社会科学上の不満

政治・経済上の不満のハケ口(左翼出入り禁止)
外交と防衛、歴史と現状についての不満のハケ口。(観念論の方は出入り禁止)

早速、Kの法則の兆候か?

2014-08-26 00:02:49 | 外交と防衛

 半年以上前に中国がネット上で行った「嫌いな国」の栄えある第一位は「韓国」であった。これには、日本を第一位にしたかった中国共産党の御用学者があきれ果てていた。

 同様に、現在の韓国で、宗主国の習近平氏の韓国での発言に大いに韓国人が疑念を抱いている。

 

 最近、韓国を訪れた習近平・国家主席の韓国の立場をまったく無視した歴史認識は韓国にとっては深刻だ。その後、さすがにメディアなどで中国批判が出ており、韓・中歴史戦争再燃を予感させている。
 習近平は韓国滞在中、ソウル大学で講演した。理工系の講堂だったが講演の中身はもっぱら歴史だった。彼は中国の歴史を回顧しながらこれまで中国と韓国はいかに仲がよかったかを強調した。明の時代の16世紀には日本軍(秀吉軍)の“侵略”に対し共に戦い、清の時代の19世紀(日清戦争の前)にも共に肩を並べ日本と戦ったではないか、とぶったのだ。
 習近平は朴槿恵大統領との出会いではこれまでも韓国を「親戚」と持ち上げてきたが、今回はさらに踏み込んで、歴史的には「いつも仲良し」で時には日本相手に“戦友”だったとまで言ったのだ。
 明と清の時代に中国が朝鮮半島に出兵し一時、日本と戦ったことは事実ではあるが、だからといって中韓はいつも仲良しで肩を並べる戦友だったと言われたのでは、歴史歪曲もはなはだしい。この堂々たるウソにそれまで親中ムードを演出してきた韓国マスコミも、さすが反論に乗り出している。
 韓中の歴史戦争はこれまでは古代史が舞台で、紀元前後から7世紀にかけ中朝国境地帯から旧満州にかけて勢力を張った高句麗の帰属を巡ってモメてきた。韓国は自分たちのルーツといい、中国は自らの一地方政権で中国史だと主張し対立が続いている。この高句麗だって当時、中国の隋や唐としょっちゅう戦争していたので決して「仲良し」の歴史ではない。
 古代史はさておいても、13世紀以降の元や清では韓国(朝鮮半島)はひどい目に遭っている。元による高麗に対する暴政は井上靖の名作『風濤』(新潮文庫)に詳しいが、高麗の王はいつも元の女性を妃にしなければならなかったし、清の時代も女性略奪などで泣かされている。
「共に肩組んで日本と戦った」という明時代も、韓国の民衆は明兵の略奪、乱暴に悩まされ、19世紀末の日清戦争前もソウルで“総督”みたいに威張っていた袁世凱の横暴ぶりは有名で、とても「仲良し」などではなかった。
 以上は昔話に属するが、現在、習近平が国家主席を務める中華人民共和国となると「仲良し」どころか、あの朝鮮戦争(1950~1953年)では大軍で韓国を“侵略”しソウルの南にまで侵攻している。
 習近平は中国の朝鮮半島に対する侵略、略奪の歴史には一切、口をつぐんでいる。これまで中国にその侵略責任を一回も追及したことがない韓国だから、心底からバカにしているのだ。どうする韓国?
文■黒田勝弘(産経新聞ソウル駐在客員論説委員)
※SAPIO2014年9月号

 

 日本からみれば五十歩百歩であり、韓国が中国の属国である方が敵味方の区別がつきありがたい。味方が背後から撃つ心配が無くなる。順番の問題であり両国とも仮想敵国は日本である。

 韓国人は自らを先進国の国民であると自負するが、その民度に於いて中国と何ら変わらない、中国より悪いと思っている日本人の方が多い。ハッキリ言って中国の方が未だマシと考える日本人は多い。

 何れにしろ、日本人は韓国とは関わる気はない。好きにして自滅して欲しいと考えている。マスコミの在日が韓流ヨイショの番組もオオピラにやり難い環境となってきた。

 韓国経済が崩壊しようと日本は関係ない。韓国からの輸入が無くなり困る製品はない。代替品がある。日本の韓国への輸出品の8割以上は生産材である。企業が使う素材や工業用工具や基幹部品や工業用ロボットなどである。消費材ではない。消費材の企業がマスコミのスポンサーである。日本経済は韓国製品が無くとも困らない。

 中国にKの法則が効果を上げ始めるのはそう遠い事ではないようだ。ババ抜きのババを中国が引いてくれて先進諸国は安堵している。

コメント (1)
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