以前、常温核融合というお騒がせがあったが、今回はその轍を踏むものでないことを希望するものである。
究極のクリーンエネルギー製造原理というべき「水素製造method」の公表に関しての新聞報道に対しての思いを述べるものである。
青色発光ダイオードに使われる窒化ガリウムの半導体に光を当てると光触媒として作用して水から水素を発生させることを東京理科大の大川和宏助教授らの研究チームが実証した。
26日、窒化物半導体の結晶化で共同研究を進めている米カリフォルニア大サンタバーバラ校の中村修二教授とともに発表した。
中村教授は「二酸化炭素を出さないクリーンエネルギーの開発という点で非常に有望な成果だ」と話した。
大川教授らは、水の中に窒化ガリウムと白金を入れ、(両者の間に一ボルトの電圧をかけ)水素が発生することを確認した。
光エネルギーを水素エネルギーに変換する効率は0.5パーセントだった。光触媒として実用化が進んでいる酸化チタンに比べると効率は四分の一だが、研究チームは「改善すべき点は見えており、三年後には酸化チタンの十倍の効率を目指したい」としている。
水素は燃料電池の燃料となり次世代エネルギーとして期待されるが、多くの場合は製造過程で二酸化炭素が発生する。
光触媒の高効率化が実現すれば、二酸化炭素を出さない究極のクリーンエネルギーが得られる。大川教授は「高効率化への課題は、半導体にインジュウムを添加して、きれいで大きな結晶を作ること」と話している。(10.27産経新聞より)
この記事でなんだかおかしいと思ったことは、白金と窒化ガリウム電極の間に一ボルトの電圧をかけたということであるが、それならば、中学校の理科で学習した電気分解と同じ原理であって、片方の電極から水素が発生して当たり前である。
そこで、他紙に同じ記事が無いかと調べてみたら、単に両電極を銅線で繋ぎ電流計で測ったら、どうも微小電流が流れて、白金電極から水素が発生したということらしい。
この段階では、光源にクセノン電球を用いたということであるが、将来の課題は、所謂可視光線(太陽光)でこの化学反応を誘引できるようにするのが課題であるという。光も一種の波動である。現在の試供物質では、ある特定の波長の光線(電磁波)にしか反応しないようであるが、将来、太陽光によって反応する元素が見出されるなら、人類にとって、戦争の無い世界をもたらすものとなろう。
一小市民が思うことは、このような人類の将来を決定ずける可能性のある研究に対しては、精査の上、見込みがあると判断できるなら、国は、惜しみなく研究資金を投入すべきである。
それにしても、東京理科大の共同研究パートナーの中村修二氏は優秀な科学者であるが、先般、「日亜科学」との間で繰り広げた発明者の権利の主張訴訟問題が頭にこびり付いて、日本政府としても、迂闊に手出しはできないかもしれない。
触媒とは:その元素自体が化学反応に関わるものではないが、それが存在することにより、化学反応を増進する元素をいう。多くは元素記号の大きい安定元素で、白金とかバナジュウムがある。これらの元素は太古の時代に生命の発生にも大きく関わって来たにちがいない。
究極のクリーンエネルギー製造原理というべき「水素製造method」の公表に関しての新聞報道に対しての思いを述べるものである。
青色発光ダイオードに使われる窒化ガリウムの半導体に光を当てると光触媒として作用して水から水素を発生させることを東京理科大の大川和宏助教授らの研究チームが実証した。
26日、窒化物半導体の結晶化で共同研究を進めている米カリフォルニア大サンタバーバラ校の中村修二教授とともに発表した。
中村教授は「二酸化炭素を出さないクリーンエネルギーの開発という点で非常に有望な成果だ」と話した。
大川教授らは、水の中に窒化ガリウムと白金を入れ、(両者の間に一ボルトの電圧をかけ)水素が発生することを確認した。
光エネルギーを水素エネルギーに変換する効率は0.5パーセントだった。光触媒として実用化が進んでいる酸化チタンに比べると効率は四分の一だが、研究チームは「改善すべき点は見えており、三年後には酸化チタンの十倍の効率を目指したい」としている。
水素は燃料電池の燃料となり次世代エネルギーとして期待されるが、多くの場合は製造過程で二酸化炭素が発生する。
光触媒の高効率化が実現すれば、二酸化炭素を出さない究極のクリーンエネルギーが得られる。大川教授は「高効率化への課題は、半導体にインジュウムを添加して、きれいで大きな結晶を作ること」と話している。(10.27産経新聞より)
この記事でなんだかおかしいと思ったことは、白金と窒化ガリウム電極の間に一ボルトの電圧をかけたということであるが、それならば、中学校の理科で学習した電気分解と同じ原理であって、片方の電極から水素が発生して当たり前である。
そこで、他紙に同じ記事が無いかと調べてみたら、単に両電極を銅線で繋ぎ電流計で測ったら、どうも微小電流が流れて、白金電極から水素が発生したということらしい。
この段階では、光源にクセノン電球を用いたということであるが、将来の課題は、所謂可視光線(太陽光)でこの化学反応を誘引できるようにするのが課題であるという。光も一種の波動である。現在の試供物質では、ある特定の波長の光線(電磁波)にしか反応しないようであるが、将来、太陽光によって反応する元素が見出されるなら、人類にとって、戦争の無い世界をもたらすものとなろう。
一小市民が思うことは、このような人類の将来を決定ずける可能性のある研究に対しては、精査の上、見込みがあると判断できるなら、国は、惜しみなく研究資金を投入すべきである。
それにしても、東京理科大の共同研究パートナーの中村修二氏は優秀な科学者であるが、先般、「日亜科学」との間で繰り広げた発明者の権利の主張訴訟問題が頭にこびり付いて、日本政府としても、迂闊に手出しはできないかもしれない。
触媒とは:その元素自体が化学反応に関わるものではないが、それが存在することにより、化学反応を増進する元素をいう。多くは元素記号の大きい安定元素で、白金とかバナジュウムがある。これらの元素は太古の時代に生命の発生にも大きく関わって来たにちがいない。