そこで今回は、家庭内や社内で風邪などの感染病が広まらないように、身近な行動を見直したいと思います。

■くしゃみやせきは手首で受け止める

突然ですが、くしゃみやせきはどうやってしていますか? エチケットとして両手で口を押える人が大半だと思いますが、実はその方法、間違っています。手のひらではなく利き手とは逆の手首で口をカバーして、せきやくしゃみをしてください。

両手で口を押えてくしゃみをすると、手のひらに付いた病原菌が身の回りの机や扉のノブ、スイッチに付着します。それらの場所を家族や社内の他のメンバーが触れたときに、接触感染のリスクが高まのです。

その点、利き手と反対の手首でカバーすれば、唾液の飛散が防げるだけでなく、接触によって家具や共用の事務用品に菌が付きません。手首で物に触れる機会は少ないので、接触感染のリスクが低減できるのです。

■くしゃみやせきをカバーしたら手と手首を洗う

なかなか現実的ではない場合もありますが、くしゃみを手首でカバーしたら、可能な限り素早くトイレや洗面所で洗ってください。水洗いではなく殺菌効果のある石けんを使って、最低でも15秒間は洗う必要があります。外出先にはアルコールを含んだシートを携帯していくと安心です。

家庭内や会社内で自分発信の病気を流行させないためにも、身近なせきやくしゃみの方法から改善してみてください。できれば家族や会社の同僚にも、正しいせきエチケットを教えてあげてくださいね。