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若年性或いは老人性痴呆症にならない為にもね?

還有個小泉迷

2005年10月22日 | Weblog
 静岡新聞の記事より:前韓国駐日大使 私人となられた雀相龍氏のことば

 ご自身がお書きになったものか、翻訳か分らないのであるが、日本人の脳裏に心地よく響くよう文章である。少し抜粋してみる。

 2005年9月は、日本と韓国で長く記憶されるであろう「緊迫の月」だった。11日の日本の総選挙と、19日の北朝鮮の核問題に関する六ヵ国協議の共同声明は、日本や朝鮮半島における明確な大転換の始まりということができる。
 小泉政権の圧勝は明らかに予想を上回るものであった。韓国メディアの反応は、話題を先取りする小泉純一郎首相の能力に対する高い評価、憲法改正の加速化など日本の右傾化に対する心配、そして日朝国交正常化に対する期待などに要約する事ができる。
 2000年に駐日大使として日本に赴任して以降、私は一貫して改革を志向する小泉首相に対し「変人」の代わりに「改革の人」と言う意味の「革人」というニックネームを差し上げ、首相と共に笑った事もある。

 『とまあ・・・かなりの対小泉好感度である。次に述べられるのは、韓国人のプライドをもって、小泉首相への期待である』

 (六ヵ国協議共同声明)この協議は六ヶ国がそれぞれの貢献をしたが、ブッシュ米大統領の柔軟性、北朝鮮金生日総書記の決断、そして両者の意図を見抜いたノムヒョン韓国大統領の調整能力が三位一体となり、議長国中国が粘り強く協議をうまく運営した結果ということができる。
 日本の役割が目に付かなかったという評価もあるが、私は今後の六ヵ国協議の履行過程で日本の役割に大きな期待をかけている。それは、まさしく小泉首相に対する希望でもある。
 おそらく、金正日総書記の日本側のパートナーにハト派がなることは難しいだろう。
 更に、小泉首相は二回の訪朝を通じて金正日総書記とパイプを持っている唯一の先進国の指導者だ。そして、首相は任期中に国交正常化すると明確に約束している。小泉政権の三大外交課題のうち、相対的に最も可能なのは、日朝正常化であると思う。言うまでもなく、拉致問題という大きな障害が厳存する。しかし、9.11総選挙で圧勝を生み出した力量で十分に克服できるとみる。
 日朝の正常化は六ヵ国協議の履行のために決定的な契機をつくるであろうし、世界は日本が世界第二位の経済大国見合う政治力を発揮したと高く評価するだろう。そして日朝の国交は、日本が本当に朝鮮半島の平和に貢献する担保となることは間違いない。
 小泉首相は、この機会を逃さないことを日本の友人の一人として切実に願う。

 『我が首相は、大変好ましい知己を得ていることを、一国民として喜ばしく思うものである。しかし、韓国人には、韓国人としての決して譲れない一線というものがある。そこのところを、どのように決着すべきか?
 私などは、価値観を敢えて同一化させようなどとしないほうが、返って両民族のためになると思っているのである。「この一点については日韓は決して意見の一致を見ない、だからこそ、我々は日本人であるし、貴方方は韓国人である。しかし、手を携えて前に進もうではないか」という。相互理解を醸成して行くことだと思う。
 しかし、以下のことを絶えず日本人に主張しない限り、韓国人ではなくなってしまうのである。神妙に耳を傾けるべきである』

 そうした期待にも拘らず小泉首相は、ついに10がつ17日、靖国神社を参拝した。彼は自らの参拝を反戦、平和の意志の表現と強弁するが、そのように考える人はほとんどいない。
 本当に植民地統治に対して反省と謝罪をし、韓国と手を結んで、この地域の平和を維持しようとするなら、最小限、靖国問題の日韓二国間の合意事項を守ろうとする誠意を示さなければならない。

 『韓国人が日本国首相の靖国参拝問題を主張するのは、その歴史にかんがみても、まったく解せないのである。日韓戦争などと聞いた事もないのである』