が起こった。とある実験で磨製石斧で直径20cmのブナの木を20分で切り倒すそうだ、メソポタミヤ文明の砂漠地帯、当時はブナの森だったということが証明されている。現在は聖書の外典である「ダニエル書」では、「緑が無くなれば文明は滅びる」とされている。「緑と共存が出来なければその文明は、民族は滅ぶ」とダニエル伝は予言している。

 ダニエル

コメント (1)
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