SGI(創価学会インタナショナル)の日
SGI運動の記念すべき第一歩
1月26日はSGIの日です。
1975(昭和50)年のこの日、世界51か国・地域158人のメンバーがグアムに集まって創価学会の世界平和会議が開かれました。
その席上、各国の創価学会の連合体であるSGI(創価学会インタナショナル)が結成されたのです。そして、 池田大作先生がSGI会長に就任し、ここに「平和」「文化」「教育」の旗を掲げたSGIの記念すべき第一歩が印されました。
池田先生は、第三代会長に就任した1960(昭和35)年の10月、25日間の北・南米指導の旅に出ました。翌61年1月には、インド、東南アジアへ。そして秋にはヨーロッパ指導に赴き、62年1月には中近東にも行きました。
こうした海外指導の積み重ねによって生まれたのがSGIでした。
「全世界に平和の種を」
世界平和会議の、席上池田先生は、「全世界に妙法という平和の種をまいて、その尊い一生を終わってください。私もそうします」と呼びかけました。
この池田先生のスピーチに、万雷の拍手が鳴り響きました。“全世界に妙法という平和の種をまく”。
この先生の誓いこそ、仏法の人間主義を広げゆくSGIの原点となったのです。
平和提言とSGI憲章
池田大作先生は1983(昭和58)年以来、1.26「SGIの日」を記念し、平和への提言を発表してきました。 冷戦期に「米ソ首脳会談」の開催を訴え、「教育国連」や「国連軍縮総会」「北東アジア共同体」を提唱するなど、地球的な諸問題への先見性あふれる考察と、解決への具体的アプローチに、世界の識者が注目しました。 SGIは1995(平成7)年、その目的と原則を「SGI憲章」として制定しました。前文と、それに続く10か条からなる「SGI憲章」には、仏法を基調として、全人類の幸福と平和・文化・教育の発展に貢献しゆくことがうたわれています。 この理念のままに、各国のSGIは災害支援や教育支援などの社会貢献活動にも取り組み、SGIのメンバーは、日々、信仰に励みながら、職場や地域で輝く“よき市民”であることを目指しています。 現在、192カ国・地域の“地球市民の連帯”へと発展したSGI。メンバー一人ひとりの胸に輝く“太陽の心”が、地域を社会を、希望の光で照らしています。
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「SGIの日」記念提言の40年の軌跡〈上〉2022年1月26日
1983年から池田先生が40年間にわたって発表してきた、毎年の「SGIの日」記念提言のタイトルと主な提案を、上・下2回に分けて紹介します。
* * * * *
◆1983年
「平和と軍縮への新たな提言」
◦「核戦争防止センター」の設置
◦軍事費を凍結するための国際会議を
◆1984年
「『世界不戦』への広大なる流れを」
◦宇宙空間での武力行使などを禁止
◦「世界不戦宣言」を国連で決議
◆1985年
「世界へ世紀へ平和の波を」
◦米ソ首脳会談で核軍拡競争を停止
◦韓国と北朝鮮の首脳会談の開催
◆1986年
「恒久平和へ対話の大道を」
◦核兵器の削減と核実験の全面禁止
◦アジア・太平洋平和文化機構の設置
◆1987年
「『民衆の世紀』へ平和の光彩」
◦「国連世界市民教育の10年」の設定
◦「国際軍縮年」の制定
◆1988年
「平和の鼓動 文化の虹」
◦「平和と軍縮の10年」の設定
◦「世界市民憲章」の制定
◆1989年
「新たなるグローバリズムの曙」
◦国連に「紛争防止センター」を設置
◦NGO平和サミットの開催
◆1990年
「希望の世紀へ 『民主』の凱歌」
◦国連で「世界不戦会議」を開催
◦「国連教育協力隊」の創設
◆1991年
「大いなる人間世紀の夜明け」
◦「環境安全保障理事会」の新設
◦国連改革を巡る世界評議会の設置
◆1992年
「希望と共生のルネサンスを」
◦「環境・開発国連」の新設
◦「国連軍縮基金」の創設
◆1993年
「新世紀へヒューマニティーの旗」
◦国連改革のための世界首脳会議を
◦核問題に対処する国際機関の創設
◆1994年
「人類史の朝 世界精神の大光」
◦「国連アジア本部」の設置
◦包括的核実験禁止条約の制定
◆1995年
「不戦の世紀へ 人間共和の潮流」
◦国連経済社会理事会の権限強化
◦核廃絶に向けて「非核地帯」を拡大
◆1996年
「『第三の千年』へ 世界市民の挑戦」
◦国連を軸に「人間開発」を推進
◦「人道的競争」を時代の潮流に
◆1997年
「『地球文明』への新たなる地平」
◦「対人地雷禁止条約」の制定
◦民衆の手で「地球憲章」を制定
◆1998年
「万年の遠征――カオスからコスモスへ」
◦サミットを責任国首脳会議に改編
◦小火器の削減へ国際的な枠組みを
◆1999年
「平和の凱歌――コスモロジーの再興」
◦「子ども兵士禁止条約」の制定
◦民衆の連帯で核兵器禁止条約を制定
◆2000年
「平和の文化 対話の大輪」
◦国連に「紛争予防委員会」を設置
◦「地球民衆評議会」を創設
◆2001年
「生命の世紀へ 大いなる潮流」
◦「国連民衆ファンド」の創設
◦貧困問題を巡る地球フォーラムを
◆2002年
「人間主義――地球文明の夜明け」
◦「包括的テロ防止条約」の制定
◦再生可能エネルギー促進条約の締結
「SGIの日」記念提言の40年の軌跡 〈下〉2022年1月27日
1983年から池田先生が40年間にわたって発表してきた、毎年の「SGIの日」記念提言のタイトルと主な提案を、上・下2回に分けて紹介します。
* * * * *
◆2003年
「時代精神の波 世界精神の光」
◦「核廃絶のための特別総会」の開催
◦貧困や飢餓などを巡る世界サミットを
◆2004年
「内なる精神革命の万波を」
◦国連に「平和復興理事会」を設置
◦「グローバル初等教育基金」の創設
◆2005年
「世紀の空へ 人間主義の旗」
◦「国連アジア太平洋本部」の設置
◦「武器取引制限条約」の早期締結
◆2006年
「新民衆の時代へ 平和の大道」
◦国連総会と市民社会との連携強化
◦軍縮教育で「平和の文化」を拡大
◆2007年
「生命の変革 地球平和への道標」
◦「国際核軍縮機構」を創設
◦「宇宙の非軍事化」へ規制を強化
◆2008年
「平和の天地 人間の凱歌」
◦人権教育と訓練に関する国際会議を
◦「命のための水」世界基金の創設
◆2009年
「人道的競争へ 新たな潮流」
◦国際持続可能エネルギー機関の創設
◦核兵器禁止条約の交渉開始
◆2010年
「新たなる価値創造の時代へ」
◦広島と長崎で核廃絶サミットを開催
◦「女性のための未来基金」の創設
◆2011年
「轟け! 創造的生命の凱歌」
◦北東アジアと中東での非核化を推進
◦「国連人権教育計画」の設置
◆2012年
「生命尊厳の絆輝く世紀を」
◦持続可能な未来を築く共通目標の制定
◦放射性廃棄物の管理に関する協力強化
◆2013年
「2030年へ 平和と共生の大潮流」
◦社会的保護のための制度を各国で整備
◦「東アジア環境協力機構」の設立
◆2014年
「地球革命へ価値創造の万波を」
◦国連で世界市民教育プログラムを新設
◦アジア復興レジリエンス協定の締結
◆2015年
「人道の世紀へ 誓いの連帯」
◦「NPT核軍縮委員会」の新設
◦日本と中国と韓国で青年交流を拡大
◆2016年
「万人の尊厳 平和への大道」
◦難民の子どもたちを守る対策の強化
◦「武器貿易条約」の批准を促進
◆2017年
「希望の暁鐘 青年の大連帯」
◦米ロ首脳会談の開催で核軍縮を促進
◦「人権教育と研修に関する条約」の制定
◆2018年
「人権の世紀へ 民衆の大河」
◦「高齢者人権条約」の交渉開始
◦女性のエンパワーメントの国際10年を
◆2019年
「平和と軍縮の新しき世紀を」
◦自律型致死兵器システムの禁止条約を
◦世界の大学をSDGsの推進拠点に
◆2020年
「人類共生の時代へ 建設の鼓動」
◦気候変動と防災を巡る国連会合の開催
◦「教育のための国際連帯税」の創設
◆2021年
「危機の時代に価値創造の光を」
◦パンデミックに関する国際指針の採択
◦核兵器の不使用と核開発凍結の誓約を
◆2022年
「人類史の転換へ 平和と尊厳の大光」
◦国連ユース理事会の創設で環境保全を
◦核兵器禁止条約の常設事務局を設置