市街・野 それぞれ草

 802編よりタイトルを「収蔵庫編」から「それぞれ草」に変更。この社会とぼくという仮想の人物の料理した朝食です。

橋本古書店

2005-02-18 | Weblog
 1月24日のブログ「ブックオフ・ブックマーケット」で触れた橋本古本店、正式は橋本古書店が、おとといの毎日新聞宮崎面に窓広告をだしていた。小広告だが、闇夜に灯りのもれる居酒屋を、みたような気持ちがした。いつ行ってもぼくのほか、来客を見たこともない古書店が、なぜこんな広告をだしたんだろう。早速、翌日、ここでも売れそうな宮崎市の戦前の市街地図(ただし資料的には価値はない)を集めて解説している郷土本をもって、親父さんを訪ねた。この本はあげても惜しくなかった。

 広告の反応はまったくないという思ったとおりの返答、はははとわらっていた。このごろは、ぼくのカオをみても笑ってもらえるようになった。実は何ヶ月かおきに窓広告を出しているということだった。おまけしてもらえるから、ここだけに出しているとうのだ。おまけしてくれましたか、はい、うーむ、いいじゃないですか。いや、あのつまらん紙面の中に「古書橋本店」とあるだけで、文化が漂ってくる。このまえ、本はすべて消耗品といいつのった口からいうのもおかしいけど、古書店は、やはり文化である。

 県内最大の「田中書店」中央店の前店長の川崎さん、彼女が、月に一度、NHK宮崎放送局のテレビ番組「いっちゃがスタジオ」で本の紹介をしてきている。3年くらいつづいてきたが、3月で終わる。ほとんど売れ行きには反応もないという。これが飲食店だったら、その放送があった直後から来店者が押しかけるのだ。たべものはその店でしかたべられないが、本はどこでもいいわけだ。おまけに食欲もない人々にこってりのフランス料理や中華料理をすすめるようなことにもなるのか、反応なしと彼女は疲れていた。

 本はたしかに一般の消耗品とは類をことにするようだ。ファストフード系のブック店には、本の値打ちはわからないとのエッセイにコメントを下さった「王子」さんに直後、本は消耗品だと書いたので、気を悪くされているんではないかと思う。そこで、この一文を書いた次第です。いずれまた。本はなんなのか語りたいと思います。
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2 コメント

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橋本 古書店 (財津三千代)
2005-02-24 21:16:13
8年前に 亡くなった 義父が 橋本書店に宮崎に出てくるとよく立ち寄っていたのを思いだしまた。なんか 懐かしくて ・・・。

次女に 「夏目漱石全集」を買ってきてくれました。今でも 大事に 川南の茶の間に置いてあります。表紙が とても雰囲気?があって 飾っておくだけで 義父を思い出します。私も一度次女と行ったことが あります。今度寄ってみます。
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橋本古書店 (市街・野人)
2005-02-25 09:13:12
へえ、古書店にそんな思い出があったのですか。ぜひ、再訪してください。

ブックマーケットと古書店の違いについてまた書いてみたいです。ブマの本は、偏ってしまうのが、だんだんみえはじめましたよ。
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