市街・野 それぞれ草

 802編よりタイトルを「収蔵庫編」から「それぞれ草」に変更。この社会とぼくという仮想の人物の料理した朝食です。

イオン影響、これから

2005-05-20 | Weblog
 昨日5月19日は、イオン宮崎SCのグランドオープンであった。月曜からのプレオープンで来場者を分散した効果で、自動車の渋滞もなく、会場は盛況と熱気で溢れていた。ぼくはさっそくデパートを見て回った。昼休みというのに、山形屋を除いて閑散としていた。とくにカリーノ(スーパー寿屋後身)は、人気も無いような階もあった。ウィークデイの昼間は、こんなもんだと聞いたこともあるので、ことさらイオン開店の影響と即断はできまい。

 ただ、驚いたのは、どこもかしこも古びて見え出したことだ。もはや、終わったというような感じを受けるのだった。天井は低い、品物は魅力が無い、商品展示のレイアウトは平凡、一つ一つの売り場コーナーはあっても、そこを歩いてもどれも同じようなもので、おもろしろみがない。それまであったデパートの華やぎが、スポットライトが消えた後のステージのように、仕掛けがむき出しに晒される感じだった。原因は、はっきりしている、イオンのショッピングモールを見て、歩いて、立ち寄って数時間を過ごしたためである。人の感覚の他律的なのは、想像をこえて凄いほどである。

 中心商店街活性化については、市はこれからも対応を考えるとテレビで語っていた。危機を訴える商店街代表、集まるイオン来場者の回流を計り、商店街とイオンとの補完は十分可能というイオンモール社長と、いろんな談話が発表された。

 5日間ですでに25万人の来場者があったという。この傾向はこれからも続いていくだろう。一週間で、宮崎市のほぼ全人口が、イオンを体験したということに等しい。それが、何ヶ月も、おそらく何年もつづくことになろう。そして、かれらの感覚は、確実に変化しよう。そして何が生じるかである。これを推測するのは、現実を可能な限りのデーターと、その歴史的分析、さらに洞察力で把握する以外にはない。しかし、1個人の頭では無理である。 なによりも トップダウン方式では、妄想か幻想の域をでることはないだろう。
コメント (2)
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