131億光年離れた銀河に酸素があることを、南米チリのアルマ電波望遠鏡を使って突き止めたと、大阪産業大や国立天文台などのチームが17日付米科学誌サイエンスに発表した。 

 宇宙が誕生してから7億年後の今から131億年前には酸素が存在したことを示す成果で、井上昭雄・大阪産業大准教授は「初期宇宙での星形成の歴史解明につながる」と期待している。

 チームは昨年6月、くじら座の方向にある約131億光年先の銀河をアルマ望遠鏡で観測し、酸素からの光を検出した。これまで直接確認した酸素のうち、最も遠いものという。