腹式呼吸を意識すると、副交感神経が活発になり、興奮を支配する交感神経の活動が押さえられ、また血管の収縮を和らげ、血行が良くなると言われています。

つまり、ストレス過多だな......と感じたら、この腹式呼吸を意識するだけで、ストレスによる体調不良を改善に向かわせることができるのですね。

この腹式呼吸に加え、ぜひ意識しておきたいのが「鼻呼吸」。


口呼吸は鼻呼吸に比べ風邪を引く確率が高くなります」とのこと!

その理由は「口は本来呼吸器官ではない」だからだそう。しかしヒトはこの口からも呼吸ができるようになっているうえに、気道まで短いため呼吸が楽な口でつい行ってしまいがちだとか。

しかしこの口呼吸、「本来呼吸器官でないため口で吸った空気は、空気中に漂う細菌やウイルスなどの有害物質がろ過されないまま、直接、体に取り込まれてしまう」とのことで、病気にかかりやすい体にしてしまうよう。

一方、本来の呼吸器官である鼻呼吸はその点、ちゃんと器官としての役割を果たしてくれています。

鼻の穴の奥にある鼻粘膜には、細かい繊毛がじゅうたんのようにびっしり生えています。そこから常に粘液を分泌し、外界から入ってくる異物を排除してくれています
また、口を閉じることにより、顔の筋肉が使われるため、顔の筋肉がたるむのを防ぐ効果もあるのだとか!

鼻呼吸の効能はこれだけではありませんよ。

2つある鼻の穴をうまく使って、気持ちをコントロールすることができる......
「右の鼻から吸うと左脳(交感神経)を刺激します。元気がないときは右の鼻からの呼吸で身体に活力がみなぎると言われます。

左の鼻から吸うと右脳(副交感神経)を刺激します。興奮しておちつかない時には左の鼻からの呼吸で心が穏やかに落ち着く事が出来ると言われます」
左右の鼻の穴には得意な役割があるようで、実は両方の穴で呼吸をしていうようでも、交感神経支配、副交感神経支配により、どちらかの穴で呼吸をしているのだとか!

それを逆手にとって、鼻呼吸で気分をコントロールしてみませんか?
 
落ち込んでいる時は、左の鼻を穴を指で防いで右の穴からの呼吸を、反対に落ち着かない気分の時は、右の鼻の穴を防いで左の穴から呼吸を。これ、会議でイライラしたりした時などにも役立ちそう!