「染まずただよふ」

・・・塾講師スミレの日記・・・

兼房

2009年10月26日 |   中3 
中3国語では『おくのほそ道』を読み進めています。
今日は「平泉」。
芭蕉が奥州藤原氏ゆかりの地を訪ね、義経らの奮戦に思いをはせて涙する、という場面です。

テキストの問題で
義経の「義臣」として、だれが挙げられていますか。文章中(俳句含む)から抜き出しなさい。

というのがありました。
問題文の作り的に俳句中に答えがあるという匂いがプンプンするので、俳句部分を書き抜くと
夏草や兵どもが夢の跡
卯の花に兼房見ゆる白毛かな 曾良

さて、生徒の答えはというと…
「弁慶!! 
真っ先にすごい勢いで答えてくれましたが、本文中にもどこにも出てこないんですけど。
まあ、有名人ではありますし、知ってただけでもいい方か。
次に出てきた答えが 「曾良」
確かに人名だけど、それは芭蕉のお弟子さんで、この旅の付き人です。

本文中に出てくる藤原氏の名前や
地名や建物名といった人名じゃない答えも続々と出てきて
兼房の説明にたどり着くまで長かった。
ていうか、固有名詞が何の名前か(人名/地名)文脈で判断できない生徒が多いことに愕然としました。