毎日が、始めの一歩!

日々の積み重ねが、大事な歴史……

沖縄本土復帰50年――生命尊厳の「永遠の都」を

2022年07月31日 | 妙法

〈Seikyo Gift〉 沖縄本土復帰50年――生命尊厳の「永遠の都」を 池田大作先生の写真と言葉「四季の励まし」2022年7月31日

 【写真説明】白い砂浜にエメラルドの海。寄せては返す波が、さざめいていた。1994年(平成6年)2月、池田大作先生がアジア歴訪の平和旅を終え、沖縄を訪問。かりゆしの海にカメラを向けた。
 この折、先生は沖縄広布40周年記念総会に出席。沖縄戦の惨禍に触れつつ、「沖縄からアジアへ、そして世界へ、広宣流布の旅を続ける決心である」と語った。
 先生が小説『人間革命』を起稿したのも沖縄の地。この深き思いに応えて、沖縄の友は、平和の楽土を築く人間革命の挑戦を貫いてきた。本土復帰50年を迎えた今、「命どぅ宝(命こそ宝)」の心に学び、平和への誓いを新たにしたい。(5月15日付)
 

池田先生の言葉

 一番苦しんだ人が、
 一番幸せになる
 権利がある。
 最も侮蔑され、
 虐げられてきた
 民衆こそが、
 最も誇り高く凱歌を
 轟かせる権利がある。
 その大転換へ、
 宿命に涙してきた
 一人一人が、
 永遠の幸福を
 勝ち開くためにこそ、
 日蓮大聖人の仏法はある。
  
 「イチャリバチョーデー 
 (出会えば、皆、兄弟)」
 ――沖縄には、
 人と人との出会いを
 大事にし、
 いかなる出会いも
 深き友情に高めゆく
 豊かな精神性がある。
 その平等に
 語り合う場には、
 海風が薫り、
 明るい青空や
 星空が広がる。
 我らの「沖縄精神」は、
 まさに「対話の精神」だ。
  
 一人の声に耳を傾け、
 一人の友を励まし、
 一対一の対話を広げる。
 この最も地道な
 菩薩道こそ、
 新たな平和の潮流を
 起こす第一歩だ。
  
 広宣流布とは、
 平和と文化と教育の
 「永遠の都」をつくる
 大事業である。
 正義と幸福の「永遠の都」。
 民衆勝利の「永遠の都」。
 人間讃歌の「永遠の都」。
 生命尊厳の「永遠の都」。
 常楽我浄の「永遠の都」。
 これらの大建設は、
 人類が何千年来、
 求めてきた夢である。
 目標である。
  
 妙法を持つ人は皆、
 尊極の生命の宝塔であり、
 人間主義の柱である。
 それぞれの地域にあって、
 広布の使命に
 一人立つ同志は、
 まさしく希望の柱だ。
 苦難に負けない強さ、
 人のために尽くす生き方、
 その姿そのものが
 平和の柱なのである。

 

池田SGI会長 NPT再検討会議への緊急提案

2022年07月27日 | 妙法

池田SGI会長 NPT再検討会議への緊急提案2022年7月26日

核兵器の脅威が冷戦後で最も危険なレベルに

「先制不使用」の誓約で明確な歯止めを

2019年4月から5月にかけて、ニューヨークの国連本部で行われたNPT再検討会議の第3回準備委員会。各国政府の一般討論に続いて、市民社会の意見表明が行われる中、SGIが参加する「核兵器を憂慮する信仰者のコミュニティー」の共同声明が発表された
2019年4月から5月にかけて、ニューヨークの国連本部で行われたNPT再検討会議の第3回準備委員会。各国政府の一般討論に続いて、市民社会の意見表明が行われる中、SGIが参加する「核兵器を憂慮する信仰者のコミュニティー」の共同声明が発表された
広島と長崎への原爆投下から77年

 広島と長崎への原爆投下から、まもなく77年を迎えます。
 しかし、いまだ核兵器廃絶に向けた本格的な軍縮が進んでいないばかりか、核兵器が再び使用されかねないリスクが、冷戦後で最も危険なレベルにまで高まっていることが、懸念されてなりません。
 核兵器に対し、“決して使用してはならない兵器”として明確に歯止めをかけることが、まさに焦眉の課題となっているのです。
 
 本年1月3日、核兵器国であるアメリカ、ロシア、イギリス、フランス、中国の首脳は、「核戦争の防止と軍拡競争の回避に関する共同声明」を発表していました。
 そこで確認されていたのが「核戦争に勝者はなく、決して戦ってはならない」との精神でしたが、世界の亀裂が深まった現在の情勢においても、“核戦争に対する自制”という一点については決して踏みにじる意思はないことを、すべての核兵器国が改めて表明すべきではないでしょうか。
 その上で、核兵器の使用という“破滅的な大惨事を引き起こす信管”を、現在の危機から取り除くとともに、核兵器による威嚇が今後の紛争で行われないようにするために、早急に対策を講じることが求められると思えてならないのです。
 
 そこで私は、国連で8月1日から行われる核兵器不拡散条約(NPT)の再検討会議で、以下の内容を最終文書に盛り込むことを、緊急提案として呼びかけたい。
 一、1月の共同声明について核兵器国の5カ国が今後も遵守することを誓約し、NPT第6条の核軍縮義務を履行するための一環として、直ちに核兵器のリスクを低減させる措置を進めること。
 一、その最優先の課題として、「核兵器の先制不使用」の原則について、核兵器国の5カ国が速やかに明確な誓約を行うこと。
 一、共同声明に掲げられた“互いの国を核兵器の標的とせず、他のいかなる国も標的にしていない”との方針を確固たるものにするため、先制不使用の原則に関し、すべての核保有国や核依存国の安全保障政策として普遍化を目指すこと。

池田SGI会長の提案を受け、原爆投下から70年にあたる2015年8月に「核兵器廃絶のための世界青年サミット」が広島市内で開催。初日には、世界各地で平和運動に携わる青年たちが、原爆資料館を見学した後、原爆死没者慰霊碑に献花。「平和と人道の地球社会」を築くことを誓い合った
池田SGI会長の提案を受け、原爆投下から70年にあたる2015年8月に「核兵器廃絶のための世界青年サミット」が広島市内で開催。初日には、世界各地で平和運動に携わる青年たちが、原爆資料館を見学した後、原爆死没者慰霊碑に献花。「平和と人道の地球社会」を築くことを誓い合った
“自他共の平和と安心”の追求を!

 NPTの枠組みに基づいて最優先で取り組むべき課題として、特に「核兵器の先制不使用」を挙げたことには理由があります。
 これまでの核抑止政策の主眼は、核兵器の使用をいかに“他国”に思いとどまらせるかにありました。その結果、核保有国がさらなる軍拡に傾く状況が生じてきたと言えましょう。
 その状態から一歩を踏み出して、“他国”の核兵器の脅威に向けてきた厳しい眼差しを、“自国”の核政策がはらむ危険性にも向け直していく作業を通しながら、「核戦争の防止」のために自国としてどのような貢献を為しうるかについて真摯に検討し、核リスクを抜本的に低減させるための具体的な措置を進めていく――。このパラダイム転換への突破口として、「核兵器の先制不使用」の方針を各国が明確な形で示し合うことを、私は提唱したいのです。
 
 緊迫した状況が続くウクライナ情勢を前にして、核保有国や核依存国の間でも新しい動きがみられます。
 特に注目されるのは、核兵器廃絶などを目指す世界の都市のネットワークである「平和首長会議」に、核保有国や核依存国を中心に124の自治体が新たに加盟したことです。
 今や、世界166カ国・地域の8000を超える自治体が、核兵器による惨劇を“自分たちの町や都市”に対して起こさせないだけでなく、“地球上のどの町や都市”にも起こさせないために連帯を広げているのです。
 国の違いを超えて「自他共の平和と安全と安心」を求める世界の自治体の意識変革の広がりに、核保有国や核依存国が踏み出すべき「安全保障のパラダイム転換」のモデルがあるように思えてなりません。
 
 その意識変革の源流には、自らの悲痛な体験を通して「核兵器による惨劇をどの国の人々にも引き起こしてはならない」との訴えを続けてきた、広島と長崎の被爆者や、核実験と核開発に伴う世界のヒバクシャの存在がありました。
 そして、その思いと連動して市民社会で広がった連帯を受け、2017年に採択され、昨年に発効したのが核兵器禁止条約にほかならないのです。

核兵器禁止条約が採択された翌月(2017年8月)、長崎大学で行われた「核兵器なき世界への連帯」展。長崎市内での第9回平和首長会議総会に際し、同総会実行委員会の要請を受けて開催されたもの。総会に参加した世界各国の市長らが訪れた
核兵器禁止条約が採択された翌月(2017年8月)、長崎大学で行われた「核兵器なき世界への連帯」展。長崎市内での第9回平和首長会議総会に際し、同総会実行委員会の要請を受けて開催されたもの。総会に参加した世界各国の市長らが訪れた

民衆の生存の権利を基軸にした

安全保障の見直しが急務

「原水爆禁止宣言」を受け継ぐ活動

 本年6月、その第1回締約国会議が開催されましたが、そこで採択されたウィーン宣言と行動計画で明記された通り、NPTと核兵器禁止条約は補完し合う関係にあるものです。
 地球に生きるすべての人々と将来の世代のために「核兵器のない世界」への橋を架けることは、そもそもNPTで希求されていたものだったからです。
 その挑戦を前に進めるために、今、核保有国の側から新たな行動を起こすことが必要ではないでしょうか。それこそが、NPTの前文に刻まれた“全人類に惨害をもたらす核戦争の危険を回避するために、あらゆる努力を払う”との誓いを果たす道であると訴えたいのです。
 
 私たちも、創価学会の戸田城聖第2代会長が、世界の民衆の生存の権利を守る立場から核兵器の使用は絶対に許されないと訴えた「原水爆禁止宣言」(1957年9月)を原点に、核兵器禁止条約の実現をはじめ、「核兵器のない世界」への橋を架けるための運動に取り組んできました。
 この宣言の精神を礎に私が創立した戸田記念国際平和研究所では、締約国会議が閉幕した翌日(6月24日)にウィーンで、『核兵器禁止条約――世界の核秩序の変革に向けて』の出版記念会を行いました。
 
 この研究書籍で焦点となったのも、核兵器禁止条約の意義に加えて、核保有国が安全保障政策を見直すことの緊要性にほかなりませんでした。そこで論じられている通り、「核兵器の先制不使用」の方針が世界の安全保障環境の改善にもたらす効果には、極めて大きいものがあります。
 2年前(2020年6月)に中国とインドが係争地域で武力衝突した時、数十人にのぼる犠牲者が出る状況に陥りながらも、両国が以前から「核兵器の先制不使用」の方針を示していたことが安定剤として機能し、危機のエスカレートが未然に防がれたという事例もあるのです。
 
 また研究書籍では、先制不使用の方針が核リスクのさらなる低減への「ポジティブな循環」を促す可能性を指摘していました。
 この方針が核保有国の間で定着していけば、核兵器は“使用されることのない兵器”としての位置付けが強まり、核軍拡を続ける誘因が減るだけでなく、“核の脅威の高まりが新たに核保有を求める国を生む”という核拡散の解消にもつながる――と。

戸田記念国際平和研究所が出版した英文の研究書籍『核兵器禁止条約――世界の核秩序の変革に向けて』(左がソフトカバー版、右がハードカバー版)
戸田記念国際平和研究所が出版した英文の研究書籍『核兵器禁止条約――世界の核秩序の変革に向けて』(左がソフトカバー版、右がハードカバー版)
新たな時代を開く力に人間の真価が

 その上で私は、この方針転換がもたらす影響は、安全保障面での「ポジティブな循環」だけにとどまらないことを強調したい。
 世界に緊張と分断をもたらしてきた“核の脅威による対峙”の構造を取り除くことで、核軍拡競争に費やされている資金を人道目的に向けていくことも可能となり、新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)や気候変動問題をはじめ、さまざまな脅威にさらされている大勢の人々の生命と生活と尊厳を守るための道が、大きく開かれるに違いないと確信するからです。
 
 東洋の箴言に、「人の地によって倒れたる者の、返って地をお(押)さえて起つがごとし」(御書新版697ページ・御書全集552ページ)との言葉があります。
 危機を危機だけで終わらせず、そこから立ち上がって新たな時代を切り開くことに、人間の真価はあると言えましょう。
 
 8月のNPT再検討会議という絶好の機会を逃すことなく、核兵器国による「核兵器の先制不使用」の原則の確立と、その原則への全締約国による支持を最終文書に盛り込むことを目指していく。そしてまた、広島と長崎の被爆者や世界のヒバクシャが訴えてきた「核兵器による惨劇をどの国の人々にも引き起こしてはならない」との精神を踏まえながら、非核兵器国に対して核兵器を使用しないという「消極的安全保障」についても明確な誓約を行うことで、安全保障のパラダイム転換を促す出発点にしていくことを強く呼びかけたいのです。


8月の学会史

2022年07月25日 | 妙法

2022 8月の学会史〉2022年7月23日

 ◎8・6 小説『新・人間革命』の起稿・脱稿の日
 8月6日は、池田大作先生が小説『新・人間革命』を起稿(1993年)し、脱稿(2018年)した日。同小説は海外13言語に翻訳され、24カ国・地域で出版されている。起稿・脱稿とも長野研修道場で行われ、8月6日は「信越師弟誓願の日」に定められている。
  

長野研修道場の「新・人間革命の碑」
長野研修道場の「新・人間革命の碑」

  
  
 ◎8・12「教育原点の日」
 1975年(昭和50年)8月12日、池田先生が教育部の夏季講習会に出席したことが淵源。教育部が「教育本部」へ拡充された2002年(平成14年)に「教育原点の日」となった。
 ※参考資料=小説『新・人間革命』第24巻「人間教育」
  
  
 ◎8・14 戸田先生・池田先生の師弟の出会い75周年
 ◎8・14「関東の日」
 ◎8・24 池田先生入信75周年
 1947年(昭和22年)8月14日、当時19歳の池田先生が、東京・蒲田での座談会に出席。生涯の師となる戸田城聖先生と出会い、10日後の8月24日に入信した。本年で75周年となる。“師弟の出会いの日”である8月14日は、2000年(平成12年)8月、「関東の日」に。
 ※参考資料=『人間革命』第2巻「地涌」
  
  
 ◎8・24「聖教新聞創刊原点の日」
 戸田先生の事業が行き詰まる中、1950年(昭和25年)8月24日、「聖教新聞」創刊の構想を戸田先生と池田先生が語り合った。
  
  
 ◎8・24「壮年部の日」
 1976年(昭和51年)、池田先生が出席した副会長室会議で、先生の入信記念日である「8・24」が「壮年部の日」と定められた。
  
  
 ◎8・26「北陸の日」
 1984年(昭和59年)8月26日、池田先生は「第1回北陸平和文化祭」に出席。この日が「北陸の日」に制定された。
  
  
 ◎8・29「国際部の日」
 1968年(昭和43年)8月29日、池田先生が通訳や翻訳に携わる友を激励したことが淵源。その後、「国際部」が発足し、2002年(平成14年)に「国際本部」へと拡充された。
  
  
 ◎8・31「学生部の日」
 1962年(昭和37年)8月31日、池田先生が学生部の代表に対し、「御義口伝」の講義を開始。本年で60周年となる。講義は約5年間続き、多くの人材が輩出された。
 ※参考資料=『新・人間革命』第6巻「若鷲」
  

昨年12月に行われた首都圏学生部幹部会(巣鴨の東京戸田記念講堂で)
昨年12月に行われた首都圏学生部幹部会(巣鴨の東京戸田記念講堂で)

動画「日蓮大聖人の御生涯」全8回

2022年07月25日 | 妙法

教学部任用試験(仏法入門)」研さんのために 動画「日蓮大聖人の御生涯」全8回まとめ2022年7月25日

 「教学部任用試験(仏法入門)」研さんの参考として、「子どもと学ぶ 日蓮大聖人の御生涯」の動画全8回をまとめました。
 末法の御本仏の崇高な御生涯から、全人類の幸福を願う慈悲と勇気を学んでいきましょう。

第1回「誕生から立宗宣言へ」
4:16

【関連年表】
●貞応元年(1222年)2月16日 御誕生(1歳)
●天福元年(1233年) 清澄寺で修学を開始(12歳)
●延応元年(1239年) 鎌倉などに遊学(18歳)
●仁治3年(1242年) 比叡山などに遊学(21歳)
●建長5年(1253年)4月28日 清澄寺で立宗宣言(32歳)

第2回「立正安国論」提出
4:54

【関連年表】
●正嘉元年(1257年)8月(36歳) 鎌倉で大地震
●文応元年(1260年)7月16日(39歳) 「立正安国論」を北条時頼に提出。その後、松葉ケ谷の法難
●弘長元年(1261年)5月12日(40歳) 伊豆流罪
●文永元年(1264年)11月11日(43歳) 小松原の法難

第3回「良観との祈雨の勝負」
5:23

【関連年表】
●文永5年(1268年)閏1月(47歳) 蒙古の国書(外交文書)が幕府に届く
●同年10月11日 北条時宗らへ諫暁の書(十一通御書)を送る
●文永6年(1269年)11月(48歳) 再び各所に諫暁の書を送る
●文永8年(1271年)(50歳) 祈雨の勝負で極楽寺良観を破る

第4回「竜の口の法難」
4:49

【関連年表】
●文永8年(1271年)9月12日(50歳) 平左衛門尉頼綱に捕らえられ、頼綱に諫暁。同日深夜、頸の座に臨む(竜の口の法難発迹顕本

第5回「佐渡流罪(上)」
5:21

【関連年表】
●文永8年(1271年)10月10日(50歳) 流罪地の佐渡へ出発する(佐渡流罪
●同年11月1日 佐渡国塚原の三昧堂に入る※阿仏房千日尼らが帰依
●文永9年(1272年)1月16・17日(51歳) 塚原問答を行う
●同年2月 幕府の内乱(二月騒動)勃発

第6回「佐渡流罪(下)」
5:34

【関連年表】
●文永9年(1272年)2月 (51歳) 「開目抄」を門下に与える
●文永10年(1273年)4月25日 (52歳) 「観心本尊抄」を著す
●文永11年(1274年)3月26日 (53歳) 佐渡から鎌倉に戻る
●同年5月12日 甲斐国身延へ向かう
●同年10月 蒙古襲来(文永の役)

第7回「熱原の法難」
5:48

【関連年表】
●建治元年(1275年)(54歳) 駿河国の天台宗寺院側からの迫害が起こる
●弘安2年(1279年)9月21日(58歳) 熱原の門下が無実の罪で捕まる
●同年10月1日 「聖人御難事」を著し出世の本懐を宣言

第8回「希望の未来へ」
6:00

【関連年表】
●弘安4年(1281年)5月(60歳) 蒙古襲来(弘安の役)
●弘安5年(1282年)9月8日(61歳) 身延山を下る
●同年9月18日 武蔵国の池上宗仲邸に到着
●同年10月13日 池上邸で御入滅

 

2023年度の学生募集が来月開始

2022年07月24日 | 妙法

〈SUAリポート〉 2023年度の学生募集が来月開始――フィーゼル学長に大学の魅力を聞く2022年7月24日

  • 共に未来を開く世界市民に

 全米のリベラルアーツ(一般教養)大学のランキングで毎年、上位に選出されているアメリカ創価大学(SUA、カリフォルニア州アリソビエホ市)。SUAの魅力などについて聞いたエドワード・フィーゼル学長へのインタビューの内容とともに、来月から出願が始まる2023年度の学生募集要項を掲載する。

 〈フィーゼル学長は、2001年のSUAの開学当初から、大学教育に携わってこられました。SUAの魅力はどこにあると感じますか〉
  
 SUAの最大の魅力は、やはり、“創立者が池田先生である”ということです。そして、創立者が示された「世界市民」の意識を、一人一人が培っていく実践的な教育を行っていることでしょう。
 人類の生存を脅かす、さまざまな地球規模の課題が今、浮き彫りになってきていますが、これらの課題に立ち向かうために求められるのが、「世界市民」の生き方であると確信します。
 この世界市民の要件について、池田先生は、アメリカのコロンビア大学ティーチャーズ・カレッジでの記念講演(1996年)で具体的に語られました。
 それは、①生命の相関性を認識する「智慧の人」、②さまざまな差異を尊重し、理解して、成長の糧とする「勇気の人」、③人々と同苦し、連帯していく「慈悲の人」です。
 本学では、この3要件を学生が体現するための教育に取り組んできました。その一つが「ラーニング・クラスター」という課題探究の教育プログラムです。
 具体的には、国際社会が直面する諸課題などを巡って、教員と学生が一体となって議論し、研究を進める短期集中型のゼミです。
 学年の垣根を越え、国内外で実地調査を行いながら、身に付けた知識や理論などを、現実の課題解決のためにどう役立てていけるのかを考えていくのです。こうした実践的な学びを通し、世界市民の重要性を理解し、そのために必要な力を育んでいくのです。
 また、こうした学びを支える「少人数制の授業」もSUAの特徴です。教員と学生はもちろん、学生同士でも徹底的に議論を交わしながら授業を進めることで、一人一人が理解を深め、学力を磨いていくことができます。

 〈キャンパスには「貢献的人生を生きゆく世界市民の確固たる潮流を築く」など、池田先生がSUAに贈った理念や言葉が至る所に刻まれていますね〉
  
 そうした池田先生の言葉の一つ一つに、平和な未来を開くための情熱や知恵が満ち満ちていると感じます。
 私はSUAの出身ではありませんが、大学時代、先生の言葉に大きな触発を受けました。それは、ある先輩が手渡してくれた創価大学のポストカードに記された言葉です。そこにはブロンズ像の写真とともに、「英知を磨くは何のため 君よそれを忘るるな」との言葉がありました。
 当時、念願の大学に入学できたものの、燃え尽きたように、勉強への意欲を失い、将来に迷っていました。
 そんな中、この言葉を胸に経済の授業を受ける中で、経済苦だったわが家のことを思い起こし、大学で学んだことを生かして、将来は経済学者として、世界の貧困を改善するために力を尽くしたいとの夢を持つことができました。
 SUAの学生たちは日々、キャンパスに刻まれた池田先生の人生哲学を心にとどめながら、学んでいます。またSUAには“最も見晴らしの良い、美しい場所に寮を”など、各施設にも先生の真心が詰まっています。まさに、池田先生の息吹に触れながら、青春時代を過ごすことができるSUAでの生活は、何にも代えがたいものだと思います。

学生の力を育む充実の環境

 〈充実した奨学金制度もSUAの特徴ですね〉
  
 経済的な理由で学ぶことを諦めなくていいように、SUAでは奨学金制度に力を入れています。この奨学金制度は、全米でもトップクラスを誇ります。例えば、年収が6万ドル以下の家庭から通う学生に対して、一定の学業の基準を満たせば授業料を全額免除する奨学金など、独自の制度を7種類、設けています。
 これらの制度は、世界中の寄付者によって支えられており、そうした方々のお名前は、キャンパスのさまざまな場所に刻まれています。
 私は2年前に学長に就任しましたが、この間、可能な限り、寄付者のお一人お一人とオンラインで話をする機会を持ち、これまでに230人を超える方々に感謝の気持ちを伝えてきました。
 その中で私自身が心から思うのは、寄付者の皆さんが、創立者の教育事業をわが使命と捉え、世界に貢献する学生たちを育みたいと考えて、卒業生や在学生、そしてこれから入学する未来の学生の成長までも願ってくださっているということです。このような高邁な理想を持つ寄付者に支えられる大学は、世界を探してもまれではないでしょうか。
  
 〈昨年、開学20周年を迎えました。今、どのようなことに力を入れていますか〉
  
 本学では今、学生の可能性と未来を開くために、さまざまな挑戦を続けています。
 一昨年には、科学棟が新たにオープンし、3年生から履修する集中コースに「生命科学」が加わりましたが、これによって卒業後の進路は、生命工学関連の企業、理系分野を専攻する大学院にも広がりました。本年の卒業生の中には直接、ジョンズ・ホプキンス大学の応用数学の博士課程に進学する学生も出ました。入学時、理系志望ではなかった彼が、「生命科学」コースの教員との出会いをきっかけに、数学に興味を持ち、今回の進路を開いたのです。
 SUAは、今後も集い来る学生たちが幅広い学識と見識を磨き、「真の世界市民」として社会のあらゆる舞台で活躍できるよう、より一層の環境の整備や教育の充実を目指していきます。ぜひ多くの人に、SUAの門をたたいてもらえることを願っています。

アメリカ創価大学23期生(2023年度)募集要項

 【募集方法】
 書類審査
 【出願資格】
 高等学校卒業もしくは同等の資格を持つ者
 【募集人員】
 約130人
 【選考方法】
 選考にあたり、次の要素が総合的に考慮される
 ◎高校の成績
 ◎TOEFLまたはDuolingoのスコア
 ◎推薦書
 ◎エッセー
 ◎課外活動・特殊技能など
 【必要書類】
 ①願書
 ②高等学校の成績証明書(英文)
 ※以下のホームページにアクセスし、英文成績証明書発行のために必要な手続きを行う。InternationalEducationResearchFoundation(IERF)ホームページ(https://www.ierf.org/
 ※大学在学中もしくは卒業した場合は大学の成績証明書も必要
 ③TOEFLまたはDuolingoのスコア
 ④校長や教員、またはキャリアカウンセラーからの推薦書2通(英文)
 ※教員は正教諭、非常勤などを問わない
 ※記載者がSUA所定のフォーマットを用いて直接、提出すること
 ⑤英文のエッセー2本
 ※SUAが定めた質問に答える形で作成
 ⑥課外活動・特殊技能・受賞等の一覧
 ※SAT(米国の大学進学適性テスト)のスコアの提出は出願者の自由とし、SATやACT(同じく米国の大学進学適性テスト)を提出した場合は参考資料として受理される。詳細は(https://www.soka.edu/admission/undergraduate-admission)を参照
 【出願方法】
 ①CommonApplicationオンライン願書
 ②SUAオンライン願書
 ③印刷願書を郵送
 上記のいずれか一つの方法を選択
 (参考手順)
 SUAホームページ(http://www.soka.edu)→Admission→UndergraduateAdmission→HowtoApply→三つの出願方法から一つを選択
 【出願期限】2023年1月15日(必着)
 ※早期合格発表を望む場合は、2022年11月1日(必着)
 【検定料】
 ①オンラインで出願した場合は、30ドルをクレジットカードで支払う
 ②書類を郵送した場合は、45ドルを小切手で支払う
 【合格発表日】
 2023年3月1日
 ※早期合格発表日 2022年12月1日
 【奨学金】
 SUAには充実した奨学金制度があり、誰でも申し込んで審査を受けることができる(参考http://www.soka.edu/admission_aid/financial_aid/default.aspx
 【問い合わせ】
 SokaUniversityofAmerica,OfficeofEnrollmentServices
 電話:1-949-480-4150 FAX:1-949-480-4151
 メール:admissions@soka.edu(出願関連)
 financialaid@soka.edu(奨学金関連)
 ※上記の内容はSUAのホームページに基づいています。あくまで参考であり、詳細については、ホームページに掲載されている情報を参照するか、大学に直接、問い合わせてください。
 

●現役生が案内するキャンパスツアー動画
3:37