2014.7.26 人気アイドルグループAKB48の中国上海版「SNH48」メンバー40人の中から次のシングル曲を歌う16人をファン投票で決める「選抜総選挙」の開票イベントが26日、上海市内で行われ、3000人以上のファンがつめかけた。
SKE48のメンバーでもある宮沢佐江さん(23)、AKBと兼任している鈴木まりやさん(23)も参加したが、上位16人には入らなかった。1位は約1万9000票を集めた呉哲⚪︎さんだった。
AKB48の総選挙は6回行われているが、2012年10月に結成されたSNH48の総選挙は初めて。今後、毎年行われる予定で、共産党一党独裁下の中国のアイドル界で“選挙ブーム”が起きる可能性もありそうだ。
投票は5月20日から今月25日までインターネット上で行われた。(共同)
これはある意味大変なことである。「選挙で自分たちの投票で代表を決める」と言うことがない共産党国家で、曲がりなりにも「選挙」の味をしった国民が多数生まれたということである。中国共産党は地方の村レベルの「選挙」しか認めていない。大都会での「選挙」など中国国民(人民)には新鮮な経験であった。
「政治家も選挙で選ぶべきだ」との声も上がっていた。共産党にとり全人代における投票とはデッキレース以外のナニモノでもない。
タダでさえ中国国内は、経済的にも行き詰っている。また中国国内の民族間の対立も顕著であり、環境問題もヤリッパナシである。
1996年の台湾総統選挙(中国が気にしている漢民族国家で初めての選挙)にミサイル演習と称し介入しようとして米空母2隻に封じ込まれた、苦い経験を中華人民共和国は有する。
但し、日常で賄賂が横行している中国で、選挙違反のない選挙は不可能である。日本だって賄賂による選挙違反が残っている。中国国民(人民)の「民度」ではイキナリの普通選挙は困難である。納税額で制限するか?学歴で制限するか?方法は色々あろう。徐々に普通選挙に持っていかねば、「衆愚政治」化するだけである。
中国国内の不安定要素の一つが増えた今回の「総選挙」、ある意味中国共産党の見落としが意外な結果に育っていく「種」になったのではないか?
中国国民(人民)で共産党に好意を寄せている方は少数派との意見を聞いた事がある。中国にとりこの「総選挙」は笑うに笑えない状況を作ってしまったようだ。